▲どこにこの日本人と中国人の認識の「差」があるのかな。
結局。
中国人は「情緒主義」を採用し、日本人は「合理主義」を採用しているという「差」に表題の意味があるのだろうな。
合理主義の日本人からすれば、1945年以前の日本と中国との間に関する「謝罪の・償いの」等の一切合切が、「戦時賠償問題」というものに「包含」されることだと認識しているのだ。
だから。
戦時賠償問題は、1972年の田中-周両首相間で、完全に解決していると認識している。
賠償? 謝罪? 南京大虐殺? 重慶爆撃? 731部隊? 遺棄化学兵器? なにそれ美味しいのか? という態度をとり、すべて解決済みとしているのだ。
ところが、
情緒主義を採用する中国人は、この「戦時賠償問題」の合理的な解決の意味が理解できない。
それ以外のプラスアルファがあるのではないか—と情緒主義の中国人には見える。
しかし。
情緒主義というものには、明快な境界を示すことができない。いわば、朝鮮ヤクザがつかう「誠意をみせろ」式となってしまうのだ。
で。
世界で、通用するのは、今、日本が採用している合理主義だけということになる。
中国人のなんとなく不満を示す「情緒主義」というものを、合理主義に近づけるには、唯一、ハーグの国際司法裁判所へ、1972年の田中-周両首相の「完全解決」がおかしい—と裁判へ持ち込むことだ。
どうぞ、ご自由に。中国人のお気の召すままに。
日本政府は、中国政府が国際司法裁判所へ訴えることに邪魔はしない。
以下、新聞から抜粋。
日本と中国には歴史問題があり、これを理由に日本を憎むという中国人が存在する。
日中関係が冷え込むのも、日中の交流がなかなか深化しないのも、歴史問題が障害になっている部分が少なからずある。
なぜ中国人の日本に対する憎しみは消えることなく続いているのだろうか。
中国メディアは、日本と中国の溝が何世代にもわたって続く理由について、ネット上で見かけたという「日本人の見解」を紹介する記事を掲載。
日中関係は今でこそ冷え込んでいるが、1970年代から80年代にかけては関係が良好だったのも事実だ。
だが、中国では日本に対して否定的な考え方を持つ人や、反日感情を持つ人がおり、こうした状況に対して記事は「中国のネット上で見かけたという日本人の考え方」を紹介しており、「この日本人は日本人と中国人の間に認識のズレがあると考えているらしい」と紹介。
この認識のズレとは「過去に対する謝罪の有無」についてだという。
中国人の多くは「日本は過去の侵略について謝罪したこともなければ、償ったこともない」と認識していると紹介する一方、実際は1972年の日中国交正常化の際に日本は日中共同声明として「日本側は、過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する」とし、謝意を示していると紹介。
さらに、「償い」の点についても、日中共同声明で「中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する」としており、また日本は政府開発援助(ODA)の形で中国に援助を行い、空港や高速道路などの整備を行ってきたと指摘。
そして、この日本人は「中国の人びとがこうした事実を知り、戦時中と戦後の日本人が違うことを知ってほしい」と願っていると紹介。
記事で紹介されている日本人の意見が、すべての日本人の意見を代表するものではないのは当然だが、非常に客観的な意見だと言えるだろう。
また、記事がこうした日本人の意見を紹介し、再考すべきと呼びかけている点は高く評価できる。
中国では確かに日本のODAによるインフラ整備の実態などを知らない人は多く、記事で紹介されている「認識のズレ」が解消されることを望む人は多いだろう。
▲補足、感想など
今の中国人の反日は、1980年代末、天安門事件の後、アメリカのキッシンジャー博士による「アメリカの日中離反工作」の一環として、江沢民氏の弱点を巧みについて、反日政策を採用させた結果であろう。
1980年代、アメリカは、中国と日本が同時に経済成長して、同一経済圏をつくることを恐れたのだ。
特に、中国と日本が同一通貨を採用するという事態を極度に恐れたのだ。
仮に「円」という通貨を、日本と中国が同調して使うということになれば、アメリカのドルが基軸通貨たる地位を失う可能性があると考えた。
で、こりゃまずい—と当時のレーガン大統領の同意をとりつけて、キッシンジャー博士が江沢民氏の弱点(父親が、日本が戦前につくった傀儡政権のボスだった)を突き、このままでいけば、「日本のスパイ」と疑われますよ--てな唆(そそのか)しをして、反日政策をとらせたのだ。
こうして、日中離反工作は成功した。
中国人は、アメリカの「離反工作」にうまうま乗ってしまったのだ。
だから。
日本人からすれば、中国人がアメリカの日中離反工作に乗っただけのことで、しったことではない。
ましてや、中国人のもつ女々しい情緒主義なんて、合理性に欠けていて、面倒くさいだけだ。
結局。
日本人からすれば、文句があるなら、ハーグの国際司法裁判所へ訴えればいいことだ—と突き放したということだ。