2014年7月25日金曜日

逆風にさらされる安倍首相だとさ。米国wsj.

なにか、アメリカ人ってチェンジということが好きだな。
 いままでノロマでアホな指導者に導かれて、モタモタしてきた。新しい指導者は、我々を肥沃な大地へ導いてくれる--てな感じで。

 なるほど、遊牧民族の指導者というものが、そのまま政治の指導者のイメージと一致しているのだな。
 だからか。
 ハリケーンなどで、被害にあった人達が、ヘルプ、ヘルプ—と助けを大声で叫び、ただ、じっと待っているだけだ。

 日本人なら、食べるものと住むところをどう確保するかな—と頭が回る。
 とりあえず動こうとする--このあたり、アメリカ人と日本人の違いでもあるし、遊牧民族と農耕民族の違いかもしれない。

 あぁ、と思い出した。
 終戦直後のことだ、日本に来た米軍のお偉いさんを、通訳をした日本人が焼け跡に案内した。
 そこで、日本人のおじいさんが焼け跡から木材を拾って、仮のねぐらをつくろうと動くのをみて、件のお偉いさんはびっくりしたというのだ。
 あの日本人はなにをしているのだ? と。

 う~ん、この話、見かけより、遥かに深い内容の話なのだな。
 日本人とアメリカ人の「深い部分」での違いを明確にしている。

 アメリカ人の場合は、階層社会の存在を暗示しているようだ。
 下流社会の人間は、上流社会の指導者達の指示を待っているのだ—という意味かもしれないな。

 以下、新聞から抜粋。

 数週間は安倍首相にとって厳しいものだった。
 安倍氏が日本の首相でいられるのもあとわずかということ になるかも。
 滋賀県の有権者は三日月氏を知事に選出し、安倍首相に非難を突き付けた。

 この結果は、安倍内閣が、憲法の解釈の変更を閣議決定したことへの反対票と受け止められている。
 世論調査によると、安倍内閣の支持率は低下し、不支持率 は支持率と並んだ。

 先週にはトラブルが持ち上がった。
 原子炉の再稼働に関して、原子力規制委員会が審査書案をまとめたのだ。
 20113月以来、日本で48基の原子炉が 停止している。
 原発の安全性に対する国民の疑念は根深く、三日月氏も再稼働反対を中心に据えていた。
 
 政治的難局の背景に、安倍首相が2012年約束した経済改革を実現できて いないということがある。
 首相は、大規模な金融緩和と、現時点では円の下落 を促してきた。

 しかし、より政治改革、経済再生へ向けた「3本目の矢」は今のところ見えていない。
 安倍首相は法人税の引き下げを提案し、より有意義な投資を促進するかもしれない企業統治改革に措置も導入 してきた。

 一方で首相は、3%ポイントの 消費増税を4月から実施し経済に打撃を与えた。
 こうしたなか、首相が抱く安全保障上の懸念に対して、有権者の関心が薄れていても不思議ではない。

 首相にとって好都合なのは、他に有望なリーダーがいないこと。
 いずれは対立候補が現れるはず。
 安倍首相がまごつくほど、経済を活性化する政策の推進が難しくなり、 既得権益者たちの激しい抵抗に直面することだろう。環太平洋連携協定(TPP)はその顕著な例である。

 安倍首相が信頼を回復するには、政策を断行して経済成長を活性化させるのがいちばんである。 首相が提案する 法人税減税をめぐる議論は、広範な成長志向の税制改革を追求する上での好機となる。

 首相は女性の社会進出を支援する措置で労働市場改革の周縁部をかじった。
 それよりも、雇用・解雇に関する規制を緩和し、雇用創出を促すことで労働者のためになる改革に取り組むべきである。

 安倍首相の爆発的な人は、経済的な活気に満ちた日本という首相のビジョンへの願望から生じていた。
 有権者と投資家 は改革をやり遂げるという証拠を見たがっている。


▲補足、感想など

 改革ねぇ。
 大胆な?

 オバマさんの「チェンジ」と同じようなことを言っているのか。
 安倍さんの言っている法人税の減税が効果があるって。
 それはどうかなぁ。

 このアメリカ誌の論調って、どこか皮肉っぽいな。
 なにが気に入らないんだ?
 日本の経済が順調に回復していくってアメリカ人からしたら面白くないのだろうな。
 そこで、「水でもぶっかけてやろうか」--という気分で書いた記事だろう。

 日本の国民が、民主党政権という朝鮮系の指導者から、安倍さんが奪い返した時、喜んだのは、「日本を朝鮮系の人間から取り戻した」という開放感からだ。<そうか、戦後レジームを構築したのは米軍だからなぁ、アメリカ人の一般常識として、そのあたり知っていることなのか>

 なんせ、鳩山さん →菅さん →野田さん と運営能力の低い、根暗な(なんせ、お前朝鮮人だろうと日本人から言われたくないとばかり考えている人達なのだから)指導者が続き、ホトホト嫌気が差していたのだ。

 いや、話がどこかへいった。

 冒頭で、日本人とアメリカ人との根本的な違いを書いた。

 日本人の凄さの核心部分は、エリート以外の人達の知的レベルが非常に高いことだ。
 日本はエリートと非エリートの差が明確ではない。

 核心は、「非エリート」の知能の高さ、行動力なのだ。
 冒頭の例で言えば、日本の非エリートは、ともあれ今夜のねぐらをつくるために、焼け跡から廃材を拾い始めるのだ。
 対して、アメリカ人の非エリート達は、災害に見舞われた時、ただただ、「助けて」と大声で喚きながら、じっとしているのだ。

 この違いの大きさが理解できるか。
 これこそが、日本人とアメリカ人の「根本的な差であり違い」なのだ。