2017年10月12日木曜日

日本は特定の宗教だけに対応するのか。ムスリムにどう対応するべきか

どうも、日本でのハラールなるものに疑問を抱く。
 ムスリム達の「土葬」を日本で認めるかどうか—という問題と同じだ。

 基本、「郷に入れば郷に従え」というのが、日本人として正しい反応というか対応の仕方であろう。
 日本では、火葬と法律で定められている。
 それを、どうしても土葬で—というなら、じゃ、「土葬の認められる国に行けばいいではないか」というのが正しい対応の仕方であろう。

 ハラールもその類だ。
 どうしても、イスラム教徒のお金が欲しい高級レストランがハラールの対応をしています—というなら、その店舗の単なる宣伝手段にすぎない。

 これを、日本の学校の給食にもハラール対応で—というなら、もはや、「郷に入って郷に従え」という範疇を逸脱しているであろう。
 上の土葬と同じだ。
 給食でハラールを実施ている国へ行けばいい、日本にいる必要などないでしょう---というのが、正しい対応の仕方だ。
 特定に宗教に対して、これ以上、許容してはならない—という限界がある。
 そのことを直視すべきだ。

 以下、新聞から抜粋。

 訪日外国人が増加する中、各自治体はインバウンド需要を取り込むため、施策を行なっている。 
 東京都台東区は飲食店等によるイスラム圏からの訪日客の受け入れのため、飲食店のハラール認証取得助成などの整備を進める。
 こうした対応は政教分離の原則(憲法203項、89条等)に反しないか、問題を孕んでいるようにも見える。この点について検討した。

●増加する「インドネシア」「マレーシア」の観光客
 訪日するムスリムの中心は、イスラム教徒が国民の約9割を占めるインドネシアと約6割を占めるマレーシア。
 今年1月から8月までの両国からの訪日客は479100人で、全体の18916200人の約2.5%に相当する。
 2016年からの伸び率を見るとインドネシアが33.0%、マレーシアが14.7%と増加傾向にある(出典は日本政府観光局、両国のムスリムの占める比率については外務省)。

 台東区ではムスリム対応をする飲食店等に対して、ハラール認証取得助成事業等を行なっている。
 「ハラール」とはイスラム法で「合法」。食に関する「ハラール」はイスラム教の教義で口にすることを許された食材や料理を指し、牛肉であれば正規の手続きに沿って食肉処理されたものだけが「ハラール」として食べることが許される。

 ムスリムが来日する際は、原則としてハラール食材、料理を提供していることを示す「ハラール認証」を受けている店舗以外には入らないと考えていい。

 台東区のムスリム旅行者受け入れ促進事業は平成27年度にスタートした。
 今年度の予算は5515000円。そのうちハラール認証に関するものが200万円で、ハラール認証を受けるための費用の2分の110万円を限度として交付される。

 同区文化産業観光部観光課では「事業の目的は、あくまでも観光。イスラム教の布教ではなく、ムスリムの旅行者の受け入れ環境の整備ということを主眼に置き、地域経済の活性化を目的としています。
 効果としては、この事業をやることで他の宗教に干渉、圧迫することはありません。
 目的も効果も政教分離の原則には反しないと考えており、区の法務部門にも確認のうえ実施しています」と説明。

 なお、同区ではムスリムが「礼拝をしたい」という問い合わせを受けた場合に、台東区立浅草文化観光センターの一部の使用を許すという対応もしている。
 さらに、実現に至ってはいないが、礼拝に必要な、聖地メッカの方向を示すコンパスと礼拝の儀式に必要なマットを貸し出すことも検討したという。

 なお、宗教とのつながりがある国やその機関の行為が許されるかどうかは、「目的効果基準」によって判断される。国家やその機関が宗教と一切の関わり合いを持つことが許されないというわけではなく、行為の目的と効果に鑑み、相当な限度を超えた場合に許されないものとなる(政教分離の原則に違反する)。
 そして憲法203項で禁じられる国及びその機関の「宗教的活動」とは「行為の目的が宗教的意義をもち、その効果が宗教に対する援助、助長、促進又は圧迫、干渉等になるような行為」を指す(以上、最大判昭和52713日の判旨より)。

