2016年3月23日水曜日

日本は超進化していない。合理性の下に普通に発展しただけ。

いや、なにかというと中国と日本の発展の仕方に違いがあるのだが、その核心はなにか—という記事である。

 中国人から日本の発展を「超進化」とか見えるようだが、それは違うだろう。
 日本の発展は通常の発展だ。ただ、合理性に沿った形で発展しただけ。

 中国の場合は、情緒主義というか、感情の部分が大きすぎて、合理性を逸脱してしまうのだ。
 焚書坑儒なんて、その最たるものであろう。
 何度も焚書坑儒をやるような民族がまともに発展する訳があるまい。

 日本は、焚書坑儒なんぞということを歴史でしたこともない。
 この部分が、日本と中国の違いであり、発展の速度の違いとして顕在化しているのだ。

 以下、新聞から抜粋。

 かつて中国は経済や文化などで日本を圧倒していた。
 遣隋使や遣唐使の存在から分かるとおり、日本は先進的だった中国に学び続けてきたが、近代、日本が中国を圧倒するようになった。

 中国メディアは、100年で日本と中国の立場が逆転した理由について分析、それは西洋文化の「学び方の違い」が要因だと。
 記事は19世紀の中国と日本で似通った出来事が生じた。
 中国は海禁によって、また日本は鎖国によって貿易を制限していたが、中国はアヘン戦争敗北により海禁を終了させられ、日本は米国海軍ペリーの黒船来航により開国を余儀なくされた。

 アロー戦争にも敗れた中国は国力増強の必要性を認識、西洋文明を導入すべく「洋務運動」を開始。
 また日本は「明治維新」をもって富国強兵を目指した。
 19世紀は日中のどちらも西洋文明との力の差を痛感し、西洋文明から学んで自国を成長させようとした。

 しかし洋務運動と明治維新には決定的な違いがあった。
 中国はプライドが高すぎたために国家を改革することはせず、ただ西洋の武器を購入するなど運動にとどまった。
 逆に日本には島国として「危機感」があったため、国家の様々な領域に西洋文明を「全面的に移植した」とし、封建社会から近代化された国へと一瞬で変化した。

 両国の心の状態においてプライドと危機感という違いがあったが、記事は啓蒙思想家である福沢諭吉の功績にも言及。
 功績とは西洋文明を「心、政令、物」の順番で学ぶよう日本人を教えたことだ。
 しかし中国は「物、政令、心」の順で学ぼうとしたために失敗、結果、日本と中国との力の差は日清戦争で明らかになった、この時、日本が中国を逆転したことが明らかになった。

 現在、軍事力においては中国が日本を圧倒している、文化面で日本が世界に与えている影響は中国文化が世界に与える影響をはるかに超えている。それはひとえに謙虚さやまず心あるいは考え方を学ぼうとする日本の態度がもたらしたものだ。
 逆に中国はいまだに表面的な学び方をしている。

 古代において中国は日本を圧倒していたが、学び方の違いが文化力に大きな差を生じさせ、日本に逆転を許した。
 現代の日本にとっても教訓また警告となるのでは。

補足、感想など

 日本人は、未だに日本を小国と思っているよ。
 合理性に基づいた考え方からであろう。

 中国人の場合、自国を大国と考えているであろうし、中華思想の権化のような状態であろう。

 記事では学び方云々となっているが、日本人は合理的にものを考え、合理性に沿った形で、通常の発展をしたに過ぎない。
 日本人に特別な能力があったわけではない。

 中国人の場合は、感情過多というか情緒主義に流され、合理性を見失ったということに過ぎないのだろうな。


 上の文章で指摘している内容に通じる記事があった。ご紹介したい。

 --ここから--

 中国は日本の国産初のステルス実証機「X-2」の開発に非常に大きな関心を寄せているが、中国メディアは、X-2は中国にとってまったく恐れるに足らない存在だと主張、根拠を示した。
 根拠の1つは、X-2の以前の名称は「ATD-X」、つまり先進技術実証機であり、 実際の用途はRCS(レーダー反射面積)の測定試験や高機動飛行の測定試験であるという点、 実戦配備を目的とした戦闘機ではない。

 2根拠はX-2は日本がF-3を開発するために必要な実験の一部を担っているに過ぎないという点だ。
 具体的には防衛省が発表した「i3ファイター構想」、高度に情報化また知能化された戦闘機の開発構想において、 X-2は瞬時攻撃の開発を担当しているに過ぎないと説明。

 また3つ目の根拠として、X-2は技術検証機であり決して原型機ではないという点だ。
 防衛省の計画では2016年4月から2年をかけてX-2の測定試験を行い、 その評価をもとにして「国産ステルス戦闘機を開発するかどうか」を決定する。

 日本にはまだ国産ステルス戦闘機を開発する技術が完備されていないだけでなく、そもそも原型機の開発に着手すらしていないと論じた。
 さらに4つ目の根拠として、日本の軍事航空工業は第2次世界大戦の敗戦時に米国によって徹底的に解体させられたため、 現在は独立した航空生産システムや研究開発システムが完備されていない。

 国産初の小型旅客機MRJに使用されている部品も7割が外国メーカー製だとし、 国産ステルス戦闘機を開発するには基盤がぜい弱であると指摘。

 --ここまで--

 上でもふれた。
 感情を絡めるなよ。

 これは、19世紀後半、中国人が黒船を見た時の反応にそっくりだ。
 中国人は、欧米の黒船を上のx-2と同じようにみた。
 日本人は、あれと同じものをつくってやろう--とした。<3年後、日本の3小藩が、模型のようなものながら蒸気機関の黒船をつくった>
 この日本と中国との「新奇なものへの対応の違い・差」を、アメリカの大学で教えているのだぞうな。

 もっと、淡々と物事をみよ。
 ムリヤリ、過小評価しようとしなくてもいいではないか。

 冒頭で日本人の「合理性」ということを言った。
 日本人なら、もっと突き放してものを見る。

 中国人は、ものごとをみる時、感情を絡めすぎる。
 その感情過多が、ものごとを歪めて見せるのだ。

 それが、判断の誤りに繋がっている。
 それが、日清戦争の敗北の原因につながっているのだ。