▲もう、中国経済は「火の車」なのだろうな。
人民元が世界から信用を失い、どんどん下がっているのだ。それをドルを売って、人民元を買うという操作をし続けているということだろう。
麻生さんが世界へ向けて中国経済の崩壊の警告を鳴らし続けている訳だが、これに中国人民銀行総裁が反発している。
以下、新聞から抜粋。
中国人民銀行の周小川総裁は記者会見で、中国の外貨準備高の減少は「正常な現象だ。外貨準備は使うためにあり、ためて眺めるものではない」と述べ、市場は過度に反応すべきではないと強調した。
中国の外貨準備高はピークの2014年6月末に4兆ドルに迫った。
その後は人民元相場の下落を食い止めようと当局が外貨準備を元手にドル売り元買いの為替介入を繰り返したため減少に転じ、今年1月末には5年11カ月ぶりに3兆ドルを割り込んだ。
市場では外貨準備の減少で、中国が通貨の安定を図れなくなるとの懸念もある。
ただ周氏は依然として世界一の水準だとして「もともと不必要なほど多すぎた。減少してもさほど悪いことではない」と指摘した。
一方で中国政府は、資本流出と人民元安の要因となる中国企業の対外投資に対する規制を強めている。
周氏は「一部の企業はブームに乗って分別なく投資している。動機不純なものもある」と述べ、政府の指導が必要だと語った。
▲補足、感想など
このブログでなんどもふれた。
経済の根底にあるものは、信用と合理性だ。
中国という国・民族は、世界からの信用を失い、不合理なことをしていると見られているということだ。
もう、中国が西欧諸国などの金融機関から借りている負債額が、外貨準備高より大きくなっているようだ。
ちょいと、昨年5月頃の記事を転記しよう。
--ここから--
2016/05/23(月)
【中国】史上例をみない“詐欺的作為”か 海外投資家は中国から一斉引き揚げ開始
■習氏率いる中国の経済指標は信用できない
中国の外貨準備高は帳面上、世界最大で3兆6500億ドル(約443兆1465億円)=2015年6月末現在=だが、それなら、なぜ、米国債を徐々に取り崩しているのだろう?
直近の7月から9月だけでも、2290億ドル(約27兆8028億円)を売却しているのだ。
従って、中国の外貨準備にカラクリ、それも史上例をみない詐欺的作為がなされているとみるエコノミストが増えている。
ドル資産が、一夜にしてブラックホールに吸い込まれるように消える恐れが強まった。
CIA筋の調査で、中国から不正に流れ出した外貨は3兆800億ドル(約373兆9428億円)とされる。
となると、15年6月末の外貨準備高は、差し引き5700億ドル(約69兆2037億円)でしかない。
単純計算はともかく、複雑な要素が絡む。
第1に、最も重要な外貨準備指標は「経常収支」である。この数字をみると15年3月まで1年間の統計は2148億ドル(約26兆788億円)。
ところが、外貨準備は同期間に2632億ドル(約31兆9551億円)減少している。膨大な外貨が流失しているから、数字の齟齬が起こるのだ。
そこで嘘の上塗り、つまり架空の数字をつくりかえ、粉飾のうえに粉飾をおこなう。
となると「GDP(国内総生産)が世界第2位」というのも真っ赤な嘘になる。
GDPのなかで、「投資」が締める割合が48%、こういうことはどう考えてもあり得ない。
例えば、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」は財源が400億ドル(約4兆8564億円)である。
ベネズエラに投資した額は450億ドル(約5兆4648億円)前後、アンゴラへの海底油田への投資は焦げ付いたという情報があり、リビアでは100ものプロジェクトが灰燼に帰した。
以下、スリランカ、ジンバブエ、スーダン、ブラジルなど。世界中で中国が展開した世紀のプロジェクトが挫折している。
つまり、対外純資産が不良債権化している。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどでは鉄鉱石鉱区を買収し、開発していたが、鉄鋼不況に遭遇して工事を中断。このあおりで、豪ドル、カナダドル、NZドルが下落した。
13年末の海外直接投資残高は6605億ドル(約80兆2111億円)だったが、15年3月には9858億ドル(約119兆7155億円)と急激な増加が見られる。
15年3月末の対外債務残高は、直接投資が2兆7515億ドル(約334兆1421億円)、証券が9676億ドル(約117兆5053億円)。合計3兆7191億ドル(約451兆6475億円)となる。
つまり外貨準備は事実上、マイナスである。だから、海外投資家は一斉に中国から引き揚げを始めたのだ。
--ここまで--
昨年5月の段階で、すでに外貨準備は、事実上マイナスだったということ。
それから、10ヶ月、火の車が更に業火に包まれているということか。
それでいて、あれだけ、中国人という民族は、上から目線で外国へ居丈高に対応する。
英国の産業革命に200年も遅れる大ノロマ民族だ。
自分で自分の「大ノロマ」ぶりを知っているだけに、胸にくすぶる劣等感とかいらだちが高まると、逆に、外に向かってはハッタリ・虚勢を張ろうとするのだ。
なんとも、はた迷惑で非常識な可哀想な民族ではある。