▲えっ。じゃ、第一期先覚者グループってなにさ—ということになるだろうな。
そりゃ、1980年代後半、天安門広場で殺戮された1万人に及ぶ学生グループのことさ。
先覚者とは言いながら、余りに「早すぎて」、トウ小平さんから認められず、排除されたものだ。
最近、中国で話題となっている精日って、天安門事件から約30年を経過して出現した、第二期先覚者グループとみていいだろう。
精日って、結局、現状を改革したいと考えるグループということだろう。
19世紀半ばでの「洋務運動」では、賛同者が現れなかったが、今なら、識字率30%なら、賛同者が出現するということなのだ。
それにしても、150年という時間を経過して、識字率が5% → 30%か。
中国のこの「歩みの遅さ」って、一体どこに核心があるのだろう。
結局、漢字のもつ難解さ・不完全さ、中国という社会における「教育」というものの軽視(背景に、歴代王朝の国民への愚民化政策があるのだろう)があるのだろう。
21世紀に入っても識字率30%ってか。
19世紀始め以降、阿片戦争で負け、日清戦争で負け、上海租界で「犬と中国人は立ち入り禁止」と掲示され、支那事変以降で負け続け、文化大革命をやる—てか。
この200年を振り返って、このグダグダぶりを中国人自身、どう思っているのだ?
そう、考えれば、そろそろ、第二先覚者グループが出現してもおかしくないか。
以下、新聞から抜粋。
3月8日、王毅外相は全人代における外交関係の会見を行なった。
記者から出た「精日をどう思うか」という質問に「中国人の堕落者だ!」と激怒。
精日とは何か、中国ではいったい何が起きているのか?
◆王毅外相激怒
3月8日、王毅外相は全人代恒例の、外交問題に関する記者会見を行なった。
記者からの質問に答えて、席を離れようとした瞬間、「現代快報」の記者が質問した。
「外相、ここのところ“精日”分子が民族の最低ラインを越えた挑発を行なっていることを、あなたはどう見ていますか?」
王毅外相は、この質問に激しく怒りだし、
「中国人の堕落者だ!」と声を荒げて答えた。
右手の人差し指を突き出し、顔は醜く歪み、吐き捨てるように言うと、会場を後にした。
◆精日(精神日本人)とは何か?
「精日」とは「精神的日本人」のことで、日本を礼賛し、日中戦争時代の日本軍の軍服などを着て楽しむ中国の一部の若者たちのことを指す。
たとえば日本軍の軍服をまとった男子が、愛国教育基地の一つである南京事件記念館の前で写真を撮り、警察に捕まって15日間拘留された。
2017年8月には、1937年10月の「四行倉庫の戦い」の跡地で日本軍の軍服を着て撮った写真をネットに流して大問題になった。
拘留では刑が軽すぎるとして、南京市弁護士協会と現代快報が主宰して、「精日」分子に対する刑罰を設ける法律を制定すべきだとして、全人代の代表にも呼びかけている。
◆なぜ「精日」が生まれたのか?
なぜ、このような現象が起きたかに関しては、いくつかの理由が考えられる。
1.『中国動漫新人類――日本のアニメと漫画が中国を動かす』で詳述したように、「80后(1980年以降に生まれた若者)たちは皆、日本のアニメと漫画を見て育ってきた。
中でもコスプレが大好きで、侍姿などの歴史ものにも深い興味を持っている。
その中から日本軍の姿も真似してみようという者が現れるようになった。
2.というのは、抗日戦争のドラマが粗製乱造され過ぎて、中には非現実的な場面などがあり、視聴者に媚びて娯楽性を持たせるものが多い。また、日本軍が中国人女性を犯す場面などは、女性が苦しむ場面を異様なほどエロチックにクローズアップして、抗日ドラマとはほど遠い画面になっている。結果、抗日を一種の娯楽とみなして、コスプレの対象に入れるような若者が現れはじめた。
なぜ抗日ドラマが多いかというと、ドラマや映画は全て国家による許可制だからだ。
内容が抗日だとして申請すると、すぐに許可が下りる。制作者側としては興行的に儲けるために、勢い視聴者の興味をくすぐる「エロ、グロ、ナンセンス」に走り、過当競争を生き抜こうとするようになった。
慌てた中国政府は抗日ドラマに対する制限を設けたが、時すでに遅し。
DVDなどで出回ってしまった。
3.学校教育において愛国主義教育を過剰に行ない、抗日戦争の跡地である愛国主義教育基地を参観することが義務付けられていることに対して、嫌気がさす若者が現れはじめた。
4.本当に中国共産党が言うように、日中戦争時代に中国共産党軍は勇猛果敢に日本軍と戦ったのかを疑問視する者が現れ始めた。
それは最初のうちは抗日ドラマと現実との非整合性から発せられた疑問だったが、やがて拙著『毛沢東日本軍と共謀した男』の中国語版が出版され、Great
