2012年7月13日金曜日

大津イジメ事件 自殺とイジメとの関係を立証するのは難しい。


▲ある事件が起こった。
その原因と結果との因果関係を立証するのはなかなか難しい。
大津の中学生の自殺についてもそうだ。
イジメがあったという事実はイジメた方が証言したとしても、それが自殺の原因であったと証明することは難しい。
自殺した子供が発作的にしたのだろうとか言われたら、どうしようもないからだ。
大津での事件の記事を読んでいると、自殺した側の父親は、随分、常識的な良心的な人間のようだ。
イジメた側の父兄は、なんとも非常識なモンスターペアレントそのものだ。
常識的な・良心的な両親に育てられた子供が自殺し、片や、非常識なモンスターペアレントに育てられた身体ばかりでかいケモノのような子供がのうのうと生き続ける。
このイジメた側の子供を罪に問える可能性は極めて低かろう。
なんとも理不尽な話ではある。
以下、新聞から抜粋。

大津市で市立中二年の男子生徒=当時 (13)=が昨年十月、自宅マンション から飛び降り 自殺した問題は、滋賀県警 が学校と市教委を捜索する事態になった。
ただ、捜索は、同級生の 少年三人が 昨年九月の体育大会で、男子生徒の両手 を鉢巻きで縛り、粘着テープを口に貼る などした 暴行容疑で行われた。
捜査が進 んでも、自殺の真相を解明できるかどう かは不確かだ。
「暴行が立証されても自殺との因果関係まで示すのは難しいだろう」。
ある県警幹 部は慎重に言葉を選ぶ。
学校が全生徒に行ったアンケートでは、男子生徒が自殺直前に携帯電話で「もうおれ死ぬわ」 と送ったメールに、いじめたとされる同級生が「死ねばいいや」と返信し たという伝聞情報があった。
刑法には、他人に自殺をそそのかす行為を罰する自殺教唆罪があり、保険金で借金 を返済させるため 自殺に追い込んだ事件などで適用されている。

▲補足、感想など
似た事件とすれば、東京都足立区で女子高生をコンクリート詰めにした事件かなぁ。
あれは高校生だったから、少年院へ入れることができたのだったか。
この事件は、12-13才位か。
ちょっと、ギリギリのところだろうという気がする。
おそらく、記事にあるようにこのいじめた側の少年を罪に問える可能性は低かろう。
そう考えると、このインターネットで少年達の名前、顔写真が明らかになったことは結果的にはいいことだったと思える。
アメリカにミーガン法とかいう危険人物を公表するとかいう制度があるが、それと同じ機能を果たし得たということであろう。
どう名前を替えても、インターネットがある限り、リストから外されることはあるまい。
また、滋賀県大津市というところが、どれだけ危険な土地であるか、どれだけ子供を育てるのに適していない場所であるか(学校・行政・警察を含めて)を満天下に知らしめた。
そのことの方が余程大事だ。
インターネットがあればこそ、常識人・良識人であるがゆえに、自分の子供を死に追いやられても、隠蔽され抹殺されようとした事件をあからさまにして、その「理不尽さ」を日本全国に知らしめることができたそこに価値があるのだろうなぁ。