●政教分離の原則に反する?
――台東区のハラール認証取得助成事業は政教分離の原則に反しませんか

 結論として合憲だと思います。目的効果基準で考えた場合に、観光客誘致が目的であること、イスラム教の振興など考えていないだろうし、その効果も大したことはないでしょう。
 全くないとは言いませんが。ただ目的効果基準論で言えば、そこは簡単にクリアできる部分だと思います。
 先例としては白山ひめ神社事件(最大判平成22722日)が参考になります。
 最高裁の判例を前提にすれば問題ありません。

――礼拝したいと言ってきた人に、浅草文化観光センターの場所を貸すのはどうでしょうか
 それは少し問題があるかもしれません。というのは、観光客受け入れという世俗的目的ではなく、公的施設を直接、宗教活動のために使用させるわけですから。
 また、そのような特別の便宜を図らずとも、モスクが近くにあれば、その場所を示して「礼拝はそこでしてください」といえば済む話でしょうから。
 (注:最も近いモスクは直線距離にして900m程度)。
 離れている場合には、簡単には「あっちに行ってください」とは言えないでしょうが、礼拝をぜひともしたい観光客の方でそのような計画を立ててもらうことで問題は解消するでしょう。
 とにかく、宗教活動をしたいという人が来た時に、公的機関が対応しなければならないわけではないからです。

――具体化しなかったようですが、区がコンパスやマットを購入してムスリムに貸し出すというのはどうでしょう
 そこまでいくと問題ですね。特定の宗教にだけ使われる、メッカの方角を指すコンパス(キブラコンパス)だとしたら問題があると思います。
 マットを含め、区が特定宗教の援助のためにやるわけですから目的としておかしいでしょう。

補足、感想など

 日本の警察が、日本にいるイスラム教徒を監視しているという記事と書き込みを転記したい。

 --ここから--

 2010年、警視庁公安部の内部資料が流出し(資料のほぼすべてが国際テロ捜査に関する内容だった)、その資料から、警察が日本で暮らしているイスラム教徒を、数年前から監視していたことが明らかになった。
 この件に関して、情報流出によってプライバシーを侵害されたとして、17名のイスラム教徒が東京都に損害賠償を求める訴えを起こし、先日に最高裁判所は、東京都に9000万円の賠償を命じています。

 現在海外で話題になっているのは、公安がムスリムを監視している/た事実と、国際テロを防ぐ為の監視に関しては、最高裁は容認しているという点(最高裁は以前、警察がムスリムを監視し、テロ対策に必要な措置として、 彼らを取り調べることを許可しており、その姿勢は今回も崩していない)。

 インデペンデント紙は、見出しに「ひどい」と一言。
 ですが読者からは、日本を擁護する声が続出していました。

海外「日本政府は本当に有能だ」 日本ではなぜイスラムテロが起きないのか?

■ 私には何が問題なのか分からない。
  疑われるようなことをしなきゃいいだけでしょ?
  日本は本当に安全な国。
  そしてその安全性がなぜ日本にあるのかって言ったら、
  セキュリティを維持してるからなんです。 +17 イタリア(日本在住)

■ 日本人にとって素晴らしいことだね。
  これのどこが「ひどい」のか俺には理解できん。 +2 イギリス

■ 日本は国として正しいことをやってるよ。 +5 オーストラリア

■ 悲しいなぁ。でも必要なことなんだよなぁ。 +4 アメリカ

■ 日本はとんでもなくレイシストな国だな。 +1 パキスタン

■ 日本人の為の国に、日本人として暮らしていて彼らはすごく幸せなんだよ。
  馬鹿げた多様性とか、アホみたいな多文化主義には興味がない。
  日本に賞賛を送らせていただこう。 +42 アメリカ

■ 日本は単に、自国を結束性があって安全な国に保つために、必要とされることは何でもやろうっていう姿勢なだけだろ。
  国連が決めた難民に与えられる特権を取り消すべきだ。 そして移民に関するコントロールを取り戻そう……。 +3 アメリカ

