▲韓国の韓進海運の破綻の後始末は未だにできていない。
まだ、世界中で40隻以上の韓進海運の船が漂流している状況だ。
表題のマークスとは、世界最大の海運会社だ。
その会社が、「韓進海運なんてしったことではないよ」と言っているというのが表題の意味。
これは、韓国の新聞が捏造記事を掲載したことに対する反駁記事ということか。
まず、マークスがどうたらの記事を抜粋。
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物流大乱が進行中、先月23日に釜山新港ターミナルに停泊した韓進海運の船舶の横に空のトレーラーが列を作っている。
物流大乱に運賃は急騰し船舶を借りる価格は大きく落ちた。
太平洋路線の競争が激しくなり海運会社間で買収合併の可能性もふくらんだ。
韓進海運が先月、法定管理を開始してから1カ月間で変わった風景だ。
船舶の仮差し押さえは一段落したが物流大乱は依然として進行形だ。
2日で韓進海運のコンテナ船97隻ののうち41隻と、バルク船44隻のうち3隻がまだ港をさすらいながら荷役を待っている。
船舶が足止めされると運賃が急騰。
アジア~米国西部を運航する航路の40フィートコンテナ1個当たり運賃は1730ドル(約17万5254円)で8月末より50%上昇した。
韓進海運が保有する船舶が市場に放出され船舶の価値は落ちている。
韓進海運がギリシャの船会社のダナオスから用船した韓進ベルサイユ号と韓進サントス号は用船料が1日平均2万ドルを上回った。
ダナオスは韓進海運が返却したこの船を4~6カ月間再用船し、1日平均6000ドルを受けている。
韓進海運が保有した船舶が中古船市場に放出されると予想され、中古船価格も下落傾向だ。
年初に比べ中古船価格が50%以上下落すると船舶を売るよりも廃船する海運会社も登場した。
スイスの海運会社MSCは先月4546TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個)級船舶の廃船を決めた。ギリシャやドイツの一部船会社も船舶を解体ヤードに売却した。
廃船価格も上昇する勢いを見せている。
今年初めに1トン当たり200ドル後半だった廃船価格は先月300ドルを超えた。
先月30日に造船海運分析機関のクラークソンリサーチが明らかにしたところによると、今年のコンテナ船廃船量は51万4000TEUで過去最高を更新する見通し。
44万TEUで過去最高の廃船量だった2013年を軽く超えるというのがクラークソンリサーチの見通しだ。
一時世界4位だった韓進海運は韓国最大の海運会社の地位を現代商船に譲った。
海運統計調査機関が明らかにしたところによると、韓進海運のコンテナ船貨物積載能力は9月の62万3910TEUで世界7位から1カ月で42万7933TEUと14位に落ち込んだ。
これにより韓国最大海運会社の地位は45万1784TEUで13位の現代商船となった。
これにより韓国最大海運会社の地位は45万1784TEUで13位の現代商船となった。
韓進海運の空白を内外の海運会社が埋めようとしている。世界1位のマースクと世界2位のMSCは釜山に共同航路を開設し新規船舶を投じた。
世界4位のコスコも釜山に船舶を投じ、世界8位の陽明も米国路線船舶が釜山港を経由するよう措置した。
海運業界の買収合併市場はまた一度揺れ動く雰囲気だ。アナリストは、「マースクが現代商船と韓進海運資産を買収するシナリオが最も可能性が大きい」と言及。
これに対しマースクは中央日報に「公式に言及できない」としながらも「最近グループ理事会がビジネスポートフォリオを再編した」という事実を指摘。
マースクが既存の海運事業を物流運送部門に再編する過程で長期収益性強化案として提示した3つの戦略のひとつが資産効率化案だ。
マースクは「投資過程で買収は好ましいオプションになりえる」として韓進海運買収説に妙な余地を残した。また「マースクラインは買収を通じて市場シェアを有機的に引き上げ、今後3年間に投資比収益率を2ポイント引き上げる」と明らかにしたりもした。
新規船舶発注を中断したマースクが市場シェアを引き上げるには売却されることになる韓進海運の船舶を買収するのが最も現実的だ。
これに対してKDB産業銀行関係者は「産業銀行子会社の現代商船の資産をマースクに売却する意志はまったくない。韓進海運の資産は現代商船を通じて買収する案を準備している」と話した。
ただ現代商船が韓進海運の資産を買収する案は船舶金融貸主団との協議や裁判所の支援が必要なため実際にどれだけ行われるかは予測しにくい。
ただ現代商船が韓進海運の資産を買収する案は船舶金融貸主団との協議や裁判所の支援が必要なため実際にどれだけ行われるかは予測しにくい。
先月29日には日本の川崎汽船に倒産の可能性があるというデマが広まった。
これに対し世界7位のAPLロジスティックスのビート・サイモン会長が「APL社員が確認されていない情報を荷主に提供。APLの公式見解ではない」という声明を発表したりもした。
韓進海運は12月23日までに裁判所に再建計画案を提出しなければならない。
これに先立ち来月、三逸会計法人は韓進海運の継続価値と清算価値を評価した実態調査報告書を裁判所に提出する予定だ。
ソウル中央地裁はこれを基に韓進海運を清算するか売却するかを11月中に決める見通しだ。
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要するに、物流大乱の後始末が、中途半端な状況にあるということが分かろう。
それを踏まえて、マークスが反駁している。
世界1位コンテナ船社であるデンマークのマースクは韓国の現代商船と韓進海運を買収しないだろうとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
同紙は、マースクが韓国の海運会社を買収する代わりに他の海運会社が破産直前に集まってきて売却に出るのを待つだろうと伝えた。
マースクに精通した消息筋は「韓進海運あるいは現代商船の買収説は突然作られたデマ」と一蹴して「マースクは韓国の海運に興味がない」と明らかにした。
この消息筋は「業界最高役員によると、マースクは破産危機にあるもう少し小さな海運会社にアプローチして、もっと安値の買収件について話し合うことを待っている」と付け加えた。
▲補足、感想など
まぁ、あんまり素直に読んでも本質を反らしてしまうだろうな。
記事の韓進海運が救済されるということはあるまい。
結局、韓進海運所有の船は、競売にかかって売却されることになる。
二束三文で売りに出されるまで、マークスはじっと待っているよ—という意味だろう。