2013年10月15日火曜日

北朝鮮は崩壊などしない。

▲どんなに貧乏でも、それだけで国家が崩壊する訳ではない。
 そんな理屈をいうなら、アフリカの極貧の国家など、とっくの昔に崩壊しているはず。

 評論家の大前さんの曰くをみて、びっくりした。
 北朝鮮は、崩壊などしない。<米国のケリー国務長官の言い方でも、放置しておくという感じであろう>
 また、韓国は統一省などというこれみよがしのセクションがあるが、統一などこれっぽっちも考えてもいない。

 資源もない、お金もない、国民に技術もない—そんな国家を誰がどうするというのか。

 まぁ、仮になにかの理由で、金正恩総書記が暴発したとしても、どの国も手を出さない。
 ロシア、韓国も。ましてや日本も。
 あぁ、中国は少しは考えるかもしれないなぁ。

 でも、非熟練な北朝鮮の国民をどうするのだ?
 職業訓練をするにしても金、設備が必要なのだ。場所、建物も必要だ。

 こう考えると、周辺の国家の考えることはたった一つだ。
 今の北朝鮮の国土の中で、まぁ、ぼちぼちやってね。
 周囲の国に迷惑をかけないよう、頑張ってね—ということだ。

 だから。
 北朝鮮は崩壊などしない。

 以下、新聞から抜粋。

 韓国の朴槿恵大統領は、訪韓した米国のチャック・ヘーゲル国防長官と会談し、 日韓関係について、「歴史や領土問題で後ろ向きの発言をする日本の指導部のせいで、信頼を築けない。
 
 今も傷ついた国民がいる。国民が憤慨している中、首脳同士が対話の席に座って解決できるだろうか」と 安倍内閣の対応を批判した。

 その後、来日したヘーゲル氏は、日本政府に対して、「われわれの共通の 敵は北朝鮮だ。北朝鮮に対峙するためには、日米韓3カ国の協力が重要だ。日本と韓国は通常の会話が できるよう、仲良くしてほしい」と遠慮なく伝えた。
 たしかに、米国の言っていることはもっともな話だ。
 しかし、コトはそう単純ではない。

 ここで日本が注意しなくてはならないことがある。
 北朝鮮はいずれ倒れるだろう。長くはもたない。
 そのとき、韓国が北をコントロールすることになるはずだ。核も手に入れるかもしれない。
 そうなった場合、朴大統領のように日本を恨みまくっている人間がトップにいて、「日本なんか冗談ではない。

 人口7000万人で核まで保有する韓国のほうが大国だ」という態度で日本と対立してきたら、どう対応するのか。

 また、かつて元寇に協力して日本を攻めた高麗軍のような韓国と中国の連携の可能性はないのか、日本としては 独自の見解を持つことも必要だ。
 「米国に言われたから日米韓で仲良く一緒にやっていたのに」と後悔することになるかもしれない。
 そんな将来も想像できるのだ。
 米国の言うことを聞くことも大切だが、日本はその次のステップを考えておく必要がある。


▲補足、感想など。

 大前さんって一体なにを言っているのだろう。
 まず、北朝鮮が崩壊する—という話が前提なのか。

 崩壊?
 経済的に?
 それなら、もう、とっくの昔に崩壊しているだろう。

 北朝鮮という国家は、李氏朝鮮の正統な後継者なのだ。
 北朝鮮の現状のあり方というものが、12世紀の李氏朝鮮から継続してきた暮らし方なのだ。

 12世紀、モンゴル軍と一緒にやってきた満州・シベリアあたりに住んでいたエベンキ族という原住民が、新羅などの末裔である朝鮮民族を抹殺して入れ替わったものだ。

 だから。
 エベンキ族などを中心とする新朝鮮民族には12世紀以前の記憶がない。<11世紀頃かな。中国との国境にある長白山という火山の大規模な噴火の記憶を朝鮮民族はもっていない>

 このモンゴル軍による征服(実際はエベンキ族などの北方民族による征服)というものが、朝鮮半島にとって大きな転換期であったのだな。

 それまでの文化的な蓄積がここで完全に滅びたのだ。そして、シベリア、満州あたりの原住民によって、シベリアあたりの生活様式そのままの暮らし方が始まったということだろう。

 車も針もない--とか言われているが、シベリアあたりで、魚や獣を追ってくらしていた人々だ。当然であろう。
 
 そして、そういう李氏朝鮮の原始的な生活様式がそのまま、今の北朝鮮に根付いているのだ。


 いや、話がそれた。

 そんなことで11世紀以前の文化的な蓄積がないために、李氏朝鮮という時代は、シベリアあたりの原住民の生活がそのまま19世紀まで続いたのだ。
 今の北朝鮮という国家は、李氏朝鮮に極めて類似している。

 工夫しろ--たって、文化的な蓄積がないものだからできないのだ。それがやる気のなさ--に外からは見えるのだろうな。

 だから、崩壊などしない。

 次に、冒頭でふれたように韓国はこんな貧乏国家と統一する気はない。
 統一はいわば、言っただけ。
 理由は、上でふれた通りだ。

 えっと、韓国が中国とどうこう—ということなら、その時点で、日米と対抗し、日米とは離れた関係となるということであろう。
 それは、一層、日米が親密になる—ということを意味していよう。

 えっと。なんだ。
 この記事は、日本が捏造された慰安婦騒動について、妥協して韓国へ近づけ—と言っているのか。
 日本のマスコミを牛耳っている朝鮮系の人達へ媚びた文章ということか。

 大前さんって、そんな立場の人なのか。