▲う～ん、橋下さんさえその気ならありうる。
汝に休息なし—というのは褒め言葉だけれども、橋下さんほどの能力なら致し方ないな。
東京都というのは、そこらの中規模国家なみの公共団体だ。
将来、日本の首相となるとしても、まずは東京都から—というのも順番かもしれない。
以下、新聞から抜粋。
舛添要一・東京都知事がピンチに立たされている。
公用車での別荘通いや海外出張時の大名旅行ぶりへの批判に加え、政治資金で家族旅行をしていたのではといった疑惑が発覚、釈明はしたものの都民の不信感は高まるばかり。
ここに来て関係者からは、6月1日辞任、7月10日に都知事選挙と参議院選挙をWで行なうといった憶測も急浮上。都議会自民党の背後には官邸の思惑がある。
舛添辞任によって参院選と都知事選のW選挙となった場合、焦点は都知事候補が誰になるのかだ。
そこで候補として浮上しているのが「無役」となったあの人。
政治ジャーナリストはこう見る。
「舛添氏を降ろして出直し都知事選となれば、短期決戦だから、知名度の高い候補でなければ勝負にならない。その意味で、大阪府知事と大阪市長を経験し、首長としての経験十分な橋下徹氏の名前が官邸周辺で囁かれています」
橋下氏は「政界を引退する」と大阪市長を退任した後、『おおさか維新の会』には正式に参加せず現在は弁護士業とコメンテーター業を務めているが、安倍官邸、特に菅義偉官房長官との太いパイプを持つ。
そもそも菅氏は橋下氏に政界入りを説得した人物で、橋下氏も会見で菅氏を「とんでもない政治家だ」と絶賛するなど強い信頼関係がある。
もし、橋下氏が無所属で都知事選に出馬し、安倍政権と自民党が全面支援すれば、知名度からいっても野党側が対抗できる候補を擁立するのは難しい。政治評論家もこう語る。
「現在の安倍政権は外交・防衛に力を入れ、社会保障や景気回復がおろそかになっている。アベノミクスの限界も見えてきた。
そういう状況の中で参院選と都知事選のダブル選挙になった場合、大都市圏は革新が強い傾向があるため、通常であれば野党にアドバンテージがあると考えられます。
ただし、安倍政権が橋下氏を擁立できれば風向きはガラリと与党有利に変わる可能性が高い。
橋下氏にはそれだけのインパクトがある。橋下氏の出馬が前提なら、安倍政権にとって都知事選とのダブルは切り札になる」
安倍首相は参院選で公明党、おおさか維新などを合わせた改憲推進勢力で3分の2の議席確保を目指している。
橋下氏自身は参院選出馬に否定的だが、都知事選に出馬すれば、相乗効果でおおさか維新の参院選での議席の上積みも見込める。
首相にとっては参院選のテコ入れと都知事選勝利、改憲勢力の拡大という一石三鳥の戦略だ。
橋下氏も憲法改正について「今度の参院選がワン・チャンスだと思っている。泣いても笑っても、ここを逃せば、10年、20年と憲法改正の機会は遠のく」と首相と同じ考えだ。
※週刊ポスト2016年5月27日号
▲補足、感想など
東京都知事選と参院選とのＷ選挙か。
なるほど。
橋下さんもここは考えるだろうな。
安倍さんには、一石三鳥だが、橋下さんにとっても都知事、おおさか維新の会の援護と一石二鳥くらいにはなりそうだ。
菅官房長官が、橋下さんを説得するにしてもやりやすそうな気がする。
「橋下、立つ」だろうな。
