▲まぁ、表題は、嘘ではない。
でも。
薬を塗り続ければ完治するというものではない。
どうも、そんなところに核心があるとは思えない。
おそらく、「足を常に清潔にしておくこと」ということがより重要なのではないのかな。
治療方法として。
以下、文章から抜粋。
よく「水虫を治す薬を作ったらノーベル賞ものだ」といわれる。
しかし「白癬菌」に効く薬は、実はたくさんある。
では、水虫薬はどれも効くのに、どうして治りにくいのだろう?
それは、皮膚の深いところまで薬を浸透させることが難しいからだ。
足がかゆくなったら、すぐに皮膚科に行って診てもらおう。
医師に水虫と診断されたら、毎日、薬を塗って治療することだ。
治療をしていれば、かゆみが消えてくる。
そこで薬を塗るのを止めてはいけない。ある意味、「ここからが勝負」ともいえる。
かゆみがなくても、皮膚の深いところには、まだ白癬菌が残っているからだ。
菌を全滅させないと、また菌が繁殖してしまう。
ちなみに、水虫で医師に診てもらうときの注意。
患部の皮膚を少し取って、顕微鏡で確認しない医師は敬遠したほうがいい。
診察室の机の上には顕微鏡が必須。
皮膚科の医師なら、必ず白癬菌を顕微鏡で見て診断するものだからだ。
再発しやすい水虫を完治させるためには、どのように治療すればいいのだろう?
薬を毎日塗ることで表面近くの白癬菌を退治したら、深いところの皮膚が表面に出てくるのを待ち、また退治する――。
これを繰り返すしかない。
皮膚の深いところに白癬菌が残っているのに、かゆみが消えたからといって治療を止めてしまうと、それまでの努力が水の泡。
少しでも残っていれば、そこからまた繁殖してしまう。
根絶やしにするまで、薬を塗り続ける覚悟で塗ろう。
私たちの皮膚は表皮の最下層である「基底層」で作られ、4週間ほどかけて皮膚表面に出てくる。 さらに2週間ほどたってから剥がれ落ちる。
つまり、「皮膚の入れ替わり」には「計6週間」が必要になる。
念には念を入れて治療の期間を2倍にすれば「6週間×2=12週間」。
つまり3ヵ月間は薬を塗り続けよう。
かゆくてもかゆくなくても、3ヵ月間は毎日薬を塗る根気が、水虫を完治させるために必要だ。
多くの人は、それ以前に治療を止めてしまうので再発するのだ。
白癬菌が足の爪に入り込むと「爪白癬」になる。
これまで爪白癬は、飲み薬でしか治療できなかったが、平成26年に「クレナフィン」という薬が、また、平成28年に「ルコナック」という薬が認可された。どちらも爪白癬用の塗り薬だ。
特に高齢者の場合、免疫力が下がることもあって、水虫にかかりやすいという調査結果が出ている。
b大学のf教授の研究によると、爪白癬の罹患率は、一般成人では9%だが、65歳以上の人では55%だったという
(履いていた靴下を培地にこすり付けた後、2週間培養することで白癬菌の有無を判断)。
高齢者が爪白癬にかかると、歩行困難の原因にもなり、生活の質(QOL)の低下に直結すると、警鐘を鳴らしている。
高齢者が歩行困難になったら、「認知症」や「寝たきり生活」まっしぐらだ。
同居している家族も高齢者の足を観察して、疑わしかったらすぐに医者に行き水虫治療をしよう。 家族に水虫の人がいたら、使うタオルは共用しないほうがいい。
普通に洗濯すれば、白癬菌は洗い流されるので、別々に洗う必要はない。掃除も同じだ。
水虫の人の角質が剥がれ落ちれば、そこに白癬菌が確実にいる。
それらは掃除をして、除去するようにしたい。
▲補足、感想など
冒頭でふれた。
なかなか、薬では治療できない。
なにより、「足を常に清潔にしておくこと」であろうと思える。
風呂の中で、自分の手の指で足の裏を擦(こす)ってみれば分かる。
完治とはならないが、とにもかくにも、かゆみは取れるし、拡大することを抑制できる。