2015年9月26日土曜日

VWの不正問題が、VW及びドイツにどう影響するか?

なにか、大仰な表題となった。
 なぁーに、筆者個人の勝手な感想だ。ご容赦願いたい。

 いや、なにかというと掲示板の書き込みを読んでいるうちに、このVW問題って、ヨーロッパの抱えている問題点をモロに露呈しているのだなぁ、と感じたからだ。

 ことの核心は、いくつかに区分される。

あ、21世紀も20年近く経過した。
 それでもヨーロッパではディーゼルエンジンがどうたら—とかしか言えないのか。
 ハイブリッドも、燃料電池を使ってどうたらもないのか。
 こういう技術革新能力の低さってどこから来るのだ?
 これこそが、西欧諸国のもつ宿痾・階級社会の弊害であろう。

 そりゃ、西欧社会にも当然、優秀なエリートがいる。
 しかし、数は少ないし、作業着を着て、片隅で寝っ転がって仮眠を取りながら新製品を作る—てな汚れ作業はしたくない連中だ。

 対して、日本では。
 エリートの数はヨーロッパと同じであろうが、「非エリート」の知的レベルが極めて高いのだ。
 この日本の「その他おおぜい」が、技術革新の決め手となっているのだ。

 人数も多いものだから、汚れ仕事も厭わない。
 段ボールを敷いて寝っ転がりながら、がむしゃらに新製品を作っていく—それが燃料電池車などだ。

 つまり、「エリート主義」のVWでは、「その他大勢主義」のトヨタには勝てないのだ。
 その勝てない「あせり」が、今回の旧態依然たるディーゼルエンジンを見かけ上、レベルアップした偽装問題につながっているのであろう。

 そういえば、2008年のリーマンショックの際、麻生さんが提示した「対策案」を、西欧諸国では結局2008年の時点では採用しなかった。その理由を去年だったかな、米国の大学教授が、「要するにアジア人の言うことを馬鹿にしていたのだ」--とコメントしていたな。
 1980年代頃か、西欧の技術者が、日本人に頭を下げて教えを請う—ということは絶対にできない--とか言っていたが、2010年代でも大差のない西欧諸国の感覚なのであろう。

 ドイツのVWでも、日本のトヨタに頭を下げて教えを請う—なんて、絶対にできない--とか考えているのではあるまいか。
 だから。
 窮余の策として、ソフトでごまかすのだ。

い、今回、不正が発覚したのはVWだけだ。
 しかし、このソフトでごまかす—というやり方をドイツの政府の偉いさんも知っていたようだ。
 これは—と思う。
 ドイツでディーゼルエンジン車を作っている会社は、VWだけではない。
 ベンツもアウディもBMWもだ。
 つまり、これから、メルセデスベンツもアウディもBMWも、この不正なソフトをつかっている—と公表する可能性が高い。

 つまり、ドイツで製造しているディーゼル車すべてにこの不正ソフトが乗せられている可能性があり、公表すれば、すべての車をどうとかしなければならないのだ。

 一度ではどうにもならないので、ドイツでは排ガス規制を一旦緩め、適合車として許容するしかないのかもしれないな。
 こうして、ドイツの自動車メーカーの(及び、機械製造メーカーの)「名声」が汚れることは間違いあるまい。

う、これから、ドイツの自動車産業は巨額の負担を背負うことになる。<vwの金融機関ってどこなのだ? 負債を抱えきれない可能性だってありそうだ>
 1100万台(以上?)ものディーゼル車を、どうするのだ?
 エンジンを載せ替えるって、排ガス基準に合格したエンジンがどこにあるのだ?
 どこから、もってくるのか?

 そして。
 その時、ドイツ政府は、数十万人という難民達を救済できるだけの余裕があるのか。
 トルコ人と同じく、すぐさま、追い出しにかかるのではないのか。

え、まとめ。

 どうも、ドイツ人って経営者としても、政府の首脳にしても、軽挙妄動する人が多い。
 なぜなのだろう。
 頭デッカチというか、理屈が先にたって、現場を知らないというか、実際に自分の手足を使ってどうこうした—という経験が乏しいのだろうな。
 現実の・現場での感覚が乏しい。

 だから。
 理屈を考えて、その理屈だけで動く。
 それが、2011年の福島原発の事故があった際の、ドイツでの原発政策の変更であり、今度の中東あたりからのうさんくさいタカリ狙いの難民騒動であろう。

 今度こそ、ドイツ人のもつ「軽挙妄動」ぶりから、手ひどいしっぺ返しをくらう時かもしれないな。
 
 ☆追記。
 記事もあったので、ご紹介したい。

--ここから--

 VWが排ガス規制を不正に逃れていた問題は、欧州経済の「優等生」だったドイツを大きく揺さぶっている。
 ギリシャ債務危機をはじめ、金融・経済問題の解決役として立ち回ってきたドイツは、国内に抱えた「ギリシャを上回る危機」に脅かされている。

 「ドイツの自動車産業全体が危機にある。自動車産業が危機なら、ほぼすべてが危機ということだ」。
 二十四日付のドイツ日刊紙ターゲスシュピーゲルは、VWの不正問題の深刻さをそう表現した。

 不正発覚を受けて今週、VWの株価は前週比で三割ほど下落。
 不正行為が業界全体に広がることへの懸念からダイムラーやBMWの株も売られ、フランクフルト市場の株価指数は、今年の最安値を更新した。
 今後、各国の規制当局から科される制裁金のほか、消費者による訴訟の費用や賠償金がどこまで膨らむかも見通せず、市場には不安感が広がる。
 ドイツ国内で自動車産業に従事する労働者は約七十八万人で、VWだけで二十七万人超に達する。

 昨年のドイツ車の海外販売総額は二千億ユーロ(約二十七兆円)で、ドイツ全体の輸出の約二割を占める。
 ドイツ経済をけん引し、質の高いドイツ製品の象徴でもあったVWの悪質な不正は、他の製造業にもダメージを及ぼしかねない。

 オランダの金融機関大手INGのエコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏は「VWは突然にして、ドイツ経済にとってギリシャ債務危機より大きなリスクとなった」と語った。

--ここまで--

★追記。

 この不正ソフト搭載する際の記事があった。ご紹介したい。

-ここから--

 2015/09/29(火)
 VW、05~06年に決定か=米の苦戦打開狙い不正―独通信社 

 ドイツ通信は28日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が ディーゼル車の排ガス浄化機能を不正に操作するソフトウエアの導入を2005年から06年ごろに決めていたと。 
 米国市場での苦戦を打開しようと、ディーゼル車の販売拡大に会社の大きな期待かけられていた時期だった。 

 VWは米国で、問題のソフトを使い、検査時だけ排ガス浄化機能をフル稼働させ、 規制を逃れていた。
 同通信によると、ソフト導入を決めたのはVW本社のエンジン開発部門。 
 米国での排ガス規制を正当にクリアする技術の開発は費用がかさむことから断念し、 ソフトを使うことにした。

 この時のVW社長はベルント・ピシェッツリーダー氏。 
 今回の不正発覚で引責辞任し、独検察から詐欺容疑で捜査を受けているウィンターコルン 前社長の前任者にあたる。

 VW監査役会の幹部会は、30日に緊急会合を開催するが、内部調査の結果として これらの報告が提出されるという。 

-ここまで--