2012年7月18日水曜日

日本政府の尖閣上陸禁止の理由づけの幼稚さ。


▲読んで、思わず笑ってしまった。
先日、野田さんが、尖閣諸島への上陸を禁止するとかのコメントをだしていた。
筆者は、日本政府が地権者から賃借しているから、オレが借りている土地へ勝手に立ち入るのはダメだという意味だと解釈していた。
ところが、日本政府の上陸はダメだというのは、地権者が上陸はダメだと言っているからというのだ。
えっ。地権者は「石原さんだから」売ると言っているのではないか。
石原さんが上陸するということに反対する訳がない。
一体これはなんなんだ?
野田さんが、尖閣諸島への上陸を禁止するとコメントしたのは、一体どういう根拠にもとづいていたのだ?
そんな難しいことは分からないか?
以下、新聞から抜粋。

尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入計画を進めている東京都は、今週中にも政府に 上陸許可を申請する方針を固めた。
同諸島の魚釣島、南小島、北小島の3島を所有する埼玉県内の地権者の同意書を添える予定。
今後、国の対応に注目が集まる。
 政府はこれまで、地権者が上陸に反対しているなどとして、同諸島への上陸を 一切認めてこなかった。
このため、都は地権者から同意書を取り付けた上で 上陸申請し、国に譲歩を迫る。
関係者によると、地権者は既に、都の上陸調査に同意しているという。
 野田首相は尖閣諸島の国有化方針を表明したが、都は購入資金として募っている寄付が13億円を超えたこともあり、引き続き先行取得を目指している。

▲補足、感想など
国有化って。
個人である地権者から国が買うという意味か。
売買は、売主と買主が合意しなければ成り立たない。だから、売主が国には売らないといっている限り、国有化できない。
今、個人→東京都 へ所有権が移ろうとしている。
ならば、国としては新所有者たる東京都と売買交渉するつもりだというなら、話は理解できる。
まぁ、上で「理解できる」と書いたが、いわば、筆者が都合よく解釈しているというだけのことで、国が・野田さんがどう考えているか--など、全く想像できない。
つまり、野田さんは、「国有化するつもり」だとコメントしているが、そこまでの道筋はどうすればいいのか分からないのだろうなぁ。国が地権者と交渉したという話はないらしい。
なにか、野田さんの周辺は、こういう法律とかに疎い人ばかりのようだ。
記事にある「地権者が上陸させないでくれ」といったから、「上陸禁止」だとか。
う~ん、こうなんと言えばいいのかなぁ。
この隔靴掻痒感は。
野田さん及びその補佐をする人は、なにかが致命的に分かっていない。
法律なのかな、手続き? 段取り?----なにか、実務的なことをした経験がないことによる、手探り状態ということか。
いや、話がどこかにいった。
そんなことで、国としては東京都へ上陸禁止をいう根拠をもっていない。
だから、東京都は尖閣諸島へ上陸して、地権者たる個人との売買ももうすぐ成立するものと思える。