2017年10月25日水曜日

中国の習思想って、なんだろう

そうか。
 毛沢東思想って。あぁ、あれは1960年代で文化大革命の時に喧伝されていたやつだな。
 で。
 今、改めて習思想ってなんだろう。

 1960年代から1970年代、中国は世界から相手にされず、言わば、閉じこもりのような状況となっていた。
 まぁ、一種の鎖国状態といってもいい。

 そんな中で、毛沢東思想なるものを掲げた紅衛兵なるキチガイのような若者が、中国全土で暴れまわり、職人・文化人・教養人達を4千万人以上も殺害して、一部を人肉食し、また、畑の肥やしにした。
 同時に、名刹とか、日本でいえば国宝級の文化財を自らの手で、自らの指で灰燼に帰した。

 これにより、中国は本当にまっさらになった。
 文化も礼儀も伝統も宗教も、祭りも民謡もなにもかも無くしてしまった。
 いや、話がどこかにいった。

 毛沢東思想も、上でふれたように世界から相手にされず、オレたちゃオレたちで勝手にやるさ—という自前主義を喧伝したものだろう。
 おそらく、習思想なるものも、3700兆円という債務があって、どうなるやらという状況だけれども、オレ達ゃ、俺たちで勝手にやるさ—てな宣言ではないのかなぁ。

 以下、新聞から抜粋。

 中国共産党第19回大会は、習近平総書記(国家主席)=(64)=の名前を冠した新理念を党規約に指導思想として盛り込んだ党規約改正案を承認。
党の指針となり、規約に同様に名前が入っている毛沢東や故トウ小平氏に迫る権威を獲得した。

 反腐敗闘争を指揮してきた習氏の腹心、王岐山・党中央規律検査委員会書記(69)が退任し、最高指導部から外れることも確定。
 北京で開かれていた党大会は閉幕し、25日に2期目の習新指導部が発足する。
 王氏の後任に、趙楽際党中央組織部長(60)が就任することが事実上確定。

補足、感想など

 冒頭でふれた毛沢東思想なるものを、ウィキペディアから転記したい。

 --ここから--
 
 毛沢東思想とは、理念としてはカール・マルクスとウラジーミル・レーニンが確立した共産主義を指針としながら、それを中国の実情に適応させた、農民中心の革命方式を指している。
 毛沢東の思想は、毛沢東が若い頃から親しんだ農村社会の観察や経験から導き出された中国発展のためのアイディアを含んでおり、その大綱として大公無私(個人の利益より公共の福祉を優先する)、大衆路線(農村大衆の意見に政治的指針を求めそれを理解させて共に行動する)、実事求是(現実から学んで理論を立てる)などがある。
 この他、社会と協調できる個人主義、大人数の協力、農村から蜂起して都市を囲いこんでいくゲリラ戦術理論(人民戦争理論)、世界各国が各自の特性に応じた革命を行うことによって第三次世界大戦を防ぐことができるとする「中間地帯論」なども毛沢東思想に含められる場合がある。

 --ここまで--

 で。
 今、3700兆円にも及ぶ債務に追いまくられている中国での習思想とはどのようなものなのか。
 新聞の記事から転記したい。

 --ここから--

 習近平総書記(国家主席、64)の名前を冠した指導思想を盛り込んだ党規約改正案を採択した。 大会は、新たな指導部を構成する中央委員らの選出を行い閉幕。
 2期目の習指導部は25日の第19期中央委員会第1回総会(1中総会)で発足する。
 国営新華社通信によると、新たな党規約では「行動指針」に「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」が加えられた。
 同思想は、習氏が掲げる21世紀半ばの「社会主義現代化強国」実現に向けた理論的な支えとなる。

 --ここまで--

 中国人民銀行の周小川総裁は、中国経済のミンスキー・モーメントに警戒しろ---とコメントし、暗に「人民元の大暴落」の予告をした。

 その混乱を目の前にして、「習思想」を喧伝するか。
 中国の困難な時代を目前に、現在の共産党独裁を維持しつづけるぞ---という意志表示かもしれないな。