2016年12月19日月曜日

こういう言い方は、新海監督に失礼だろう

新海監督の「君の名は」のヒットにやっかむ人間がいて、いろんなことをいうようだ。
 それに対して、新海さんが、じゃ、自分でやってみたら—とコメント。

 まぁ、当然であろう。
 大衆の心をつかむということがどれだけ難しいか。
 先年の高畑さんのかぐや姫なんて、絵としては水彩画風で、なかなかであったが、ヒットしたとは言えまい。

 かくも、「大衆の心に訴え、ヒットすること」は、難しい。
 その難しさを乗り越えたことを蔑(ないがし)ろにするような発言に、新海さんも我慢ができなかったのだろうな。

 以下、新聞から抜粋。

 ヒット映画『君の名は。』を手掛けた新海誠監督が、TBSラジオ「道上洋三の健康道場」に出演し、『君の名は。』へ寄せられている批判に反論。
 今年を代表する映画監督として『君の名は。』の新海監督が出演。
 新海監督は、音楽に画をあてるという異なるプロセスで製作したことや、『君の名は。』に寄せられている反響について語った。

 最も嬉しかった反響を問われた新海監督は、「無数にあって選べない」と回答。
 一方、最も嫌だった反響には、「新海は作家性を捨ててヒット作を作った」、「魂を商業的に売ってそれが結果的にヒットになった」、「ありがちなモチーフの組み合わせだけで、そりゃヒットするよ」、「こんなキャッチーなモチーフだけだったら100億超える映画になるよ」という批判を挙げた。

 この批判に対し新海監督は、「それはその通りかも知れないと思うと同時に、そんなに容易なことならば皆さんやってみればいいんじゃないかと思います」と反論。
 「売ろうと思って作ったものが売れるわけではないですよね」、「2年間本当にもがいてもがいてもがいて来たわけなので、『キャッチーな要素の積み重ねだよね』みたいな言われ方をすると、やっぱり多少腹が立ちますよ」と明かした。

補足、感想など

 そうだな。
 宮崎駿監督の魔女宅あたりが、40代後半だから、特別、新海さんが早いということもない。
 順当な進歩というか、もう、ヒットがでていい頃なのだ。

 だから。
 逆にいえば、「キャッチーな要素」のどうたらなんて、ヒットも出せない人の「僻みというかやっかみ」だ。

 新海さんのこれからがどうなっていくのか—は、筆者には分からない。
 比較するのもなんだけど。
 宮崎さんという人は、手塚さんに対して、「燃えるような敵愾心」をもっていた人だ。
 宮崎さんのパワーの根源の一つが、この手塚さんへの思いだろう。

 さて、新海さんのこれからを考えたとき、宮崎さんの「手塚さんへの思い」のような、胸の奥底で燃え続けるなにかがあるのだろうか。

 やはり、新海監督の場合、有能な原作家・脚本家が必要になるタイミングが来るのではないのかなぁ。