Fire Wall(万里の防火壁)の「壁越え」をして情報を入手する者が現れるようになった。
これは「精日」現象とは異なる、深刻な問題を習近平政権にもたらすようになっている。
◆英雄烈士保護法――今年の全人代で
今年の全人代で「英雄烈士保護法」という法律が新たに制定されることになる。
これは日中戦争時代に日本軍と「勇猛果敢に戦った」とされている中国共産党軍の「抗日神話」に対して、「それは事実に反する」といった批判をすることを絶対に許さないという法律だ。
批判した者は犯罪者になり逮捕される。英雄烈士を愚弄し、中国共産党を侮辱した罪である。
習近平氏の国家主席終身制を可能ならしめる憲法改正の目的は「中国共産党による一党支配体制の維持」にあるが、この「英雄烈士保護法」も、その一環とみなしていいだろう。
反日戦略と習近平の国家主席終身制は同一線上にある。
それでいていま中国が日本に対して、あたかも友好的であるかのような顔を見せているのは、1月29日付けのコラム「米中険悪化―トランプ政権の軍事戦略で」に書いたように、米中関係が悪化した時の担保として日本を必要とするからであって、決して友好的感情からではないことを、日本人および日本政府は肝に銘じておかねばなるまい。
ことここに至ってもなお、日本の報道や研究者には、憲法改正による国家主席の任期撤廃を「権力闘争」の結果と分析しているものが散見される。
それは中国を見る視点を誤らせ、日本の国民にいかなる利益ももたらさない。
まさに視聴者や読者の興味をそそることに重点が置かれた姿勢ではないかと憂う。
▲補足、感想など
トウ小平さんは、天安門事件から約30年経過して、第二期先覚者グループが出現したことを、むしろ喜ぶと思うがなぁ。
トウ小平さんって、有能な指導者であった。
確かに、天安門では第一期先覚者グループを抹殺した。それは、1980年代で、歴代の愚民化政策という「毒」が身に回った中国人相手に「民主化」なんて、餌をぶらさげられれば、文化大革命と同じような混乱が発生すると考えたからだ。
また、9000万人もの死者を出すのか—と自問自答すれば、目の前の1万人を抹殺してしまえ--と天秤を考えて、合理的な判断をしたのだろう。
それから30年が経過した。
中国が多少とも方向転換するタイミングが迫っているのだろう。
その方向転換を支えるグループがおそらく精日とよばれるグループなのだろうな。
上でもふれたように、トウ小平さんは、そろそろ、方向転換をみとめるタイミングだろう—と考えるだろうな。
第二期先覚者グループの意思がどのようにして、政治に反映されるかは、分からない。
でも。
眼の前を、第2産業革命という巨大な列車が轟音を立てながら、通過しようとしている最中に、「列車が通過している」ことにも気が付かなくてもいいのか?
150年前の頓挫した洋務運動のごとく、目前で産業革命の列車が通過していることにも気がつかない、列車が通過する轟音すらも聞こえず、見過ごしてしまう—そんな「過ち」を繰り返していいのか。
ついでに、中国人の反日についての書き込みをみようか。
--ここから--
2017/03/31(金
支那にアジアの盟主なんて無理無理。
だいたい大東亜戦争は支那こそ起こすべきだった。
白人に侵略されるアジア諸国を開放するため、有色人種代表として。
しかし実際の支那はどうだい?
西太后の腐敗政治、アヘン戦争の敗北、白人に租界地で領土を取られ、支那人は白人の奴隷労働。
清朝は倒れても、新政権は支那全土の掌握はできす。
各地軍閥、匪賊、馬賊、チンピラ集団が内戦状態。
正式な国体もなく、まさに北斗の拳の「ヒャッハー!」状態。カオス。
とても有色人種代表など望めない。
それどころかソ連の工作活動で農村部からどんどん赤化されて、共産主義者が増えてる状況。
・・・こんな状態だったから、日本が立ち上がるしかなかった。
当時の支那があまりにも情けなさすぎるんだよ!
現在支那が半日なのは、余りに惨めでみすぼらしく恥ずかしい近代史の誤魔化しにすぎない。
白人と闘った大日本帝国への、嫉妬と劣等感とコンプレックスの裏返しなんだよ。
当時の支那は日本に協力するとっころか、白人と一緒になって日本の足を引っ張ることしかしてない。
アジアの裏切り者。恥さらしが支那。
当時のアジアの支那の華僑は、白人に賄賂を渡し白人と癒着。
白人と一緒になって現地の東南アジア人を搾取して、富を蓄えてたんだからな。
自分だけ良ければいい、というのが華僑の思想。
だから支那人はアジア中で嫌われてたし、そんな絶望のアジアを開放っしてくれた日本に感謝してる。
--ここまで--