▲なんというかなぁ。
南北で統一することにメリットがあるなら、もう、とっくの昔にしているさ。
メリットがないから、今まで、ほっておかれたのだ。
あれ、もう、言うべきことををすべて言ってしまった。
類似したものとしては、1990年頃の東西ドイツの統一がある。
あれからもう四半世紀が経過した。
しかし。
今でも、旧東ドイツ人は、2級国民あつかいだ。
たしか、所得でも明確に差があったのではなかったかな。
社会主義体制下で、育つということは、なんか個人の主体性のようなものを奪ってしまうようだ。
学校の選択とか職業の選択を個人が自主的にする—ということが「煩わしい」とか--旧東ドイツの人が言っていたと記憶する。
仮に、韓国と北朝鮮が統一したとき、どのようなことが起こるだろうか。
それでなくても肉体労働というものを馬鹿にしている民族から、「自主性」というものを奪ってしまっているのだ。
まともな職業訓練をしたこともない人間を使い物にするのに、どれだけの時間と費用が掛かるか---。
まぁ、なにか選択して、職業訓練をさせたとしても、後から、なぜ「こんな仕事を選んだのだ」とか不平がでるに決っている。
つまり、「水を飲みたくない馬を水場に連れていっても無駄」ということ。
仕事もせずに、飢えてどうしょうもなくなれば、そこで----
あぁ、また「原爆作ったぞ、怖いだろう、倉庫にしまっておくから、なにかおくれ」--と。
もとの黙阿弥(もとのものもらい?)だな。
要するに、北朝鮮など放っておくしかない。
自分の国で、なにか考えて頑張ってね、周りの国に迷惑かけないでね—と傍観する以外に手のない民族であり、国家だということだ。
だから。
そこと「統一すればなんたら」なんて、表題の「統一スルスル詐欺」そのものだ。
以下、新聞から抜粋。
統一時代の幕開けの年」と位置づけ、国際的なコンセンサス形成のため在ソウル21カ国の駐韓大使で
構成する「韓半島クラブ」を立ち上げた。
朴氏は「統一の障害は核問題」としながらも、南北を分断する非武装
地帯の世界平和公園構想や北朝鮮北東部の羅津・ハサン物流基地構想など開放誘導策を検討
。
朴槿恵氏の「統一は大当たり論」が注目
朴槿恵政権が統一問題に舵を切ったのは昨年暮れから。
まず、た国家安全
保障会議(NSCを復活させ、国民に向け朴大統領が新年会見で「統一時代」の準備の
必要性を呼びかけた。
流行語になっているのが「統一はテバク(大当たり)だ」だ。
朴氏は統一について、ムードを一変すべく、「統一こそチャンスだ」と訴えたのだ。
アジア第4位の資本と技術力が
北朝鮮の人的資源や天然資源と結びつけば、「統一は飛躍と活力の源泉になる」との主張。
この「大当たり論」は耳目を集め、世論調査では「大当たり」発言を60%以上が支持。
昨年40%台後半に低下していた朴氏への支持率は50%台に回復。
大統領の意向を受け、
韓国統一省が検討している対北事業は、非武装地帯の世界平和公園造成や羅津・ハサンの
物流基地構想のほか、北朝鮮住民の生活向上のための共同農業事業や畜産業、山林業の協力など、まるで
「太陽政策」が戻ってきたような項目が並んでいる。
朴氏は以前から対北政策「朝鮮半島信頼プロセス」を主張。
「大当たり論」で一気に前向きに変わった観が強い。
青瓦台
で行われた統一政策に関する報告会議で朴大統領は「統一時代を開くには、国内、南北、
国際の3次元的な準備が必要」と。
■北朝鮮有事も視野に「平和統一は今後4年が分水嶺」
核問題の進展なしに南北協力のレベルを高めれば、「資金が核開発に流れる」と懸念の声。
国際社会が金正恩体制の核・ミサイル政策に憂慮を示し、韓国だけが
突出して協力を進めるのは困難。
朴政権が統一政策に前のめりになった背景に、金正恩体制の事態が現実性を
帯びたため。
北朝鮮権力層の異変については情報当局が察知していた。
米国、中国、ロシア、国連などが兆候を
察知し、なかで朴政権は「統一の準備」の検討に入っていた。
韓国政府の公式見解は「今後
4年が韓半島の平和統一の分水嶺になる」。
「統一の夢」を試算するシミュレーションも花盛り。
公約「ユーラシア・イニシアチブ」はユーラシア大陸の
各国と北朝鮮の開放を誘導して欧州と朝鮮半島の物流事業を実現、大陸横断鉄道「シルクロードエクスプレス」を
通そうとの構想。
あるいは統一後、中国東北3省とロシア沿海州と日本を結ぶ産業ベルトが誕生すれば資本、技術、資源、労働力がそろい北東アジアの中核になるとの「北東ベルト地帯構想」もそう。
韓国政府は、在ソウルに公館のあるの21カ国の大使らによる
「韓半島クラブ」を立ち上げた。
ただ、このクラブに日本は米国、中国と並んで入っていない。
「韓半島クラブは北朝鮮とも国交があり、ソウルの公館が南北の代表部を兼任するところだけだ。
だからEU、カナダ、
オーストリア、ニュージーランドなどで日本は該当しない」(韓国外交部)
韓国は中露両国とは核問題で安保理での連携を強化するといい、米国とは軍事同盟関係で対北牽制を強める
という。
朴槿恵政権は北朝鮮問題でも「パートナーとしての日本」を視野に入れていないらしい。
▲補足、感想など
記事を読んで、「机上の空論」「砂上の楼閣」だと感じないか。
こんなお伽話を信ずる人間って、よほどおめでたい人間なのだろう。
とくに、これなんてどうだ。
韓国の資金と技術に北朝鮮の人的資源・天然資源が加われば---だとさ。
経済にはもっと大事なことがある。
それが、「信用」だ。
「信用」のないところに、「資金・技術 プラス 人的資源」なんてありえない。
で。
全体をみたとき、冒頭の感想に戻る。
これは、朴韓国大統領の「統一スルスル詐欺」だと。
まぁ、日本にはお呼びも掛かっていないようで結構なことだが。
こういう話には、関わるまい。ひっかかるまい。
クワバラ、クワバラ、怨敵退散、怨敵退散。