▲なにか、原発を親の敵のように声高にいう集団がいるが、考え方がおかしいだろう。
原子力は、人類が手にいれたコンパクトで効率のいいエネルギー発生機能なのだ。
人類として、これを放棄するという選択は、人類を進歩から取り残してしまう選択だと思える。
自民党が、明確に原発の再稼働を目指し、原発をベース電源と位置づけた。
筆者は、正しい選択だ—と思う。
両手をあげて賛成する。
小泉さんの原発ゼロというのは、代替エネルギー源を示すことができないもので、言わば空理空論だといっても差し支えあるまい。
ただ、原子力というエネルギー源は、そのもつポテンシャルの高さがら、プラス面では効率のいいエネルギー源であるが、マイナス面に働けば、甚大な被害を及ぼす。
確かに、その甚大な被害をもたらすマイナス面をみれば、原発が必要か—という議論が出てくるのは無理はない。
ことの本質は。
この地球上には、まだ、原子力に匹敵するほどのエネルギー発生源を手に入れていない—ということに核心があるのだ。
手に入れていない--。確かに。
でも、そもそも、本当に原子力に匹敵するようなものがあるのかどうかさえ、疑問だ。
う~ん、もしかして核融合あたりか。
いや、分からない。
分からないからこそ、今ある「原子力」を、「原発」を大切にしなけけばならない。
以下、新聞から抜粋。
政府は国の中長期のエネルギー政策を示す新たな「エネルギー基本計画」で、原子力発電を「ベース電源」と位置づけ、
原子力規制委員会が安全を確認した原発については再稼働させることを明記する方針を固めた。
月内にも閣議決定することを目指す。
経済産業省の有識者会議は昨年12月、原発を「基盤となる重要なベース電源」とする原案をまとめた。
しかし、与党内からも、「原発の役割を重視しすぎている」との批判が出た。
このため、政府は1月に予定していた閣議決定を見送り、内容の修正を検討していた。
9日投開票された東京都知事選では、原発の「即ゼロ」を訴えた細川護熙元首相らが敗れた。
政府は原発の活用に一定の理解が得られる、と判断。
原発を「ベース電源」とする位置付けは修正しないことにした。
▲補足、感想など
仮に、原発に替わるようなエネルギー源が存在しているとしても、それを実用化するには、もう数十年かかる。
だからこそ。
毎日、毎日の通常の生活ができるよう、維持するようにしなければならない。
通常の生活--電車が動き、家で食事の準備ができ、工場で機械が動くという状況を維持するということ--のためには、絶対量のエネルギーが必要だ。
そのためには、どうしても原発の再稼働が要る。
単純だけれど、この理屈が理解できないのかな。
上で小泉さんの主張にもふれたが、こんな単純なことがなぜ理解できないのか—筆者にはまったく分からない。
これから、様々に代替エネルギー源を模索していくしかない。
そういえば、超小型の風力発電とかいうアイデアがアメリカで出ていたな。
なにが、原発に匹敵するようになるのか、現時点ではさっぱり分からない。
数十年模索しても、結局、見つからない—という可能性すらもあるのだ。
そう考えると。
現時点で、確実にエネルギーを発生させることができる「原発」の大事さがよく理解できる。
軽率な原発ゼロ発言は、慎むべきであろう。