2012年7月29日日曜日

あの時、菅さんが首相でよかった—か。


▲毎日新聞の論説委員(この人も韓国系だろうなぁ)がなにか言っている。
 もう潰れかけの新聞社であるが、最期の最期まで韓国系の人間(菅さんのこと)擁護に走るつもりらしい。
 まぁ、その意気や、よしというところか。
 昨年の東日本大震災の際の、福島原発事故への対応をについて、菅さんがいろんな調査報告書で批判されている。
 それでも、菅さんでよかったという数人の人がいるぞと記事で強調している。
 じゃ、筆者はどう思ったかって。
 そりゃ、あんな事故に直面して誰しもがと惑うし、混乱する。
 菅さんが特別能力が劣るとは思わないが、ただ、菅さんという人は組織の中で働いた経験がない。
 情報の処理の仕方、自分の能力の見せ方という部分で「経験不足」を露呈してしまったと筆者は思った。
 以下、新聞から抜粋。

 次の大災害、大事故がいつ襲いかかってくるかわからない。
 その時、リーダーはどう対応すればいいのか。
 民間、東電、国会、政府の順で4事故調の報告書がすべて公表された。
 首相官邸による福島原発事故現場介入問題に絞って報告書を見ると、菅直人首相の評価はすこぶる低い。
 <現場を混乱させ、重要判断の機会を失い><時間を無駄にし、指揮命令の混乱を拡大させた>
 <無用な混乱やストレスにより状況を悪化させるリスクを高めた><緊急時の対応で無用の混乱を助長させた>と。
 菅は混乱の元凶とされ、人災、菅災とまで言われる。
 菅は、「自分は理系学部出身で、原子力に<土地勘>がある」と自負しながらの介入だったというが、報告書を見るかぎり裏目に出た。
 しかし、逆の評価がある。
 枝野官房長官が、「私は3月11日の総理大臣が菅さんであってよかったと思っている。あれぐらいわがままで勝手で強引でという人間でなかったら、 たぶん政府の機能が止まっていたのではないか」
と述べた。
 大塚副厚生労働相は、「私も、あの時、菅さんが首相でよかったと思っている」 と言う。
 大塚は危機管理センターに厚労省の連絡調整責任者として出入りし、菅の動静を知る立場にあったが、  
 その後、著書のなかで、<福島原発内にいた作業員、関係者を一時撤退させる案が検討、菅首相が撤退を認めず、事故対応に当たることを求めた。撤退を認めなかった首相にも、 その指示を受け入れ、残って事故対応に当たった作業員、関係者にも頭が下がる。
 評価は後世に委ねられるが、時の首相としての決断は重い意味を持っていた> と書いた。
 東電全面撤退問題は真相がはっきりしないが、菅が止めたのは間違いない。
 また、細野首相補佐官も、民間事故調の聴取に対し、やはり撤退問題について、
「菅首相以外の首相があそこで判断を迫られた場合、判断できた人が誰なのか、私は分からない」と菅の対応を支持。
 枝野、大塚、細野とも、菅首相を補佐する立場上の発言とみられないこともないが、事故調とのこれだけの評価の違いは見過ごしにできない。
 政権の内部と外部の認識ギャップとも言える。
 3・11から何を学び取るか。
 次の天災に遭遇した時、今回の過剰介入批判が念頭にあって、 時の首相の決断、指揮が鈍るようなことがあっていいはずはない。


▲補足、感想など
 この論説委員、えらそうだなぁ。
 菅さんを呼び捨てにしているのか。
 それこそ、この人、なにさまのつもりだ。
 韓国系の人間は、年下だと呼び捨てにするのか。菅さんを擁護するつもりらしいが、擁護が擁護になっていなくて、自分の高慢さをさらけ出しただけではないのか。
 いや、文章を読んでかっとなった。元に戻ろう。
 冒頭でふれたように、経験のない事故発生に当たって誰しも混乱する。それこそ、どんな能力者でも。
 ただ、その時点から、組織の中で働いた経験があるかないかが、対応の仕方の方針を決めるのだろうなぁ。
 阪神大震災の時は、村山さんだった。
 村山さんは、下積みの経験が長く、印刷工場などで働いた人だ。優秀な人を選び、その人に全ての対応を任せ、責任は一切自分がとるというやりかたを採用した。このあたりの対応は実に見事。
 菅さんは、大学卒業後、弁理士になり独立した人だ。
 組織の中で働いたという経験は殆どあるまい。
 この組織内で働いた経験が無いということが、菅さんが福島原発事故の際に見せた、様々な食い違い・誤解・意思疎通のまずさ等々の元凶となったものと思える。
 筆者が事故時点で気になった点を列記したい。
あ、事故が発生した時、まず最初には専門家が急行する。その専門家の意見を聞いて、トップはどう動くかを決める。ところが、福島原発の時は菅さんが自ら動いた。最初からトップが現場へ急行するなんて組織では通常ありえない。
い、事故が起こった時、名称はともかくとして、なんとか防災会議というものを開いて役割分担とか、命令系統、連絡の仕方などを決めるのが常識だ。
 ところが、菅さんは自ら判断して自ら命令しようとした。そんな馬鹿なことは通常ありえない。
う、情報を自分のところに集めようとする。上の防災会議のようなところで役割分担をしていれば、自分一人に集めようなど考える必要もあるまいに。
 →いずれも、上でふれた「組織内で働いた経験の無いことで、他人にまかせることができない」ためであろう。
 
 筆者なりに総括してみれば以下。
あ、菅さんが特別能力的に劣っている訳ではない。
い、菅さんの組織内で働いたことのない、という経験不足から、他者に仕事を分担して任すということができず、様々なところに口出しして、混乱を拡大した。
う、.事故発生直後に、防災会議をつくって、そこで役割分担、連絡方法、情報の上げかたなどを決めればいいことを、そこに頭が回らず、まず、個人で動き、かなりの期間経過後になんとか会議を乱発した。
え、東電からの撤退騒動も、菅さんという組織内で働いた経験の無い人間には、東電からの電話連絡がどう聞こえたのか--、どう受け取ったのか見当もつかない。常識が通用しなかったのだろう。
お、総体に、菅さんの経験不足が招いた混乱ではあるが、それを素直に認めることができないということは、資質として「大事故に対応するだけの能力がない」と国民から判断されても致し方あるまいと思える。
か、枝野さん、細野さんの菅さん擁護の言葉は、菅内閣という組織で動いたという印象を国民に与えるための「部下として・組織内の人間として致し方のない・やむを得ない言い方」であろう。