2016年3月11日金曜日

電気自動車は、燃料電池車に太刀打ちできない。水素エネルギー社会の幕開け。

これで勝負あったな—と感じた。
 なにかというと、ホンダの燃料電池車の発表の数字を見たからだ。

 どこが核心かというと。
 今のガソリン車 → 燃料電池車 への移行がストレス無しで進むからだ。
 他の選択肢である ガソリン車 → 電気自動車 よりも。

 ガソリン車は、数分でガソリンを入れると、700キロぐらい走れる。
 燃料電池車であれば、数分で水素を供給すれば、700キロ走れるのだ。
 これが、電気自動車であれば、充電に数時間かかる。また、走れる距離も200キロ 程度であろう。

 トヨタが電気自動車に早々に見切りをつけたのは、このあたりのことだろう。
 燃料電池車の普及は、世界が水素エネルギー社会へと移行するとりあえずの入り口となる。

 以下、新聞から抜粋。

 ホンダ 燃料電池車の新型車発売 走行距離を改善

 自動車メーカー各社が、「燃料電池車」の開発に力を入れるなか、「ホンダ」は1回の水素の充填で走行できる距離を改善させた新型車を発売した。
 燃料電池車は、車に充填した水素を空気中の酸素と反応させて発生した電気で走る車で、二酸化炭素などの排気ガスを出さないため、次世代のエコカーとして各社が開発に力を入れています。

 ホンダが開発した新型の燃料電池車は、発電するための装置の小型化などにより、室内空間を確保して5人乗りとしたほか、1回の水素の充填で走行できる距離を30%伸ばし750キロとするなど、通常のガソリン車並みに改善させたことが特徴。

 価格は766万円ですが、国の補助制度を利用すればおよそ550万円になるということで、日本国内で企業や自治体向けにリースを始め、平成29年度には一般向けに販売する予定。
 今後、アメリカでも販売を予定していて、ホンダの八郷隆弘社長は記者会見で、「排出ガスの削減などグローバルな課題に応えられる車だ」と述べた。

 燃料電池車を巡っては、トヨタ自動車がおととしから一般向けの販売に乗り出していますが、本格的な普及に向けては一層のコスト削減や水素を充填するスタンドなどインフラの整備も課題。

補足、感想など

 ほぼ確実に、燃料電池車が、世界を席巻する。
 これから10年という時間を考えれば、生産する車の20%くらいが、燃料電池車となっていても、おかしくないか。

 方向性が決まり、技術もある程度確立されてくれば、これからは、一瀉千里という速度でものごとが進行していくのかもしれない。

 特に、日本における「水素エネルギー社会」への転換というものは、個人で思う以上の展開となるのかもしれないな。

 ただ、ドイツあたりから怨嗟の声があがりそうだな。
 どうも、ドイツ人って、アメリカ人に較べ、エリート意識は高いくせに、ウジウジしていて、上でのべたような「水素エネルギー社会」への転換というものへ、「どうぜイエローが考えたことだ」てな感じで、冷笑しつづけそうな気がする。(アメリカ人は、ドイツ人に比べれば、考えかたが柔軟だ)

 まぁ、それも含めてメルケルさん達ドイツ人全体が判断すること。
 水素エネルギー社会なんてくるものか—と考えるなら、それまでのこと。

 上で、水素エネルギー社会への転換と何気なく書いたが、実際には、「水素エネルギー革命」と呼んでもおかしくない程の「巨大な転換」が予想される。
 日本は、産業革命に100年遅れで明治維新以来、150年の期間、ドイツを含め産業革命組の教えを受け、追いかけるという時間が必要であった。

 ドイツは、産業革命に100年遅れの日本の轍を踏むつもりなのか。
 どうやら、ドイツは勝負どころに来ていることは確かだな。