2020年4月7日火曜日

緊急事態宣言のタイミングはこんなもの。経済をギリギリ回すことも大事だ


なにか、遅すぎるとかどうたらの声が聞こえるが、タイミングとして1月の間のことだ、こんなものであろう。

 どこに核心があるのだろう。
 それは、こういう危機に陥ったとき、「最後の切り札」は、国民の知的レベルの問題となる---ということだ。

 日本のその他おおぜいの知的水準は、他国のそれと比較して、頭一つ抜け出している。
 逆にいえば、安倍さんは、日本のその他おおぜいの「知的水準」を「信用」しているのだ。
 だからこそ、すこしづつ後ろに延ばしてきたのだ。

 でも。
 大都会ではどうしても、人が群れてしまう。
 で。
 1月の間、この群れて密となっている人間を → 疎 にしてみようか—というのが、安倍さんの最後の試みであろう。
 おそらく。
 結果として、宣言を出した効果というか、明確な証拠としてはでてこないだろう。

 ただ、1月後(5月初旬だ)となれば、コロナウイルスへの抗体のできる人間もふえるし、治療薬もぼつぼつ見つかるし、他国でも「峠を越えた」という感じとなるだろう。
 1月分の「補償」で、「打てる手はすべてやった」ということになって、国民を納得せしめるだろう---ぐらいの判断ではあるまいか。

 いかなパンデミックであろうと、「人間の免疫機能」が働きはじめ、人類の滅亡というところには、至らない。
 今でも、症状としてでない感染者は、そこらにごろごろしている。
 つまり、人間とコロナウイルスが「共生しはじめる」のだ。
 ただ、新種の菌であるから、個人個人の症状に差があって、人それそれに症状の出方が違うのだ。
 人により、重症となる。
 その数を減らすためには、自分で自分を隔離するしかあるまい。
 それが、手洗の励行であり、マスクの着用であり、毎日入浴することなのだ。

 まず、安倍さんの記事から。

 20200407
共同通信「日本の緊急事態宣言に各国、厳しい見方」

「五輪に未練」対応後手と批判緊急事態宣言に各国、厳しい見方
 新型コロナウイルスの感染拡大で、安倍晋三首相は6日、緊急事態宣言を発出すると表明した。
諸外国では「東京五輪への未練を捨てられなかった」(韓国メディア)などとして、安倍政権の対応が後手に回ったとの厳しい見方が出ている。
 トランプ米政権は安倍首相の新型コロナ対策を尊重する姿勢を貫いている。
ただ、米国内では日本政府が今夏の東京五輪開催をにらみ「感染リスクをできるだけ低く見積もってきた」(アジア外交専門家)との認識が広がっている。

▲補足、感想など

 冒頭でふれた。
 安倍さんは、日本のその他おおぜいの「知的水準の高さ」を信用しているのだ。
 緊急事態宣言というのは、逆にいえば、「コロナ騒動の終息宣言の一歩手前」ですよ---と言っているのに過ぎない。

 この緊急事態宣言の「効果」として、特に明確な効果のようなものは出現しまい。
 でも。
 パンデミックというものは、拡大しつづけるということはない。
 指数関数的に増加しつづけるということはない。

 個人々が、手洗いの励行、マスクの着用、毎日入浴する—集団に近づかないなどの行動で、最小限度の感染者数と同時に、コロナウイルスへの抗体を獲得して、終息へ一歩づつ近づいていくのだ。
 5月の初旬となれば、もっと明確に「終息の気配が濃厚となっていこう」。

 治療薬もぼつぼう見つかっているようだ。
 その記事から。

 -ここから-

20200407
48時間でコロナ根絶できる治療薬を発見 
大村智・北里大学特別栄誉教授が発見した放線菌から開発した米国製の「イベルメクチン」「新型コロナウイルスの感染が世界に広がるなか、オーストラリアの大学が4日、アタマジラミ症などの寄生虫感染症の治療薬「イベルメクチン」が新型コロナウイルスの抑制に効果があったと発表しました。

