2021年5月5日水曜日

書斎の造りかた 林 望著 株式会社光文社 2000年2月刊行 感想

 

パラパラとめくっただけだが、「書斎」というもので、これだけ大部(260ページ)な本にするというところがすごい。2000年頃の本で、さすがにpc関係の部分は古臭く、ちょいと使いものにはならないが、基本的に文章は横書きで--と勧めているところなど正しいと思う。

 内容的に難しく書いてある訳ではないが、こう「まとめる」という能力が筆者は弱いので、アマゾンのレビューをみたい。

 --ここから--

5つ星のうち4.0 自信たっぷりだが

あるレビューにも書いてあったが、全てにわたって著者の断定的な言い方が気になる。所詮、読書界においていわばテレビにおけるタレントのような存在の人と見受けた。何でも出来るような自信に満ちているような。ただし、私は書斎に籠もってばかりいて一体何のためにと感ずることが多いのだが、「書斎をもつことで人生の犠牲を少なくすることが出来る」とはけだし名言でおおいに救われた。

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 筆者も斜め読みしただけだが、「書斎をもつことで人生の犠牲を少なくすることが出来る」という文章は、印象的で心に残った。

 筆者ぐらいの年齢になると、時間的に一番多くの時間を使っているのは、書斎の中なのだ。男の場合、ある年齢に達すると自然とそうなるようだ。その意味で、林さんの本は、書斎とはどのようなものかと常識を与えてもらえる本でもある。