▲中国の精神日本人という記事を読んだ時、19世紀にあった日本での明治維新というものを想起した。
簡単にいえば、日本において、保守派と革新派が争い、最後に革新派が多数を占めたという話ではある。
当然、それぞれの「派」から、多数の偉材・逸材を輩出して、血で血を洗うような争いが続き、明治維新というものは、その結果でしかない。
同時期、中国においても洋務運動という明治維新に類似した運動が発生した。
しかしながら、当時の中国の識字率はせいぜい5%程度。中国の一握りの字の読み書きできる人間が騒いでも、字の読めない大多数の民衆を動かすことができず、頓挫した。
結局、中国の歴代王朝の愚民化政策によって、国民の殆どが、無学文盲では、国を革新させることができないのだ。
識字率5%の世界では、志士も新撰組も中国では生み出すことができない。
目の前を「産業革命」という巨大な列車が轟音を響かせながら通過しているのだが、無学文盲が殆どを占める中国人には、その列車が見えないのだ。
以下、中国の新聞から抜粋。
2018年2月27日(火)
中国でひそかに増える「精神日本人」って何?中国メディアが特集記事
26日、環球網は、中国で「精神的日本人」と呼ばれる人々が増えていると伝えた。
ネット上で徐々に存在感を示すようになっているという。
2018年2月26日、環球網は、中国で「精神的日本人(精日)」と呼ばれる人々がひそかに増えていると伝えた。
精日は、「自分は中国人ではあるが、精神的には日本人だ」と考える人々を指す言葉。
ネットを中心に使われるが、そうした人々は水面下で増えているという。
つい先日は、日中戦争の戦場跡で旧日本軍の軍服を着たコスプレの写真をネット上に投稿した中国人男性2人が15日間の拘留処分になった。
同様の事例は上海や成都など各地で起きている。
南京でも南京大虐殺が起きたその場所で男性2人が日本の武士の格好をして問題となった。
SNSの機能を持つメッセンジャーアプリ・テンセントQQで「武運長久」や「東亜共栄」といったキーワードで検索するとグループがいくつも見つかる。
「大日本軍事交流基地」というグループは「日本の文化と歴史を愛する人、日本の軍人は加入可能」とうたっているという。
いわゆる「日本好き」を指す「哈日」と異なるのは、中国や中国人を強く否定する感情を抱いている点にあり、「中国など滅んでしまえ」、「中国人などいなくなってしまえ」とまで考えるという。
中国のサイトの投稿では、精日は「中国人であることを恥とする人々」だとされている。
こうした人々は日常生活の中では見分けにくいが、ネット上では日本を礼賛する書き込みをするなど、徐々に存在感を表しつつある。
旧日本軍のコスプレをネット上で非難していたあるユーザーは、「精日」から個人情報を暴露される「人肉捜索」を受けたと伝えられた。
記事によると、北京大学の専門家は精日について「単なる日本好きの哈日とは分けて捉える必要がある」と指摘。
「本来はごく少数の目立たない存在だったが、コスプレ事件をきっかけに水面下から浮上してしまった」とし、「このまま野放にすれば悪影響が生じかねない」と話しているという。
▲補足、感想など
1980年代末、トウ小平さんは、「先覚者すぎる」学生達、1万人を天安門で抹殺した。
以後、30年という歳月が経過して、また「先覚者」がボツボツ現れたということだろう。
トウ小平さんは、30年前なら、全員を殺戮するしかなかったが、今ならどうだろう。
むしろ、トウ小平さんは、こういう先覚者達の出現を待っていたのではないのかな。
やっと、サンザン愚民化政策を受け続けてきたアホマヌケの中国人・中国の「方向転換」ができるようになった--と。
冒頭でふれた洋務運動は、識字率5%であったために、目の前を「産業革命という巨大な列車」が通り過ぎようとしているのに、その列車の存在すらも見過ごしてしまった。
以後、150年ぐらいを経過して、「新産業革命」という巨大な列車が動きはじめている。今度こそ、この列車に乗り込みたい—と考えているのが、精日と呼ばれる「次なる先覚者達」なのだろうな。
中国でも識字率30%くらいなると、やっと出現するのか、「志士達」が。
さしずめ、共産党幹部達は、「新撰組」か。
明治維新を受けて、日本人の書き込みをみてみよう。
--ここから--
12/21/17
一つだけ言えるのは、我々にはターニングポイント毎に偉大な人物が存在していたって事実。
彼等はそれぞれ、日本の行き先を決めて行ってくれた人達だ。私利私欲の為じゃなくね。
--ここまで--
日本という国は、幕末でも識字率70-80%、武士階級は100%だった。
日本は、国の根幹が揺れ動く時、偉材・逸材を「雲の湧くごとく」輩出し、「日本の行き先を決めて行ってくれた。私利私欲の為ではなく」。
日本人は、そのことに感謝している。