2017年10月20日金曜日

なぜ、日本の明治維新が成功し、中国の洋務運動が失敗したか

なに、表題の件の核心は簡単なことなのだ。
 だが。
 それより問題は、中国人って、核心部分が直視できないのだ。
 将来のことを考えれば、むしろ、中国人のもつ「核心」を直視できない「臆病さ」にこそ、重要部分なのだろう。

 まず、新聞から抜粋。

 中国では、日本における明治維新の成功は評価されている。
 西洋化を遂げ、急速に発展することができたからだ。
 同時期に中国でも同様の改革が試みられたが、日本のように成功しなかったのは注目すべきことだ。
 中国メディアは、「なぜ日本の明治維新は成功したのに、中国の洋務運動は失敗したのか」と記事を掲載。

 日本の明治維新に相当する中国の改革は「洋務運動」と呼ばる。
 記事は、「東アジアの2大国」である日本と中国には、19世紀の半ばに西洋の脅威にさらされ、改革を余儀なくされたという共通点がある。
 ではなぜ日本だけが成功したのか。

 記事は理由を3つ挙げた。
 まずは「西洋への反発の程度」が違った。
 日本は歴史が浅く、新しい文化を取り入れることに抵抗はなかったが、長い歴史を有する中国は排他的な考えが根強く、西洋文化への反発が強かったと。

 2つ目は、「西洋国家の扱いが違った」ことだ。
 記事によると、国土面積が小さく資源も乏しい日本は、西洋からすると侵略の対象ではなく、むしろ日本は中国をけん制するための西洋のサポートが得られたのに対し、中国は西洋列強の侵略の対象とみなされ不利だった。

 3つ目は「支持の程度が違った」こと。
 災害の多い日本では、危機意識が強く状況の変化に対応できたため、支配層から庶民まで改革の支持を得られたが、中国は大陸という環境で生活し考え方も保守的だったという違いがあった。
 その上当時の清朝は満族が支配し、改革によって漢民族が権力を得ることを恐れ、結局は国を根本的に変えることはできなかったと分析。

 明治維新と洋務運動の大きな違いは、明治維新が旧体制である封建制度を否定して、江戸幕府を終わらせたことだろう。
 このような流れであったからこそ改革をスムーズに進めることができた。
 しかし、洋務運動は清王朝の中での運動に過ぎず、あくまで現体制を維持しようとしたため限界があったのかもしれない。
 いずれにしても、ここが日本と中国の1つの分かれ目になったようだ。

補足、感想など
 中国人は、自分たちの弱点をさらけ出すことを嫌うために、識字率の情報が殆どでてこない。
 現在時点でも、せいぜい30%強だろうが、公式には100%に近い数字を公表しているようだ。

 このあたりだろうな。
 中国人の弱点は。
 要するに、現実を直視できないのだ。
 19世紀以降の惨めな歴史及び現実を恥ずかしく思うばかりに反対に、他者に対してハッタリ・コケオドシを吹きまくるのだ。
 中国政府の報道官の態度をみていれば分かろう。
 自分たちの「弱さ」を隠そう・隠そうと必死になり、外に対して、上から目線で、居丈高に振る舞う。

 臆病者の惨めな人食い中国人のコケオドシだ。

 いや、話がどこかにいった。
 19世紀の半ば、日本人の識字率は70~80%程度。対して、中国人はせいぜい5%。
 この5%については、このブログで何度もふれているように、中国という国は歴史的に愚民化政策を採用していて、「漢字」というものを一般庶民が読めないほどに意図的に「難しく」し、その結果としての数字なのだ。(漢字の「民」とは、針で目を潰された奴隷の意味だ)

 つまり。
 19世紀半ば、ユーラシア大陸の反対側からきた西洋諸国のインパクトに対して、日本人は7.8割が反応し、中国人は5%しか反応しなかった。

 国民の70~80%が反応したからこそ、明治維新は成功したのだ。
 国民の5%しか反応しなかったからこそ、洋務運動は成功しなかったのだ。
 至極、当然のことだと思わないか。

 上の記事で取り上げた日中の差異を、もう一度見直してみよう。

1.西洋への反発の程度---日本は幕末、蘭学が盛んだった。中国は殆どが無知蒙昧。わけもなく恐ろしかったのだろうな。
2.西洋国家の扱いの違い--日本は多数の蘭学者、アメリカ帰りがいて、それなりに西洋諸国に対応できた。
 西洋諸国からみて、95%は無知蒙昧な中国人は、対等にあつかう民族とは思えなかったのだろうな。イギリスのパークス公使の日中における対応をみるとそう感じる。

3.支持の程度の違い—上でもふれたように、日本人の7.8割は西洋化に反応したのだ。中国人の5%程度では、もう、どうにもなるまい。

 やはり、結論的に言えば、漢字というものの「難解性」に行き着いてしまうな。
 大切なことを繰り返そうか。

 中国人は、漢字というものに圧し潰された民族である。しかも、それは中国の支配層が、歴史的に愚民化政策を採用し、中国人の庶民が、読めないように意図的に難解にした結果である。