2018年10月15日月曜日

アメリカが、第二の阿片戦争の真の目的を漏らす


とうとう、言ってしまったなぁ、と思った。
 いや、別に隠してもいなかったか。
 なにかというと、アメリカが共産党独裁体制の崩壊まで追い込むと発言したからだ。
 あれは1990年頃か。
 ソ連の崩壊 → ロシアおよび周辺国家 に分裂したことがあった。

 どうも、中国は、ソ連と同じルートを辿って分裂しそうだな。
 共産主義というか、社会主義というものの本来的にもつ歪みというか、不合理な部分が、時間が経過すると顕在化して、社会主義体制の維持を許さなくなってしまうのだな。

 まず、アメリカの記事から。

20181015

<米国防総省アドバイザー>「体制変革まで米中対立続く」
 米国防総省のアドバイザーなどを務め、戦略論研究で知られるエドワード・ルトワック氏が来日し、インタビューに応じた。貿易や知的財産権などを巡る米中対立について「長期間に及ぶことになる。対立は中国共産党政権が崩壊するまで続くだろう」と語った。
 米政界における親中派はもはや「壊滅状態」と指摘。
 現在は軍需産業や外交ロビーに加え、シリコンバレーなどのハイテク企業も対中圧力を求めるようになり、米政府の「締め付けが始まっている」と強調した。

 トランプ政権の発足直後、ハイテク産業は「自分たちのビジネスに干渉しないでくれという姿勢だった」が、中国による知的財産権の侵害事案が相次ぎ、現在は「ワシントンに来て、助けが必要だと要請するようになっている」という。
 米中両国が核兵器保有国であることから「米中が軍事衝突する可能性はない」とも強調。
 ただ、その結果、かえって対立は長引き、共産党支配が終わる「レジーム・チェンジ(体制変革)」まで収束しないと予測した。
 一方で「日米ともに中国とビジネスを続ける意欲を持っているという意味で、米ソ冷戦とは異なる」と指摘した。

 米政府による「締め付け」の一例として、最近、ワシントンを訪問した中国政権に近い中国人有識者が、出国間際の空港で米連邦捜査局(FBI)の捜査員に呼び止められ、誰とどこで会ったかすべて申告するよう求められた事案があったことを明かした。
 ルトワック氏は「米ソ冷戦もこうした締め付けから始まった」と指摘した。

補足、感想など

 共産党独裁が終わるまでやる—という意味であろう。
 うえでもふれた。
 内部に矛盾と不合理さをもつ、体制は長続きしない。
 
 また、中国の幹部のいうこんなセリフがどうだ?

 --ここから--
 中国の崔天凱駐米大使は、インタビューに応じ、中国が 軍事拠点化を進める南シナ海で9月に米中の軍艦が異常接近した問題をめぐり米側の対応を 批判した。
 同海域を「中国の玄関先」とし、「中国艦船がカリフォルニア沖やメキシコ湾に 出向いたのではない。どちらが攻撃的で防御的かは明白だ」と米側に非があると主張した。

 この問題で米側は、米イージス駆逐艦「ディケーター」が南沙(英語名スプラトリー)諸島の ガベン(中国名・南薫)礁から12カイリ(約22キロ)以内を航行中、中国の駆逐艦が 「攻撃的な接近」を繰り返し、約40メートルにまで接近したと説明。
 米艦の行動は中国による 過剰な海洋権益主張を否定する「航行の自由作戦」の一環だったとしている。

 一方、北朝鮮の核問題に関して崔氏は「協調した段階的アプローチ」が最善だと指摘。
 中国は北朝鮮制裁を誠実に実行するとしつつ、「米国がこれまでより友好的政策を進めるという 望みがなければ、どうやって(北朝鮮に)すべての核兵器を廃棄するよう説得できるのか」とも述べ、 非核化には米側の歩み寄りが不可欠だと強調した。

 --ここまで--

 理不尽な中国の主張を、中国人自身は「理不尽」だとも感じない。
 オレ様第一という傲慢きまわりない振る舞いだと思える。

 要するに、中国人は、自分の言っていることが「非常識」きまわりないことを認識できない、いや、仮に認識したところで、13億人もいる大国なら好き放題していい—と思っているということだ。

 こういう「振る舞い」が世界中から嫌われていて、その結果として、アメリカが「第二の阿片戦争」を仕掛けたということだろう。
 そして、共産党独裁体制が「終焉」するまでやるぞ—と言っているのだ。

 中国の経済は、脆弱だ。
 なんせ、数千兆円もの債務にアップアップしているのだ。
 おそらく、ソ連の崩壊と類似したルートをたどり、いくつかに分裂していくだろうな。