▲先日の選挙のことを、二人の学者が論評している。
学者だから、辛辣な表現ではあるのだが、でも、そこになにか刺々しさを感じる。
その「刺々しさ」の理由はよく分からない。
安倍さんに対して、なにかあるのかもしれない。
以下、新聞から抜粋。
案の定、自民党の大勝だった衆院選挙。
安倍首相は今後、掲げた政策は
「全て信認された」と強気にアクセルを踏み込む。
安倍1強体制は2015年も盤石なのか?
東大大学院教授(社会経済学)の松✕氏と放送大教授の御✕氏が、迫った。
* * *
松✕:選挙戦を振り返ると、今回は「アベノミクス選挙」と呼ばれて、小泉元首相のとき
の郵政選挙と比較されました。でも、この二つは似ているようで違う。
小泉さんは、郵政改革という
政治課題だけに絞って選挙を仕掛け、圧勝した。
安倍さんは、
「この道しかない」と言ってアベノミクスの継続を訴えましたが、原発や社会保障政策など、政策はほとんど争点になりませんでした。
御✕:アベノミクスで「景気が良くなっている」と繰り返し、それが「実感として見えていない」と。
だから「これを継続しよう」。有権者に期待感を持たせることに成功した。
松✕:アベノミクスの成果として「雇用が100万人増えた」、数字を出していた。
御✕:対する野党の反論は情けない。「行きすぎた円安はよくない」とか反論しても、有権者には伝わりませんよ。
民主党は、下野して何もしていなかったということ。
松✕:雇用、賃金など、投票日までにテーマを変え、争点をずらしていった。国民に考える時間を与えなかった。選挙戦略としては成功でしたね。
御✕:安倍さんは自民党内に対しても、増税延期反対派を切り崩した。
谷垣幹事長なんか、消費増税の合意を民主党とまとめた当事者なのに、コロッと転がってしまった。
野田党税調会長も、公認を外すと脅かされると、黙ってしまった。
「桶狭間の戦い」のように、奇襲作戦で相手が反撃の態勢を整える時間を与えなかった。
松✕:安倍さんは選挙戦では何度もキレてました。選挙特番では、
キャスターからの質問にイヤホンを外して、持論をまくしたてていました。
一国の首相が公の場所でキレることはよくないと思うけど、安倍さんはすぐに怒りますね。
御✕:安倍さんは、自分が正しいと考えていることをメディアに上手に説明できない人なんですよ。
私が第1次安倍政権のときにしたインタビューでも、「自分は小泉さんのようにはしゃべれない」と話していた。被害妄想、コンプレックスがあるんでしょうね。
松✕:小泉さんはテレビ向けの政治家、安倍さんはフェイスブックで訴えるインターネットの人と感じます。
御✕:感情的になればなるほど、盛り上がる。
松✕:感情を表に出して言って、賛否両論が入り乱れ“炎上”しても気にしない。キレ芸。
その割には支持率が下がることもない。橋下徹大阪市長と同じタイプです。
御✕:安倍さんにとって今回の解散は、自分のやってきたことの自己確認だった。選挙結果がよかったから、正しいことをしてきたと思っているのでしょう。
▲補足、感想など
朝日新聞の記事だが--。
冒頭でふれた「刺々しさ」の理由はこのあたりにあるのかもしれない。
上で、対談しているメンバー自体が、戦後レジームの準構成員という可能性もあろう。
さて。
核心の部分はなにか。
記事でふれている「安倍さんの苛立ち」の根底にあるものはなんだろう。
恐らく。
安倍さんは、「もう、戦後レジームは崩壊したのに、マスコミにいる人間は、十年一日のごとく同じ対応をしてくる」---ということだろう。
もう、戦後レジームは崩壊した。
新聞放送業界にいる朝鮮系洗脳工作員達の洗脳工作、世論誘導工作には、日本人は騙されないよ、踊らされないよ---と言っているのだ。
「戦後レジームの崩壊」という現象が工作員達には、見えないのか? ---たぶん、安倍さんはそう言っているのだ。
だから、苛立つし、「切れてしまう」のだ。
もう、先の大戦がら半世紀以上が経過している。
半世紀以上も経過すれば、社会が変化してくる。
新聞放送業界の人間は,そういう社会の変化というものが認識できないのか---と。
いや、認識出来ても、敢えて知らんぷりということかもしれない。
その「知らんぷり」という対応が、上掲の記事の内容なのだろうな。
知らんぷりでもいい。
もう、戦後レジームの崩壊という現象は、元には戻らない。
非可逆的なものだ。
来年は、日本の新レジーム構築元年だ。
マスコミ(及び教育業界)に巣食う朝鮮系洗脳工作員達は、否でも応でも対応せざるをえまい。