▲その通りだ。
でも。
じゃ、なぜ日本人は英語下手で、中国人は必死で英語を勉強しなければならないのか---というところに頭がいっていない。
このブログで何度もふれた。
これが、日本語と中国語との差なのだ。
日本語の漢字かなまじり文で、大学院レベルまでの教育が可能だから。
対して、中国語の漢字のみの文章では、大学院レベルの教育ができないために、英語でその不足分を補っているのだ。
つまり、日本人にとって英語はどうしても必要だ---というものではないからだ。
だから。
英語下手なのだ。
以下、新聞から抜粋。
日本人が上手に英語を話せないというのは世界的に広く知られている。
日本を訪れる中国人増えるなか、中国人の間でも「日本人は英語が話せないうえに、発音も下手」というのは共通認識となっている。
中国メディアは、日本人が「英語下手」であることはジョークになるほど広く知られた事実であると伝え、中国人から見ても日本人の英語は「下手くそ」というのが一般的なイメージと伝えている。
記事は、中学、高校の6年間、なかには大学の4年間も英語を勉強してもまともに英語を話せない日本人は多いとし、日本を訪れた中国人たちも日本人の英語レベルに驚くことが多いと指摘。
日本語が話せない中国人にとって、コミュニケーションは英語に頼らざるを得ないものの、日本人は英語が話せないためコミュニケーションはほとんど不可能だと伝えた。
続けて、「経済規模から考えれば、日本の教育水準は決して低くないはずなのに、日本人が英語を話せないことは理解に苦しむ」と指摘する一方、国際基準の英語能力測定試験であるTOEFLの成績から見ても、日本人の英語能力の低さが見て取れると指摘。
2014年のTOEFL平均点ランキングを国別で見るとアジア31カ国中、日本は27位だったと紹介している。
▲補足、感想など
中国人の現在の識字率が40%強という理由は、漢字のみの文章というツールが、幼い子供にとっては習得が難しいということであろう。
習得が容易ではない、かつ、細かいニュアンスを伝えることができないために、漢字のみでは大学院レベルまでの教育ができない →だから、英語で補う ということがなされているのだ。
識字率40%強という中国人と、識字率ほぼ100%の日本人を比較してみよ。
これが、日本と中国との差なのだ。
この差こそが、英国の産業革命に100年遅れの日本と200年遅れの中国という「100年」の差を作り出したのだ。
100年もの差があって、改革開放政策の始まったのが、1980年代ということを考えれば、もはや、まともなレシプロエンジンさえ作ることができまい。<1950年頃に最先端の技術に追いつくか追いつかないかの分水嶺があったのだとの技術者が説明していた>
このことを日本人側からみれば、日本人は漢字かな交じり文、ひとつで大学院レベルまで教育が可能だということに対して、中国人は中国語と英語の両方を習得しなければ、大学院レベルまでの教育ができない—という意味でもあるのだ。
中国人は、だから、日本人の「倍」の努力をしていることになる。