▲習国家主席の認識は正しい。
ただ。
その認識に基づく対応がおかしい。
どこら辺りに核心があるのだろうか。
社会主義的資本主義だったかな。
この標榜する鵺(ぬえ)のような・奇妙なシステムは脆弱性を内在して、矛盾に満ちた・危険な仕組みであったということだろうな。
結局、3700兆円もの債務に、行き詰まってしまったということだろう。
以下、新聞から抜粋。
習氏が困難な改革を推進する上での十分な権力を得るかが重要
習氏は長期的な経済成長より社会の安定維持を重視-ソシエテG
中国共産党の5年に一度の党大会が18日開幕。
習近平総書記(国家主席)は活動報告で、中国が「厳しい」挑戦に直面していると警告した。
活動報告には習氏が2012年に総書記の座に就いてからの業績や、党建設、経済、軍事などさまざまな分野に関する同氏のビジョンが盛り込まれている。
習氏は「現在、中国と世界は共に深遠で複雑な変化のただ中にある」とし、「中国は依然として発展のための重要な戦略的時期にある。見通しは明るいが、挑戦は厳しいものだ」と述べた。
重要なのは中国が向こう5年間、構造的な課題に直面する中で、習氏が困難な改革を推進するのに十分な権力を得るかどうかだ。
同氏はまた、インフラ支出を通じて中国の国際的な影響力を高めることや、北朝鮮情勢を巡ってトランプ米大統領と対立する事態を避けることを目指している。
中国の経済成長率はここ数四半期、市場予想を上回っているが、非効率的な国有企業や膨れ上がった企業の債務が安定を脅かしている。
S&Pグローバル・レーティングは9月、中国の信用格付けを1段階引き下げた。
ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、姚煒氏は18日、香港で行ったインタビューで、習氏が長期的な経済成長より社会の安定維持に関心を向けていると指摘。
姚氏は「この5年間の習氏の発言や、特に今年に入って実施してきた改革を見れば、同氏が自由市場の強力な信奉者でないことはかなり明白だ。
習氏は党が全てを主導するという考えにより多く立脚しており、経済についてはそれが最優先かつ最重要の原則になっている」と述べた。
1週間開かれる党大会の会期中には、2000人余りの代表が活動報告と党規約改正を議論し、承認するほか、党中央委員会の新メンバーを選出する。
選ばれた中央委員はその後、最高指導部である党政治局常務委員の新たな顔ぶれを決めることになる。
▲補足、感想など
核心は。
金融・経済のもつ残酷な・冷酷なまでの合理性 >>> 中国人のもつ情緒主義 ということであろう。
これから、習近平国家主席が、自身にとっての邪魔者・反対者を数千人・数万人、殺してしまっても、3700兆円の借金は一銭も減りはしないということだ。
経済の根底にあるものは「信用」だ。
小さな信用を積み重ねて、地道に仕事を重ねていくしかないのだ。
経済は、ハッタリ・コケオドシではない。
日本人をいくら脅しても、お金を出すということはない。
中国人が地道に働いて、地道に借金を返していくしかない。
日本のバブル崩壊後もそうだった。
たまたま、ヨーロッパあたりの経済が良かったので、借金を返すことが比較的容易だったとかなにかに書いてあったな。