2012年7月25日水曜日

森元首相、引退。


▲森元首相が引退されるそうだ。
う~ん、日本的なリーダーの一つの典型だなぁ、と思う。
日本の場合、いかにも「切れ者」という感じの人間が、政治家として大成することは殆どない。
加藤さんなんかがその例か。
40代で防衛庁長官となってから、「大將」扱いだったが、結局、加藤の乱あたりからおかしくなり、日陰者扱いとなったようだ。
ところが、ご本人はいつまでも「首相候補」といううぬぼれから、抜け切れないようだ。ヤレヤレ。
いや、話がとんだところへ。
まず、新聞から抜粋。

次の衆議院選挙に立候補しない意向を示していた自民党の森元総理大臣は、引退する意向を明言しました。
 森氏は、地元の会合で次の衆議院選挙で立候補しない意向を示していましたが、国会内で 「撤回したり、辞めることを翻意することはない」と述べ、引退する意向を明言。
 また、9月に予定される自民党の総裁選挙について「今のところどう見ても谷垣さんしかいない」と述べ、 谷垣総裁の再選を支持する考えを示し、自身の町村派内の調整に乗り出すことはないとの認識を示した。
 さらに、消費税増税法案を含む社会保障と税の一体改革関連法案が成立した後は民主・自民・公明の3党で話し合い、 解散する時期を決めるべきだと。


▲補足、感想など
冒頭でふれたように、日本の政治家の一典型であろうと思える。
逆にいえば、森さんのようなタイプでないと、なかなか、首相というところまで上り詰められないとでも言えるのかもしれない。
逆の典型例として加藤さんを挙げたが、まぁ、「日本では余りに切れると嫌われる」ということかもしれないなぁ。
首相になったころ、it とイットととか言ったと話題になった。
また、小泉さんが郵政問題で、解散総選挙に打ってでるタイミングで、それを止めにいった時、テレビでの話の振り方がなんとも巧まざる「選挙運動」となった。
この人は、頭の良さで勝負したのではない。
森さんという「人柄」で勝負しているのだ。
長い間、おつかれさまでした。