▲いや、なにか馴染まない表題ではある。
記事を読んでいて。
筆者はどこにひっかかったのだろう。
結婚というものの「本質」から外れた枝葉のような議論が気に入らなかったのだろうな。
結婚って---と筆者は思う。
「未熟な二人が、互いに慈しみ合い、敬いあって、自分達の夢をかなえるために頑張り、また、子供達を通じて未来へその夢をつないていくものではないのか。」
なにか本質を外れた枝葉のようなことばかりを論じて面白いか—と思う。
そんな議論より、まず結婚してみよ—と思う。
アレコレあっても、二人で暮らして二人でなにかを感じて暮らしていく方が楽しい。
以下、新聞から大幅に抜粋。
「恋愛至上主義」が結婚の足かせに
女性誌を読んでいる人はモテないかと言われる。
モテないから改善したくて女性誌を読んでいるのか、モテないから女性誌を卒業できないのかあいまいです。
女性誌を読むことでモテに対して努力をしているつもりになって、前に踏み出せない――。
戦後まもない時期からバブル崩壊前までは、若者が進学や就労に応じて農村部から都市部へと人口流入し、農業従事者の子ども
が大卒ホワイトカラーになるという世代間の「社会移動」、職業移動も容易に起こりました。
しかし1990年代以降、階層構造も固定化し、「格差社会」となりつつあります。
いま女性誌を熱心に読む層は「アラサー」や「アラフォー」と聞きます。
この世代の女性には、結婚による階層上昇
を願い、それを諦めきれない層がいる。
女性誌はそんな人の「心の安定剤」になっているのでしょう。
「ロマンチックラブ・イデオロギー」という言葉があります。
結婚と恋愛を強く結びつける価値観のこと。
結婚できない女性の最後の心の拠り所になっています。
「本当に愛せる人がいない。だから結婚しない」というわけです。
女性は「私を愛しているのだから、
お金のことで不自由はさせないはず」と思っている。
現実問題として、若年男性の収入は減少傾向にあります。
「草食男子」はそうした経済構造の変化に対応した動き。
社会的な承認を交友関係や趣味で得ることができれば、「仕事」や「モテ」はそこそこでいい。
そんな男性と、「私をお金のことで不自由
させないで!」と願う女性の間に恋愛は生まれづらい。
男性に比べて、女性の変化は遅いようです。
現在20代の女性は、顕著に「専業主婦になりたい」という人が
増加傾向にあり、60代に近い価値観になっています。
背景には、すぐ上の世代への反発があるようです。
バブル崩壊以降の日本で達成されたのは「後ろ向きの男女平等」でした。
相対的な賃金低下や産業構成比の変化により、男性の既得権益が低減し、共働き世帯が
多数派になりました。
でも、仕事と家事を両立する「できる女性」になるのは困難です。
女性は経済的自立を阻まれ、結婚が最大の生存手段でした。
家庭は男性にとって安らぎの場ですが、女性は「男性に安らぎ
を与えなければ捨てられてしまう」という覚悟で結婚生活を戦っていた。
でも今後は、夫婦で生活スタイルをすりあわせる努力も必要と
されます。
男女ともに、「一緒に人生を戦う」という気概が求められるのではないか。
▲補足、感想など
なにか奇妙に感じる記事だなぁ。
なんだ、この文章は。
----女性は経済的自立を阻まれ、結婚が最大の生存手段でした。
家庭は男性にとって安らぎの場ですが、女性は「男性に安らぎ
を与えなければ捨てられてしまう」という覚悟で結婚生活を戦っていた。---って。
一体、いつの時代の話なのだ?
筆者は、表題のとおり、団塊の世代だ。
筆者の同級生の女性達は、もっと気骨のある、もっと前向きにものを考える人達だった。
もっと生きることに対して貪欲であった。
結果として専業主婦という形になったかもしれないが、それはその時代とか産業構造がどうなっていたか—ということと密接に関係することであろう。
そうだな。
先日、掲示板に中国人からの日本の女性に関する「評」があった。
曰く、日本の女性は夫の側(そば)を離れない、貧しい時も、富めるときも。--と。
筆者は、日本の女性を「褒める」「賞賛する」言葉としては、これが一番気に入っている。
記事の最後の文章に—一緒に人生を戦う--と書かれてあるが、これと軌を一にしていると思える。
つまり。
男からして、側にいて共に戦ってくれる、裏切らない、人生を共に切り開くための「戦友」でいて欲しいのだ。
中国人は、日本の女性は形勢が不利だからといって逃げ出さない—そこが素晴らしい—と賞賛しているのだ。(中国人、アメリカ人などでは、危なくなれば、すぐに逃げ出してしまうのだろうな)
冒頭でもふれた。
本質をはずれて枝葉のところで、アレコレ言っても意味がない。
それよりも、男からすれば、女性に「一緒にこの人生を切り開いていこう」「どんなに形勢が不利となっても側(そば)を離れない」とか--言ってもらえる方がよほど嬉しい。