▲どうも、この衆議院選での安倍さんへのネガキャンがいかにも激しい。
戦後レジームの完全崩壊へのいらだちもあるのだろうが、その外になにがあるのだろうか。
そのあたりを示唆したような記事があった。ご紹介したい。
以下、韓国の新聞から抜粋。
午後10時、ラスベガス銃乱射事件の現場へ向かう専用機「エアフォースワン」でトランプ大統領は安倍首相の電話を受けた。慰めの言葉が終わると、トランプ大統領はすぐに北朝鮮の核問題に入った。
最初の言葉は「シンゾウ(晋三)、私は何をすればよいのか。(Shinzo,What should I do?」。2人の対話録を見たというワシントンの外交消息筋は「2つの理由で驚いた」と伝えた。
一つは安倍首相に対するトランプ大統領の絶対的依存度。
「北朝鮮との対話はいけない。無条件に圧力だ」と主張する安倍首相に対し、トランプ大統領は「私はシンゾウの言葉に絶対に同感」という言葉を繰り返した。
もう一つは文在寅大統領に対するトランプ大統領の不信感だ。
激しい表現まで使ったのをみて驚いたという。
トランプ大統領の激怒に「私がうまく(文大統領に)伝える」と言ってなだめたりもした。
トランプ大統領が対話論を展開するティラーソン国務長官に「時間を浪費するな」と非難し、「嵐の前の静けさ」を叫ぶ理由は何か。
ある人は「戦略的役割分担」というが、ホワイトハウスに詳しい人たちは首を横に振る。
それがその時点でのトランプ大統領の率直な考えだという。
そしてそこに多大な役割をしているのが安倍首相だ。
経済は「アメリカファースト」、北朝鮮問題は「ジャパンファースト」だ。
我々は、安倍首相を「トランプのプードル」と嘲弄していた。
しかし、すでに安倍首相はトランプ大統領のパートナー、いや調教師になってしまった。
トランプ大統領の来月の韓日中訪問で「日本は3泊、韓国は1泊」という話が出てきたのも同じ脈絡だ。
日本2泊、韓国1泊に調整される可能性が高まったが、安倍首相に対するトランプ大統領の信頼感が表れた。
ゴルフラウンド、拉致被害者家族との会談はボーナスだ。またどんなサプライズイベントが出てくるか分からない。
カギは安倍首相の考えが韓国と同じかどうかだ。
安倍首相が憎くても我々と同じ方向にトランプ大統領を導いてくれれば悪いことはないからだ。
ところがそうでもないというところに問題がある。
安倍首相は非核化を前提にしない対話には反対だ。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を放棄する代わりに米国が金正恩政権の存続、「最小限の」核兵器黙認に動くのではないかと警戒している。
それならいっそのこと軍事行動がよいということだ。
文在寅政権の対話路線に逆らって時には仲違いさせる理由があるのだ。
しかしそれが日本の国益なら、我々にはどうすることもできない。
ただ、説得もしないのが我々の問題だ。
中国には、トランプ大統領と対等に向き合う交渉力と核という安全装置がある。
日本には、日本に知らせず米国が行動に踏み切ることはないというトランプ大統領の信頼という安全装置がある。
では韓国には韓半島(朝鮮半島)戦争を防ぐ安全装置があるのか。
いや、我々には果たして「味方」がいるのか。
トランプ大統領が韓国を訪問すれば、非武装地帯(DMZ)を見学させて型にはまった演出をするのではなく、何か創意的な発想で新しい安全装置を作り出したり、確実に我々の味方にする転機が求められる。
見方によっては最後の機会となる。
そうなる場合、1泊も2泊も関係ない。
▲補足、感想など
つまり。
今回の北朝鮮をめぐる騒動で、「北朝鮮との対話はいけない。無条件に圧力だ」と、攻撃を主張している中心人物だと思っているということなのだな。安倍さんを。
だから。
日本にいる北朝鮮出身者とか、北朝鮮になんらかの縁のある人間達から、ネガキャンをされているということか。
そして、北朝鮮がらみでえっという人達からの安倍さんへの攻撃がふえた。
事実上、北朝鮮出身者が明らかになった。まるで、「北朝鮮出身者ホイホイ」—だ。
でも。
トランプさんが、安倍さんを頼りにするのは、当然ではあるまいか。
もう、ほぼ5年近く、一国の最高指導者をしていて、安定した政権を維持しているのだ。
また、プーチンさん、メルケルさんなど世界の指導者達の人となりをよく知っている先輩なのだ。
トランプさんにしても、アメリカに原爆が到達するミサイルを開発する前にどうしても、解決したい問題なのだ。北朝鮮問題は。
決して、北朝鮮の金委員長の殺害を想定している訳ではないが、「頭に銃をつきつける状況」に追い込まない限り、亡命するとかの決断ができないこともよく承知している。
この冬には、「北朝鮮の金委員長の頭に銃をつきつける」状況にする—とトランプさんは、決心しているということだろうな。
いずれにせよ。
巡航ミサイル一千発、同時発射のボタンは、トランプ大統領が握っている。