▲地震予知は、まず不可能だ。
現在時点では、それが常識だ。
ところが。
これに対して、☓☓年内にマグニチュードナントカの地震が起こるとかいう人がいる。
それはいつかは地震は起こる。
長期的なスパンで言えば必ず当たる。
だからこそ。
地震の予知は、非常に微妙な問題で、これに関しては科学者は余程、慎重でなければならない。
このあたり、簡単に「発言する」曲学阿世の徒がいるのは、筆者などなんともしれぬ嫌悪感を感ずる。
以下、新聞から抜粋。
「2011年3月に日本の北部で大地震が発生したが、同地方のプレートの緊張状態は完全には弛められていない」。
シュミット記念地球物理学研究所のロシア人地震学者アレクセイ・リュブーシン氏はそう見なしている。
リュブーシン氏によれば、これから1年半以内にこの地域でマグニチュード9.0級の新たな地震が発生する可能性がある。
同氏はウィーンで開かれた欧州物理学連盟の会議で報告を行った。
同氏が行った調査によると、東京付近の南海トラフでは
2013年から2014年の間に巨大な地震が発生する可能性がある。
2011年3月11日に日本の東北部で発生したマグニチュード9.0の地震(「東日本大地震」)による死者・行方不明者は
1万8500人に上っている。
▲補足、感想など
筆者は、記事のような科学者もどきが一番嫌いだ。
科学の名の下に、「占い」を声高に語るエセ科学者を嫌う。
冒頭でふれたように、「地震は必ず発生する」--そのことは確かだ。
ただ、「1年半以内」「マグニチュード9」という言葉の裏付けがどこにあるのか—ということだ。
完全にウソとも本当ともつかない微妙な部分についてふれる時は、一層「慎重」であるべきだ。
「科学」と「占い」は表面的にはよく似ている。
しかし。
その中身には、気の遠くなるほどの距離の差があるのだ。