2017年3月7日火曜日

ひきこもりに40代が一番多いとか

団塊ジュニアということかなぁ。
 団塊の世代は、1学年 →240万人だからなぁ、当然、その子どもたちも多いということか。

 ひきこもりって、社会性を失った人達のことか。
 自分に自信がない人達といってもいいのかな。
 「オレは天才だ」とか、大声で外に向かって喚(わめ)いてみたらどうだろう。

 まず、新聞から抜粋。

 県内で6カ月以上、自宅からほとんど出ない引きこもり状態の人は40代が約3割を占め、年代別で最も多かったことが、県が本年度初めて実施した引きこもり実態調査で分かった。
 引きこもり状態が10年以上に及んでいるのは全体の約4割に上った。
 引きこもり状態の人たちの高齢化と長期化が浮き彫りになった格好だ。

 就労関係をきっかけとするケースが多く、県障害福祉課は「引きこもりは若者特有の問題ではないことが分かった。
 長期化する前に早期の支援をしなければならない」と話す。

 引きこもりの高齢化と長期化は全国的な傾向と指摘されている。
 だが、国の調査は若者支援が狙いで、対象年齢を1539歳に限定しており、高齢化する実態を十分につかみ切れていなかった。
 県は今回、全体像を把握して対策に生かすため、対象年齢を広げて調査した。

 1565歳前後で6カ月以上にわたり、家族以外とほとんど交流しなかったり、時々買い物などには外出したりする人を「引きこもり」と定義。
 県内全ての民生委員・児童委員5261人に対し、各担当地域で引きこもりの有無や年齢、期間などを聞き、2542人から回答を得た。回収率483%

補足、感想など

 対応は難しい。
 核心は、「本人の生きたいと思う活力のようなものをどう引き出してやるか」だろうと思うが、じゃ、どうやって? というところで思考停止となる。

 ちょいと、古いが別の記事をみてみよう。

 --ここから--

2010/10/01()
 先日、内閣府が行った「ひきこもりに関する実態調査」の結果が公表。
 「十五〜三十九歳の引きこもりは推定で六十九万六千人。この年齢層の五十人に 一人以上が引きこもっていることになります」(社会部記者)

 引きこもりの原因は時代とともに変化しているという。
 「八〇年代の引きこもりはスチューデント・アパシー(大学生などに見られる無気力状態)が主な原因で、 ちょっとしたアドバイスで復帰できた。

 しかし九〇年代以降は、単位が取れなかったり就職に失敗したことがきっかけで 『自分は人生の落伍者』と思い込み引きこもる傾向にあります。
 最近の就職難も増加の原因のひとつと言えます」(三十年間引きこもりの若者に向き合ってきた和歌山大学保健管理センター・宮西照夫教授) 実際、家族が引きこもりになってしまった場合、必ず専門家に相談するべきと、宮西教授は言う。

 「引きこもりと言われる人のなかには統合失調症やうつ病を患っている方が少なからずいます。
 まず最初に専門家がそれを見極めなければ、治療が誤った方向に進んでしまうことになります。
 それも引きこもってから二〜三年以内に相談すること。
 それを過ぎると社会復帰がより困難になります」

 和歌山大学では、独自の『引きこもり回復支援プログラム』を行っている。
 「回復のためには、密室状態の家庭に第三者が入ることが必要。
 引きこもりの経験者から養成した『アミーゴ』というメンタルサポーターを、週に何回か自宅に派遣し一緒に遊ぶのです。
 引きこもる若者には、年寄りがいくら講釈しても効き目はありません。

 感性や興味が近い同世代の若者と本音をぶつけあう。
 そして徐々に食事などに連れ出し、家庭以外の新たな場所に 『居場所』を作ってあげるようにサポートしていくんです。
 ただし、一度外出できるようになったからといって『アミーゴ』の派遣をやめてしまうと、再び引きこもりに戻ってしまうこともあるので、 時間をかけて回復をはからなければなりません」

 同時に精神科医の治療も取り入れつつ行うこのプログラムでは、半年間で約九割が外出できるようになったという。 

 --ここまで--

 半年間で、90%が外出できるようになった—か。
 数字だけをみていると、かなり効果的ではある。
 別の記事で、農作業で—という例もあるようだ。

 --ここから--
2014/10/13(
ひきこもり:農作業で回復を 地域活性化と組み合わせ

 中山間地域の活性化と、ひきこもりからの回復支援を組み合わせた試みが、岡山県美作市で進んでいる。
 2012年に開いたシェアハウスに、ひきこもりから脱しようとする人が入居し、共同生活や農作業をするうちに、人と自然に話したり、何かに挑んだりするなどの変化が表れた。他にも似たケースがあり、地元若者グループは、支援NPO法人と連携して事業化。
 「地域おこしで人もおこそう」と取り組んでいる。

 グループは、同市梶並地区の民家でシェアハウスを運営する「山村エンタープライズ」。
 市が委嘱する「地域おこし協力隊」出身のf(27)らが12年11月、地方に基盤を持たない人が移住しやすい環境を作ろうとシェアハウスを開いた。
 個室のほか、共有の居間や台所がある。狙いは若者の移住と過疎高齢化が進む地区の活性化の両立で、耕作放棄地での農作業アルバイ ト収入などで生活を支える仕組みだ。

 当初、ひきこもりの回復支援は想定していなかった。だが、2年間のひきこもり経験がある20歳代前半の男性が開設時に入居。農作業などで住民らと接するうちに会話が増え、気持ちが変化したという。1年後には演劇活動を始めた。

 その後、シェアハウスの様子がひきこもりの人の家族や支援者に口コミで広まり、別のひきこもり経験者らも入居。グループは今春、ひきこもり回復支援事業「人おこしプロジェクト」に発展させた。対象は、「未就労・未就学の状態から抜け出したい」と希望する15~30歳の若者。週1回の日帰り体験や、 長期入居などを想定する。共有スペースで他の住人と少しずつ関わりながら農作業アルバイトに出掛ける。

◆ひきこもり回復支援で知られる宮西照夫・和歌山大名誉教授(精神医学)の話

 ひきこもり中は批判される場合が多く、誰かに感謝される機会が少ない。農 業の担い手不足などで困っている地域に住み、仕事をして喜ばれる経験は、ひきこもりから脱する良いきっかけになる。また、ひきこもり経験があり、当事者の心情がわかる「先輩」との共同生活も支援になる。
 
 --ここまで--

 なにか、対応方法が多少でも体系化されているようだ。