2017年10月10日火曜日

ハングルで文盲率は世界最低と韓国大統領

そりゃ、まぁ、そうだろうなぁ。
 でも、日本語で言えば「ひらかな」のようなものであろう。
 ひらかなで書いた文章を読むことはできるが、じゃ、文章を理解できるのかな。

 「ひらかな」での文例を思い出した。
 「にわににわにわとりがいる」。漢字かな交じり文でかけば、「庭に二羽鶏がいる」となる。

 文章は確かに読める。でも、意味がとりづらい。
 これを「機能性文盲」というらしい。
 韓国人には、多くの機能性文盲がいるという。

 その記事を転記してみよう。

 --ここから--

 ハングル識字率文解率 ハングルをまったく読めなかったり、ハングルの文章読解力がほとんどない韓国人が260万人に達することがわかった。
 国立国語院が全国の成人(19~79歳)1万2137人を対象に9月から11月にかけて実施した基礎文解力調査の結果からわかった。

 国立国語院が23日に明らかにしたところによると、非文解率(=非識字率)は成人人口の1.7%(約62万人)と集計された。
 これは1966年の8.9%、70年の7%に比べ大きく減っており、国連開発計画(UNDP)が95~2000年に調査した先進国の平均値1.4%に近づいている。

 この調査で、半文解者の割合は5.3%(約198万人)となった。
 ハングルは読めるが、文章を理解する能力がほとんどない人たちだ。
 国立国語院は、「銀行や官公庁で書類を作成するなど日常生活に必要なことを他人の助けなしで処理するのが難しい人たち」と説明した。

 非文解者と半文解者を合わせた260万人余りが、ハングルを活用した日常生活に困難があるということになる。
 今回の成人文解力調査で比較対象とした全国の中学3年生332人のうち、非文解者は0人(0%)、半文解者は2人(0.6%)にとどまった。

 イ・サンギュ院長は、「韓国は世界最高水準の文解率を誇る。しかし外来語や専門用語の使用が増えており、思っていたよりも多くの国民が文字生活に不便を感じていることがわかった」と述べた。
 国立国語院はこうした調査を基に、来年に国語文化学校など文字生活教育を強化する方針だ。

 今回の調査は70年に統計庁が人口総調査を実施しながら非識字率を調査して以来38年ぶりに実施された公式調査。

 --ここまで--

 大学への進学率が高いのは、科挙制度の影響であろう。
 中国と同じで、文系が主流で、肉体労働者は、科挙に合格しないようなアホがやることだ—と蔑視しているということだろう。

 こうしてみると、韓国の大統領が「褒める」割には、ハングルのもつ欠点、歴史的な科挙制度の弊害が浮き彫りになってくる。
 機能性文盲の多さ、肉体労働への蔑視など、その最たるものであろう。

 以下、韓国の大統領のハングルへの賛辞の記事から抜粋。

 韓国でハングル記念日、文大統領が「文盲率は世界最低」と自賛―韓国メディア
 2017109日、韓国ニュースによると、韓国の文在寅大統領は、ハングル記念日にあたる同日、フェイスブックで「わが国は文盲率が世界で最も低い国の一つだ」と自画自賛した。

 1446年、李氏朝鮮の第4代王・世宗が、朝鮮語を表記するための表音文字・ハングルを「訓民正音」の名で公布した。
 文大統領は「世宗大王はハングルを作り、一般市民が読み書きしたり、交流したりする一助とした。その目的は民主精神に通じる」と称えた。

 さらに、ハングルの最大の長所として「人々を思いやる心から始まった点」と指摘。
 「言葉を簡単に学んで覚えることができ、意志を伝えるのに便利になっている」として、国連本部に展示されているハングルによる金属活字本の写真を添えてアップした。

 文大統領は、「ハングルを使うことで韓国の文盲率は世界最低になった」と指摘。
 教育水準は世界最高となり、唯一無二の韓国文化の発展が実現。ハングルが科学的に考案された文字のため、コンピューターやスマホで入力する際も簡単になっているとした。

補足、感想など

 1960年代以降、漢字を廃止したことで、韓国の文章は高度に複雑な概念を伝えることができなくなったのではあるまいか。
 また、1960年代以前の漢字ハングル交り文で作成された文章が読めなくなり、図書館の意味・価値が失われた。

 韓国人にも、漢字の復活を主張する人間がいる。

 --ここから--

【朝鮮日報】ハングルだけの文章は非効率 ハングルと漢字の混用が読書の能率を高める
 20160516
 われわれは、読書を通じて直接経験することができなかった知識や技術を得ることができるほか、想像力を培って文化を創造する。
 これは、積極的に本を読まなければならない理由だ。
 しかし、どうせ読書に没頭するなら、より深く理解することができる方法を積極的に活用する必要性がある。

 その方法の一つが「ハングルと漢字の混用」だ。
 ある者は、漢字が外国の文字だと排斥する。
 われわれの先祖が2000年以上にわたって使用してきた文字を「外国の文字」だと言って一蹴するには、これまで蓄積されてきた知識と意味の量からするとあまりにももったいない。

 読書国家として知られる日本は、小学校の時から漢字を教える。
 日本人が漢字を活用するのは「お前の刀も私のさやに収まれば私の刀だ」という実用主義的な考え方が根底にある。
 ハングルだけで書かれた書物は読むのが容易だが、意味を把握するのには漢字混用の書物よりも非効率的な側面がある。
 ハングルだけで表記した場合、直ちにその意味が分からないケースが多い。

 製字で見るとハングルは科学的に非常に優秀だが、表音文字である漢字よりは伝達速度が遅れる。
 表意文字である漢字は見た瞬間にその意味が分かるが、ハングルは音を表記した文字であるためその音を読んでこれが聴覚映像を刺激。
 概念(意味)と結合して意味を喚起する。
 ハングルだけで書かれた文章よりも、1行ごとに漢字が数文字ずつ交じっているハングルと漢字の混用文の方が速く読めるし、リラックスできる。

 文章中に出てくる漢字の意味を理解してこれを読むことで、文章の理解にも役立つ。
 また、漢字で表記されたものは1単語、1文節が一目で入って来るが、ハングルで表記されたものは1文字、1文字を全て同じ速度で読まなければならない。

 文語は80%以上が漢字語で、学術用語はそのほとんどが観念語と抽象語で構成されており、ハングルで表記すると読んでもその意味がよく分からない。
 ハングルだけで表記された学術書は、どうしても可読性に欠ける。
 日本人は漢字1文字を識別するのにかかる時間は1000分の1秒以下だという。
 日本人は小説も漢字を交ぜて書く。
 23日もあれば300ページの本を全て読むのは茶飯事だという。

 一目で意味を理解して本を読んでいくには、漢字の有用性を無視することができない。
 韓国人も読書の能率を高めるために、学校漢字教育から強化して、漢字とハングルで書かれた混用文を自由自在に読むことができる力を育まなければならない。
 これは国家競争力を高める道でもある。

 李炳銑(イ・ビョンソン)釜山大学名誉教授

 --ここまで--
 
 ふ~ん、賢い韓国人っているのだなぁ。
 しかし、こういう賢い韓国人ってほんの一握りだろう。

 衆愚というか大部分のキチガイによって、こういう賢い人間が潰されていくのだろうな。