2014年7月30日水曜日

安倍さんは、朴大統領をからかったのか。

からかう—ねぇ。
 どうも言葉使いとして軽いなぁ。

 なにか、ボタンの掛け違えのようなものがありそうだ。
 安倍さんが、朴大統領に「会談を」てな発言を続けているが、これは、ドアは開いている—とボールを投げかけているだけだ。

 なんといっても、隣国だから。
 他国からみて、日本が「拒否・拒絶している」という印象をもたれたくないためのまぁ、一種のポーズだ。
 これを韓国は、日本が会談を渇望している—ととる。

 つまり、安倍さんの外交辞令的なポーズを「日本が引け目を感じて」会談をしたがっている—と受け取る。
 そこで、もう、完全にボタンを掛け違えている。

 安倍さんは、韓国の朴大統領に向かって、「お金が欲しけりゃ、そちらが頭を下げて申し込みにこい」と言っているだけだ。

 朴大統領は、安倍さんの「外交辞令的なポーズ」を「渇望」ととり、それを拒否している「オレって かっこいい」と考えているのだ。


 以下、新聞から抜粋。

 香港・大公網は、「韓国メディア:安倍氏の特使が韓日首脳会談を促す、朴大統領は『からかわれた』か」と題した記事を掲載。
 朴大統領が、青瓦台で安倍晋三首相の特使である舛添東京都知事と会見した。
 朴大統領が日本の政治家と会うのは昨年2月以来。

 韓国紙は「朴大統領は日本側に善意を投げかけたが、安倍晋三氏は頑として慰安婦などの歴史問題を否定している。
 安倍氏が先に譲歩しなければ、首脳会談開催の道は開かれない。
 安倍氏はくれぐれも朴大統領をからかわないように」と報じた。

 舛添都知事は朴大統領に「安倍首相が日韓関係の修復を渇望している」と伝え、報道官によると、朴大統領もこれに対して積極的な回答を示した。
 「だが、すでに安倍氏が再び首脳会談計画を変更したかどうか現時点では分からない。

 朴大統領が同意した後に変更するのであれば、今回の舛添氏の派遣は故意に朴大統領をからかう意図があったということだ」と指摘。



▲補足、感想など

 安倍さんは、捏造慰安婦について、謝罪も賠償もする気はサラサラない。
 冒頭でふれたように、安倍さんの会談を—というのは、「外交辞令としてのポーズ」なのだ。
 よしんば、安倍さんと朴大統領が会談したとしても、安倍さんの曰くは、冒頭の通りだ。
 お金が欲しけりゃ、そちらから頭を下げて申し込んでおいで—というだけだ。
 それ以外のことはいうまい。

 そんなこと、今までの経緯からみれば、当然こうなるじゃないか--と分からないのか。
 それに、舛添さんは安倍さんの特使でもあるまい。

 えっと、からかったのか—か。
 別に安倍さんは朴大統領をからかう気なんてないさ。
 安倍さんの思っていることは、韓国の朴大統領は、「外交辞令」というものも理解できないのか—と。

 まぁ、非常識な人だなぁ、てな感じだろう。


※追記。
 舛添さんの訪韓、朴大統領との会談について、菅官房長官がコメントしている。
 まず、それをご紹介。

--ここから--

 東京都の舛添要一知事は、首相官邸を訪れ、朴槿恵大統領らと会談した韓国訪問について菅義偉官房長官に報告した。 

 日韓関係改善に対する朴氏の意欲がひしひしと伝わってきたと菅氏に述べたという。 

 舛添氏によると、安倍晋三首相の「日韓関係を改善したい」とのメッセージを朴氏に伝えたことや、 会談を通じ日韓関係をぜひ改善したいという朴氏の意欲が伝わってきたと。 


 また、都市外交の積み重ねで日韓関係改善の役に立ちたいと述べると、菅氏は「非常に良いことなので続けてほしい」と応じたという。 

--ここまで--

 菅さんのこの言い方。
 --非常によいことなのでづづけて欲しい--って。

 なんとも、皮肉っぱく聞こえないか。
 おそらく、安倍さんも気に入らないのだろう。

 で。
 安倍さんも菅さんも無視の一手で。