▲ロシアのプーチン大統領が、「引き分け」という言葉を使って、北方領土解決の方向性を示したという。
で。
じゃ、「引き分け」とはなんぞや—とか議論されているらしい。
ふ~ん、と筆者は思った。
引き分けの意味って、簡単に言えば、日露がウィン-ウィン関係で収まる—という意味だろうと思える。
☓☓島がなんたら—という意味ではなく、トータルで考えたとき、「引き分け」になるような状態 即ち、日露で相互にウィン-ウィン関係を維持できる--そんな合意点を見つけようという意味であろう。
だから。
4島返して欲しくば、その4島返還したことで、日本もロシアも相互に喜ぶような—そんな合意点を探そうという意味だと解釈すべきだろう。
4島に見合うような、経済協力とか、技術供与とか、シベリア開発への協力とか—様々あるではないか。
全体で考えたとき、日本もロシアも共に喜べるような—そんな合意点--それが「引き分け」の意味であろう。
以下、新聞から抜粋。
柔道家でもあるプーチン大統領は去年、「引き分け」という日本語を使って領
土問題の最終決着に意欲を示しましたが、その真意は何なのでしょうか。
去年、日本との領土問題について「引き分け」という日本語を使い、妥協点を
見つけて最終決着させたいと 意欲を示したプーチン大統領。
「具体的に引き分け
とはなんなのか」、日本側で様々な憶測を
呼んだように、ロシア側でもその真意 を説明できる人はいません。
Q.「引き分け」の真意は?
「もっと簡単な質問にしてくださいよ。プーチン氏は(色丹・歯舞の2島返還
に言及した)’56年の日ソ共同宣言に関連した選択肢を日本側が
受け入れること を望んでいるのではないでしょうか。繰り返しますが、よく分かりません」
(極東研究所 キスターノフ日本センター所長)
▲補足、感想など
記事を読んでいて、質問をする側も、答える側も「頭が固いなぁ」と感じないか。
ハッキリ言って、プーチン大統領という人は、もっと頭の良い人だ。考え方の柔軟な人だ。
記事にあるキスターノフとかいう人より遥かに。
冒頭でふれたように「引き分け」の意味は、筆者が推定したあたりが正しいと思う。
ただ。
どこらで折り合うというか合意点が見つかるのか—そこは分からない。
だから、結果として全体が返還されるのかどうかは分からない。
そのあたりは、日本とロシアとの「交渉の結果待ち」というところかな。