2012年7月19日木曜日

経済の分かる政権で経済対策を。


▲麻生さんのコメントが表題だ。
麻生さんという人が今、世間でどう見られているのか--筆者は知らない。
でも、4年前夏リーマン・ショックが発生して、翌20098月まで、党内からの「麻生降ろし」にもめげず、世界の経済対策をリードしたことは有難いことだと思う。
もしもという仮定をするだに恐ろしいことだが、2008年夏のリーマン・ショックの発生直後に、麻生さんが衆議院を解散し、総選挙を行い、民主党の鳩山さんが首相になって、このリーマン・ショックの後始末をしたと仮定すると、多分、世界的な恐慌が発生したものと思える。
それだけ、鳩山さんという人は経済が分からない。
世間がなんといおうと、新聞がなんと書こうと、この2008年夏から2009年春過ぎまでの麻生さんの活躍により、リーマンショックの後の経済対策を世界規模でリードし、最小限の傷で収めることができたという実績は、もっと讃えられてしかるべきだと考える。
上の2008年夏から2009年春までの麻生さんの世界経済での方向付けの実績が評価できないという人は、余程、経済の分からない人だ。
または、意図的に情報を操作してやろうという工作員だろう。
今、野田さんは、どうも明確な経済浮揚策を見つけることができないようだ。いや、大本は分かっているのだろうが、有象無象の雑音を切り捨てることができないとでも言えばいいのかな。
筆者の見るところ、仮に自民党政権となっても、安倍さん、町村さんより、経済対策では麻生さんだろうなぁ。
年齢が年齢だから難しいかもしれないが、二期麻生政権があってもおかしくあるまい。
以下、新聞から抜粋。

自民党の麻生太郎元首相は、消費税増税法案に関連し 「今のままで通るようなら手品のようなものだ。
(増税の可否を判断する前に)経済をきちんと分かった政権が 経済対策をやらなければ日本の国自体の問題になる」と述べた。
参院で消費税法案を成立させた後に、速やかに衆院解散・総選挙を行い、 自民党政権で経済政策を進めるべきだとの考えを示した。

▲補足、感想など
冒頭でふれたように、リーマンショックの後始末での麻生さんの活躍は、もっと評価されてしかるべきだと思う。
日本の首相が一番表にたって、世界経済の方向をしめすことができたのだ。
戦後といわず、明治維新以来始めて、世界規模の経済政策を決定する上で大きな働きをしたと言えるのではあるまいか。
明治維新で思い出した。
司馬さんの「坂の上の雲」とは、19世紀後半、英国の産業革命に一周遅れて出発し、いつかは欧米列強と肩を並べたいという日本人の「夢」だった。
21世紀に入った頃、「坂の上にあった雲」に追いつき、(欧米諸国が追いつかれたと思っているかどうかは分からないが)、まぁ、欧米諸国に優越感も劣等感も抱かないそういう時代となった。
そうして階段(あぁ、坂だったか)を一歩づつ登ってきて、2008年~2009年にかけての「リーマン・ショック」というタイミングにおいて、日本の麻生さんは、混迷する世界経済の方向付けをするというところまできた。
いや、これはと思う。
明治維新以来、日本は単に欧米諸国を見上げ、追いかけるだけだった。
しかし、麻生さんの活躍によって、やっと世界に対して「貢献」ができるようになった。
そこまで日本が到達したということだろう。
 (かわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」の中で、ヨーロッパの要人が、一日本人に対して、有史以来、人類の発展に貢献したこともない民族がなにをいうか--とかのセリフをいう場面を思い出した。それは確かに。だから--と思う。この麻生さんの活躍は、その嚆矢の一つなのだ--と)
明治維新が1868年、リーマンショックが2008年か。明治維新以来140年という歳月を経ている。
茫々140年か。
それは戦争もしたし、馬鹿にもされた。しかし、多くの事を欧米諸国から教わり、勉強させてもらったのだ。してみると、2008年の麻生さんの活躍は、「出藍の誉」とでもいうべきものか。
いや、明治維新の言葉からとんでもないところまで連想した。
野田政権がいつまで続くのかは分からない。
ただ、記事にあるように、経済の分かる人がリードしなければ、このモタモタ感は一向に解決しない。
願わくば、麻生第2期政権ができる日が遠くないことを。