2013年8月22日木曜日

安倍さんはボールを投げただけ。

▲牝鶏朝す(ひんけいあしたす)—という言葉がある。
 いや、筆者は女性だから、男性だから—という視点はもっていない。
 世の中にいるのは、「能力のある人間」と「能力のない人間」だけだ。

 それでも、韓国の朴大統領については、牝鶏がどうたら—という言葉を思い出さずにはおられない。

 なにか、カンチガイがあるようなのだ。
 それは、韓国がつっぱっていれば、その内、日本が下手にでてくる筈—という「読み」だ。
 日本にいる朝鮮系の呼応集団たる朝鮮系の新聞記者、論説委員が、韓国となんとかせい—という記事を乱発していたら、「きっと日本が謝罪と賠償をする」と言ってくるに違いない--と。

 何度でも言おうか。
 日本人は、日本のマスコミを牛耳る朝鮮系の新聞記者、論説委員、大学教授、コメンテーター、国会議員のいうことなど、信用していないよ。だまされないよ。

 だから。
 安倍さんが韓国となにかコンタクトを取りたがっているというのは、「ドアだけは開いていますよ」「話すことがあれば応じますよ」という「ボールを投げただけ」だ。
 そのボールを無視するか、投げ返すかは「韓国の勝手」だ。

 ただ、ともあれボールを投げていれば、アメリカあたりから韓国を無視するな--とかいう干渉があっても、「こんな風にボールは投げてますよ」という姿勢は説明できる<いや、日本が悪いのではない--と言えるということ>からだろう。

 日本は韓国に謝罪して賠償するなんて、思ってもいない。

 以下、新聞から抜粋。


 韓国外交部と大統領府は、G20首脳会議の期間に、朴大統領と安倍晋三首相との首脳会談が行われるかどうかについて、 「まだ2国間の実質的な会談の準備や条件、雰囲気が造成されていない」との見解を示したと明らかにした。
 来月初めにロシアで開催されるG20首脳会議で、日韓首脳会談を行おうという日本側の提案を、韓国政府は事実上受け入れないとの立場を表明した。

 その理由について、日本の指導層が歴史認識をわい曲する動きが続く上、両国間で解決すべき問題が相変わらずの状況では実質的な成果を出せず、 首脳会談を開くには外交的な実務準備や雰囲気が熟していないと説明。
 これまでの日本側の対応は、過去の歴史問題や従軍慰安婦問題に責任ある行動と誠意ある姿勢を要求してきた朴大統領の哲学と反するとの見方を示した。

 韓国メディアは、福田康夫元首相が、日韓フォーラムに出席するためにソウルを訪れるが、これは安倍晋三首相の特使の性格が強いと指摘。
 日本政府は日韓首脳会談を熱望しており、安倍首相は直接言及しないものの、代わりの政治家を介して接触しようとしていると説明。

 しかし、朴大統領は日本の真の反省と態度の変化があるまで、日韓首脳会談をするつもりはなく、福田元首相との面談も行われないとみられている。
 これに先立ち、岸田文雄外務大臣はイ・ビョンギ駐日大使に会い、来月開かれるG20首脳会議で日韓首脳の会見を打診したが、 その際も安倍首相が歴史を直視していないことが、ネックとなったとされている。
 日本側の連日のラブコールにもかかわらず、朴大統領はこれに応えるそぶりはないようだと伝えた。


▲補足、感想など

 要するに、日本からなんどもコンタクトがあったが、韓国は「冷たく拒絶した」ということだろう。
 オレってカッコいい—とか思っているのだろうな。

 冒頭でふれたように、日本は謝罪も賠償もする気はない。
 しかし、外交というものはそもそもそういうものではないだろう。

 このコラムで何度も例示した。
 テーブルの上では、温和な表情で「友好が大事だ」とかいいながら、テーブルの下では相手の足を思い切り蹴っ飛ばしているものだ--と。

 これは西欧諸国の長い歴史から生まれた知恵なのだ。
 どんなに嫌悪しあっている国であっても、「話し合いの細いパイプ」だけはなんとか維持する。それが戦争などという破滅的な紛争を回避する最後の手段なのだ--ということだ。
 
 だから。
 安倍さんは、その細い細いパイプを維持しよう—と努力しているだけだ。
 ところが、そのことを韓国の朴大統領には「理解できない」

 今度、話しあうときは、日本が「謝罪と賠償」をすると決めて、韓国へすりよる時だ—と考えているのだ。
 この韓国の朴大統領という人の「外交」というものがさっぱり理解できない「非常識さ」をみよ。

 安倍さんは、今、ボールを投げかけたかもしれない。
 でも、そのうち、もう2-3年後でもいいよな—とか思うだろう。

 大切なことを確認しようか。
 安倍さんは、そもそも韓国へ謝罪も賠償もする気はない。
 今、韓国へコンタクトを求めたのは、外交というものは、最後の最後まで細い話し合いのパイプを維持しなければならない—という西欧諸国の「破滅を回避するための知恵」に基いているだけだ。

 これに対して、韓国の朴大統領は、
 コンタクトを求めてきたのは、日本が下手にでてくる「兆候」だと考える。
 もっと、冷たくつきはなして焦らせば、きっと、日本が慰安婦について「謝罪と賠償をする」と言ってくるに違いない—と考えるのだ。

 →まぁ、とんでもないカンチガイだが。これば冒頭でふれた「牝鶏朝す」という諺にぴったりではないか。