これは、オーストラリア南東部メルボルンのモナッシュ大学の研究チームが発表したもので、アタマジラミ症などに使われる抗寄生虫治療薬の「イベルメクチン」が、実験の結果、新型コロナウイルスの抑制に効果があったとしています。
「1回量のイベルメクチンで新型コロナウイルスの複製を48時間以内に止めることができました」(モナッシュ大学 カイリー・ワーグスタフ博士)

「イベルメクチン」は、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大学別栄誉教授が発見した放線菌から開発され、年間3億人の治療に使われる寄生虫による染症治療薬で、オーストラリアなどですでに30年以上、使われています。
モナッシュ大学では、今後、「イベルメクチン」の臨床試験を行い、できるだけ早期に型コロナウイルスの治療薬として応用したいとしています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3948470.html
イベルメクチンはクリアランスが極めて低く、また血中イベルメクチンの93%程度はアルブミンと結合している。肝臓で代謝を受けたイベルメクチンはヒドロキシル誘導体となるが、これら誘導体の水溶性は低く、ほとんど尿中排泄されない。
このような化学的・薬理学的性質から、血中半減期はかなり長く(およそ47時間程度)、致命的な副反応はほとんど見られないために、臨床上大変有用な薬物である。

 -ここまで-

 日本人の叡智が、このようなウイルス騒動で役立つことを嬉しく思う。

 ★追記
 経済をギリギリ回すことの大切さを麻生さんが主張している。

 -ここから-

2020/04/07(火) 
6日夕、首相官邸で記者団の前に現れた安倍晋三首相が求めたのは、国民の冷静な対応だった。

「日本では緊急事態宣言を出しても、海外のような都市の封鎖を行うことはしないし、そのようなことをする必要もない」
 緊急事態宣言は海外で行われている「ロックダウン」(都市封鎖)とは異なるものであると強調する言葉には、宣言を出すことによる社会的な混乱を避けたいとの思いが色濃くにじんだ。

「経済がとんでもないことに」
 緊急事態宣言について、政府はこれまで「ぎりぎり持ちこたえている。緊急事態宣言が必要な状況ではない」(菅義偉官房長官)として、慎重な姿勢を維持してきた。

 その大きな理由の一つに、宣言が経済に与える打撃への懸念にあった。
 政権内でも議論はギリギリまで続いた。
 政権ナンバー2の麻生太郎副総理兼財務相は3日、緊急事態宣言を早く出すべきだと主張する閣僚の一人に「経済がとんでもないことになる。ガタガタになる」と反論したという。
 菅氏も経済への影響を考え、慎重姿勢を貫いていた。安倍政権を中枢で支えてきた2人の意見は、首相にとっても影響力を持った。

 小池百合子・東京都知事が3月23日の会見でロックダウンを強調したことは、さらに首相らを困惑させた。そもそも緊急事態宣言が出ても「外出自粛」は要請にすぎず、強制力は伴わない。
 しかし、小池氏は会見で「『ロックダウン』など強力な措置をとらざるをえない状況が出てくる可能性がある」と発言。
 「緊急事態宣言」と「ロックダウン」を同一視する見方が広がり、スーパーなどで買い占めが起きた。

 -ここまで-

 ロックダウンだなんて、小池さんが煽りすぎるだろう。どうもヒステリックになるのだな。女性ゆえかもしれない。
 麻生さんが主張するごとく、経済をギリギリ回しておくことの大切さを訴えたい。
 冒頭でふれたごとく、安倍さんは、日本人のその他おおぜいの「頭の良さ」を信頼しているのだ。

 なにか、ルーズな内容の緊急事態宣言となっているが、その隙間々 を使って、経済をギリギリ回してくれ--と安倍さんは言っているのだ。
 日本人のその他おおぜいの「頭の良さ」を信じているぞ--と安倍さんは暗に言っているのさ。