▲君の名は—というアニメを介して、日本のアニメのガラパゴス化が顕在化したようだ。
いや、宮崎さんなどのアニメで、充分にガラパゴス化は分かっていたのだ。
それに追い打ちをかけるように、新海誠さんのアニメでとどめをさしたということかな。
ガラパゴス化っていうのは、日本人が・日本社会が世界の水準からして「頭一つ」抜け出してしまったということに外ならない。
もう、日本人は、アメリカ・ハリウッドのアニメなんて、「幼稚で」「子供っぽくて」みてられないのだ。
こうして、日本人は、自然と孤立化せざるをえない。
世界から理解されないことを恐れまい。孤立化することを恐れまい。
日本人は、胸を張って、この孤独の道を歩き続けよう。
以下、新聞から抜粋。
興行収入184億円を突破し、興行成績で11回も1位の座に輝いた『君の名は』。
同作は、台湾で週末興行ランキングで初登場1位となった。
さらにタイ、香港でも興行ランキングでトップを飾り、アジアで堂々の4冠を達成するという快挙を成した。
しかしアメリカのニュースサイトでは酷評という報告も上がる。
『君の名は』の世界での評価はどのようなものなのか。
台湾では10月に公開、3日間の興行成績ランキングで1位。
台湾で公開された『君の名は』が記録を破った。
さらに11月10日にはタイ、香港で公開、タイでは約7,000万円の興行収入を記録し1位の座をゲット。
香港でも3日間の興収が約8,000万円とランキング初登場1位となった。
4冠という偉業を成し遂げた『君の名は』だが、一方で厳しい評価も。
アメリカのニュースサイトにおいて「『君の名は』は受賞できるか?」というタイトルで記事が。
記事では、「『君の名は』は受賞するだけのものをもっているか?」と疑問を呈し、
ディズニー作品の『ズートピア』やディズニー・ピクサー作品の『ファインディング・ドリー』のような候補がいるため、「受賞できない」と声が上がっていると報告。
これに対し日本では、「海外でどう評価されようと『君の名は』の凄さは変わらん、気にすんな」
「米国人がどう思おうがいいじゃねぇか」と、同作の良さを称賛する声が上がった。
「この作品はリア充じゃないとわからない。アメリカのアニメファンは非リアが多いんだろ」
「ディズニーの方が上等だとは思わんが。アメリカ人には受けるってこと」と。
ちなみに「アカデミー賞
長編アニメ映画賞」における、近年ののアニメの成績を見ると、
2016年に『思い出のマーニー』がノミネートされるもディズニー・ピクサー作品の『インサイド・ヘッド』に敗れる。
15年には『かぐや姫の物語』がノミネートされ、ディズニー作品『ベイマックス』に敗退、2014年は『風立ちぬ』がディズニー作品『アナと雪の女王』に敗れる。
06年にも『ハウルの動く城』がノミネートするものの、ドリームワークスの『ウォレスとグルミット
野菜畑で大ピンチ!』が受賞。
しかし2003年まで遡れば、『千と千尋の神隠し』が『リロ・アンド・スティッチ』や『アイス・エイジ』などをおさえて受賞している。
過去15年間で、日本アニメのノミネートは5回、そのうち受賞が1回。
ノミネートしたのは全てジブリ作品だ。
こうして見るとオスカーではディズニー作品が強いことがわかる。
ただ、日本国内では、興行収入で『君の名は』よりも上に位置する米国アニメば、『アナと雪の女王』のみ。
日本でディズニー作品が、無双しているわけでもない、『君の名は』がアカデミー賞の最終候補作品に入らなかったとしても、アニメ文化の違いということで、気にする必要はない。
アジア圏で同作が結果を残すことは、日本アニメへの理解がある国にはすごく受け入れやすいというなのだろう。
▲補足、感想など
冒頭でふれた。
日本の映画もアニメのもうガラパゴス化している。
もう、アメリカの作品と単純に比較するという発想がおかしいのだ。
アッチは、アッチ。コッチはコッチということ。
また、英語と日本語の差も大きい。
つまり、日本人にとって、もう、アメリカのアカデミー賞などどうでもいい—そういうところまで、日本は来てしまったということなのだ。