▲表題は、中国人の言いだ。
日本人にとっての「萌え文化」か。
なにか、もう、自分の血肉となったもので、ソフト・パワーでもあり、享楽でもあり、文化的なアシストをするもの等なのだろうな。
別に毒とか薬とか、分明にしなくてもいいではないか。
こんな議論、昔見たなぁ。
昭和30年代にマンガが隆盛となったころ、青少年の害毒となるものだ—とか、婦人層から攻撃された。あれは、ハレンチ学園の頃かな。
しかし、その後、マンガでの日本の歴史とか、マンガで日本経済を説明するとか—のジャンルが開拓されて、上のマンガ害毒論が薄れてきた。
この「萌え文化」もそうなのだろう。
様々な機会に利用されて、使い方も広がっていけば、毒とも薬ともなるということが万人に理解されよう。
以下、新聞から抜粋。
◆日本の「萌え文化」はソフトパワーか、若者を蝕む享楽か―中国紙
「萌える」とは草木が芽吹くという意味だったが、2000年ごろから、
日本のアニメ・漫画・ゲームファンの間で、美少女キャラクターなどを見た時に
心に湧き上がる感情を表す言葉として使用されるようになった。
そこから転じて、かわいらしく、幼いイメージを形容する言葉としても使われる。
「萌え」と形容される対象は通常、かわいらしく純粋で、好感が持てるような人や物事が多い。
「萌え文化」は、日本のアニメ・漫画やSNSを通じて世界へと広がり、
今や日本文化のソフトパワーを象徴する。
しかし、このアニメ・漫画の世界の萌え文化の背後にあるのは、
現実や社会から離れようとする消極的な若者だ。
青少年の13%は抑うつなどの症状に悩まされている。
日本社会全体に「大人になりたくない」という気持ちがはびこっており、社会や人間関係に向き合う勇気がない人が多いのだ。
日本の結婚適齢期の男女の半数以上が恋人を持たず、
「恋人が欲しくない」と答えた。
対照的に、70%の日本の若者が、
萌え文化に癒しを見出し、アニメ・漫画・ゲーム・書籍などに熱中し、
グッズを収集・交換することに楽しみを見出している。
さらに萌え文化に夢中な男性が、数においても度合いにおいても多く、熱中度も高い。
携帯電話にキャラクターのシールを貼り、美容院で眉毛を整える――。
これらは女性だけの特権ではなくなった。
最近では自衛隊の広告にも萌えキャラが使われるようになったほどだ。
徐々に日本を侵食しつつある萌え文化に対し、日本の学者は様々な見方を示している。
s氏は「現実に向き合うことを否定すれば、徐々に学習能力が低下し、
責任感を失っていく」との見方を示す。
経済評論家のo氏は、「萌え文化に夢中な若者は、
現実逃避傾向があり、消極的で向上心が無い。考えることを捨て、責任感が無い。無知を個性、若さを資本と思い込み、語彙が少なく、言葉もぶっきらぼうだ」と指摘。
今年のW杯ブラジル大会で、日本代表は惨敗に終わった。
サポーターは「弱くなったのは萌え文化のせいか?」と
コメントしている。
「萌え」は確かにかわいらしいが、現実的な困難を克服する闘志を失わせるものだ。
萌えの世界にあるのは仮想の概念で、現実とはイコールで結べないからだ。
▲補足、感想など
なにが言いたいんだ、この記事。
でも、と思う。
昔に比べれば、日本人への理解が深まったな、中国人も。
まぁ、ハッキリいえば、それほど気にすることはない。
昭和30年代終わり頃のマンガ害毒論を彷彿とさせる議論だろう。
そして、このマンガ害毒論華やかなりし頃の若者というのが、実は我々団塊の世代なのだ。
そういえば、と思い出した。掲示板の書き込みをご紹介したい。
--ここから--
:2013/08/28(水)
◇現実世界でもデカルチャーがあればいいけどさあ。
兵隊さんが負傷して倒れてる横に萌キャラがあるってのは、自衛隊的にはどうなん?
◇美少女ナースの痛ペイントした救助ヘリが降下した時を想像してみ?
きっと天使が舞い降りたと感じるだろう・・・
あるいはこんな日本にした奴誰だと思いつつ力尽きるか・・・
--ここまで--
日本軍の救援ヘリには、美少女ナースが底にペイントされるって。
こういう風に使われるのだろうな。
十分に実用的ではないか。萌え文化も。