▲妙な表題だな。
新海誠は、新海誠。宮崎監督は宮崎監督と別のものだが。
ちょいと、外国から表題についての記事があったので、ご紹介。
いままで宮崎駿に匹敵する監督は出ていなかったが「君の名は」の新海誠監督はついに第2に宮崎駿になれるのかもしれない。 この映画は9週、1位をキープし どの映画よりも2倍の見られているのだ。
宮崎の海外に出ている映画のトップ10に迫っている。飛騨にファンは巡礼している。
新海監督の前回の映画は100倍もすくない。
「間違いじゃないかって思ってる。売れすぎ」と新海監督にあった時にはそういっていた。
目をこすっていたよ、 「なんか違う世界に入ってしまったみたいだ」って。
「宮崎監督は天才です。レジェンドです」と新海監督は言う。
かれはスタジオジブリの映画を見て育ち、一番好きなのは天空の城ラピュタだと。
「彼の映画の真似をしたくはない。彼の映画の様に心を動かす映画をつくりたい」
君の名は、むしろ村上春樹の小説にちかい。
性別入れ替わりのコメディとして始まる。都会の少年瀧と田舎の少女三葉は夢のなかで身体をいれかえている。お互いの身体を使ってメッセージのやり取りはあるがあうことはない。
これは昔話、自然災害や歴史的な考察、時間との戦い、ロマンすべての要素が入っていて、どの年代にも感じる物がある。
新海監督はなぜこの映画がこれほどヒットしているのか説明する事ができない。
基本的に10代の子どもを想定した映画でありながらもっと広い観客からの支持を得ている。
説得力のある説明は、君の名はと地震との関わりだと言っている。東北の大地震からまだ5年しかたっていないから。
この出来事は日本を変えたと新海監督はいう。 「2011年の事について悲しみを抱えている。 みんな誰かのために祈っている。ぼくは奇跡を作りたいと思った。もちろんフィクションだし作り話なんだけど希望を持ちたかったんだ。この映画を通して」
他にも理由はある。君の名はには、伝統的な物が混ざっているが、典型的に日本的だってこと。
組紐が時間の流れを説明するために使われてるところ。
キャラクターは手書きふうでありながら、背景は超現実的であり得ないくらいきれいな空や鋭い反射、3Dの景色、更にタイムラスプまで。
新海監督は自分で描く事はない。アニメのほとんどはコンピューターで作られているが手書きの技術がつかわれている。
「手書きする人は自分が職人だと思ってるから紙とペンにしがみつくけど実際パソコンで作った方がずっとはやい。費用もハリウッドの1/10ですむ」。
かれはゲームのデザイナーとして仕事を始め30才のとき仕事を辞め、たった1人で25分のアニメを作ったそれが「ほしのこえ」だ。
きいたことある? デビュー作の比較からはじめてもいい。2004年の「空の向こう 約束の場所」からずっと続いている。
新海の作品は明るく楽しいものはほとんどない。むしろ悲劇的な関係や別離などがテーマだ。
「ぼくの人生に楽しい事もたくさんあります。だけどむしろ悲しみを感じる事の方がおおいんです」と言う。
今はもちろんハッピーですよね?「ハッピーだけどあまりにも映画が人気が出てしまったのが居心地が悪いのも本当」
次に何をしたらいいのかわからないといいます。「いまは目の前に白紙がある感じです ただ3年のうちには何か楽しくてみんなが笑ってくれるような物を作りたいと思っています」
▲補足、感想など
外国の掲示板の書き込みから。
--ここから--
最近のをもっと改善しない限り答えはノーだね。彼の映画は芸術的にすばらしいよ。
アニメ芸術の頂点だろうね。でも話しに深みがないし国際的にもアピールしない。
宮崎や高畑の映画の様には夢中になれない。本当の意味での後継者がいるとしたら今敏だけ かれはもういないけれど。
↑
賛成。新海の映画はとてもキレイだけどストーリーをみたら絶対に脚本家が必要だって思う。
いい脚本があったら新しいレベルに行けると思うね。
--ここまで--
指摘としては鋭いなぁ。
話に深みがない—か。
的を得てると思う。
新海さんと宮崎さんを直接比較するのが間違いだろうとは思う。
でも。
宮崎さんに近づこうとするなら、「いい脚本」が必要だということは確かだろうな。