2016年11月5日土曜日

ビートたけしが皮肉るって

皮肉ねぇ。
 違うだろう。ビートたけしなら、いつも本気さ。

 いや、なにかと言うと、先日、フランスからなんとかいう賞をもらった。でも、日本からはなにももらっていない—という不満?を言ったとか。

 無冠の帝王ってか。
 そういえば、筆者の尊敬する小松左京さんも殆ど「無冠」だったなぁ。
 文化勲章ももらっていないし---
 文学だからといって、直木賞も芥川賞も貰っていなかった。
 一番、大きい賞が、sf大賞かな。
 自分でsfというジャンルを切り開いて、自分でsf大賞をもらってしまえば、もう、完全に完結しまっているなぁ。

 以下、新聞から抜粋。

 4日放送の「たけしのニッポンのミカタ!」で、ビートたけしが、国内の遅い評価に皮肉をもらした。  番組で、「知られざる日本一」をテーマに、高い生産量を誇る食材や歴史ある遊園地など「日本一」を紹介。

 そして、トークで司会の国分太一が、テーマを踏まえてたけしを「芸能界の日本一」と評する。
 これにたけしは実感がないとし、理由として漫才コンクールで1等賞を取った経験がないことを挙げた。
 たけしは「オレたち(ツービート)が1番ウケたと思ってるのに、まず外されたね。『そういう内容の話はやめてください』で終わり」「『ウケるウケないの問題じゃない』んだって」と振り返る。

 さらにたけしは、自身が監督する映画についても言及し、公開当時が低評価だったことを指摘。 
 そして現在の扱いを「いま頃になって評価されるのは腹立たしい。ふざけんなバカヤロウって」と感想を述べ、笑いを誘う。
 映画監督としては、フランスで名誉ある国家勲章「レジオン・ドヌール勲章」を10月に受章している。
 この件に関しても、たけしが「日本で何もくれねぇておかしい」とつぶやくと、スタジオは笑い声が響いた。

補足、感想など

 何もくれない—か。
 それは、他者からの「評価が難しい」からだろうな。

 冒頭で小松左京さんのことにふれた。
 小松さんのsfは、芥川賞、直木賞の選択範囲から外れるのだろう。
 だって、sfなんて、怪しげで、うさんくさく、今までになかったものだから---
 評価しないのではない、「評価できない」のだ。
 だから。
 結果として、sf大賞が最高の栄誉だったのだ。
 小松さんも別に不満を言ったとか聞いたこともない。<新しいものを創る人間の宿命なのだろうなぁ>

 ビートたけしという人の「やっていること」も、同じなのだろう。
 出身がお笑いだし、うさんくさく、怪しげであり、既存のなにかの範疇に収まりきれないからだろう。
 だから。
 例えば、文化勲章というものの候補者として入るかな。どうもあぶなそうだなぁ。

 まぁ、80才近くなれば、✕✕褒章とかいうなんともしれぬ勲章を国から授与されることになるのではないのかな。