▲元大阪地検特捜部の元部長達の裁判が終結した。
被告達が、最高裁へ上告することを断念したのだ。
でもなぁ、と筆者は思う。
執行猶予の期間、なにごともなければ、弁護士として日本の司法の世界へ復帰する可能性が高かろう。
法務相は、こういうことになんらかの制限を加えよ。
筆者が憎むのは、彼らの「資質」だ。
地検の特捜部部長なんて、「正義の体現者」でなければなるまい。
少なくとも、そのポストにいる間は、絶対に日本の国民から疑われるような行動・言動をとってはならない—そういう存在であろう。
事件の内容は、確かに部下の証拠の捏造を、隠蔽したということではある。
個人としての罪は、「犯人の隠蔽を実行」したということであろう。
しかし。
事件の内容が云々ではなくて、上でふれた地検の特捜部部長 = 正義の体現者 であるという、国民の「信頼」を裏切って、その信頼を失墜させたことに問題の核心があるのだ。
その程度の「資質」の人間を、法務省は、このような重要なポストにつけるなよ。
法務省の任命は、自分で自分のクビを締めるようなものであり判断であったということだ。
司法というものが、国民からの信頼を失ったとき、どうなるのか—考えてみたことがあるのか。
それこそ、日本という国の根幹が揺らいでしまう。ヤクザがのさばる悪徳社会が現出する。
だから。やや強硬であるが。
こういう資質の人間を、日本の司法の世界から追放せよ。
弁護士となってどうこう—なんてことになんらかの制限を加えよ。
以下、新聞より抜粋。
大阪地検特捜部の捜査資料改ざん、隠蔽事件で、犯人隠避罪に問われた元特捜部長、大坪弘道被告と元副部長佐賀元明被告が、いずれも懲役1年6月、執行猶予3年とした、二審・大阪高裁判決について上告しない意向を表明した。
大坪被告あ、「判決は承服しがたいが、名誉ある撤退を決意した」などと述べた。佐賀被告も、弁護人が「協議の結果、上告しないことを決めた」との声明を出した。
大坪被告は、「部下の証拠改ざん問題に対する危機管理が、犯人隠蔽と認定された。誠に無念」とした上で、「残された時間を大切にすべきだとの思いに至った」と理由を語った。
佐賀被告について「『故意の改ざんを報告した』と供述すれば逮捕されることはなかった。検察官の誇りを守った」と話した。
▲補足、感想など
冒頭でもふれた。
筆者が憎むのは、彼らのそのポストにそぐわない「資質」だ。
逆にいえば、「正義の体現者」たる「誇り」をもっていない—ということであろう。
これによって、大阪地検特捜部というものの「正義の体現者」としての名誉も信頼も完全に失った。
結果として、大阪地検特捜部なるもの自体がたしか無くなったではなかったか。
繰り返すが。
こういう「資質」の人間を、日本の司法の世界から追放せよ。