■ もともと日本はすべての人間を監視してる国だし! イギリス

■ これが欧米だったらリベラルが大騒ぎしてるな。 イギリス

■ アメリカもイギリスもやってるのに、日本だけ特別なの?
  インデペンデントは日本に対して辛辣すぎだろ。英米には手厳しいことは書かないくせに。 チュニジア

■ イスラム教徒の1人として言いたいのはただ一言。
  本来イスラム教は、平和な宗教なんだってことだ。 ナイジェリア

■ これのどこが「ひどい」わけ?
  世界中でテロの嵐が吹き荒れてるんだぞ?
  日本はパーフェクトなくらいに賢明だろ。 +3 ギリシャ

■ 実際のところ僕はハッピーだよ。
  ムスリムがどういった生活をしているのかを知ることで、日本人のイスラム教徒がより増えることにつながる。
  ……だから監視は良い事だと思うんだ :) +30 国籍不明

■ 「予防は治療にまさる」って言うしね。
  日本でテロが起こらない理由がまさに「予防」にある。 +11 パキスタン

■ 残念だ。監視をしてるだなんてあまりにも残念だよ。 トルコ

■ 俺はイスラム教徒だけど、何も問題はないと考えてる。
  テロを起こすような人間はイスラム教を冒涜してる。 +130 インド

   ■ その通り。やましいことがないなら恐れる必要はない。
     ただ、やるなら全ての宗教を対象にすべきかな。 +35 ポルトガル

   ■ どの国にも自国民を守る権利があるわけだしね。 +9 イギリス

■ パラノイアもここに極まれりって感じだな。 カナダ


■ アメリカやイギリスは日本みたいに差別しないぜ。
  何てったって、誰彼構わず監視してるからな!! +2 イギリス


■ 日本は世界一安全な国の一つでもあるんだよね。
  何でだろうね〜不思議だね〜。 +168 ニュージーランド

海外「日本ってやっぱ凄いよ」 日本の安全性を物語る光景に外国人が驚嘆

■ ソ連のフルシチョフがかつて口にしたことを忘れるな。
  「米国が共産化することはないだろう。
   しかしいずれは内部から崩壊していく」。 +10 アメリカ

■ 日本には常識ってものが備わってるんだよ。
  何より大事なのは国民の安全なんだ……。
  アメリカよ、日本を見習え! +20 アメリカ

■ どこの家庭にもその家独自のルールがあるように、
  国にだって独自のルールを持つ権利があるでしょうに。 アメリカ

■ 「その国のルールが嫌なら故郷に帰れ」だよな。 +8 アメリカ

■ 日本はどんな時も馬鹿げたことはやらない。
  そして日本人は自分の国や伝統に大きな誇りを抱いてる。
  郷に従うか、去るか。その二択しかない。 +2 アメリカ

■ テロの脅威を回避する方法に関して言うと、
  日本は欧米の国よりもそれをよく理解してるよね。 +13 国籍不明

■ 日本人ほど物事を現実的に判断できる民族はいないね。 +1 国籍不明
 
   ■ 全くもってその通り。
     その点ではどの民族も日本人には勝てないな。 +1 フィリピン

■ 嗚呼っ、とうとう日本まで他の国みたいに、
  他の民族や宗教を差別する国になってしまったのか。 イギリス

海外「『差別』ではなくて『区別』」 黒人男性が語る日本における人種差別


■ ごくごく一部の狂信的な人たちのせいで、
  こういうことになってしまうのは残念だ。 インド

■ 現在世界で起きてるテロの多さを考慮すると、
  日本の警察の動きは論理的で適切なものだと思います。 マレーシア

■ 今世界はムスリムと非ムスリムで二分化されてるように思う。
  ムスリムに対する偏見的なアプローチをやめないと、
  世界は平和のままではいられなくなるよ。
  ムスリムはテロリストじゃないんだ。モンスターでもない。
  他の世界の人たちと同様、人間なんだ。 +2 トルコ

■ これが良い事なのか悪い事なのか俺には分からない。
  ただ一つはっきりしてるのは、日本はかなり安全で、
  住むには素晴らしい国だって事だね。 +2 インド

 --ここまで--

 日本人は、隣り合って住む人間を選択する権利がある。
 レイシストだというなら、勝手に言えばいい。

 イスラム教徒の非融合性、不寛容性は、世界的に知られたことだ。
 郷に入っても郷に従えないイスラム教徒と、共に暮すことはできない。
 郷に入っても、オレ様のやり方に郷の者が従えなどというイスラム教徒がいたならば、日本から出ていってもらうしかない。