2012年10月26日金曜日

2045年までに、在日米軍を撤廃—と。維新の会。


日本維新の会が、米軍の日本駐留について2045年までに全廃という発言をした。
まぁ、共産党などを別にして、政権党を狙うような政党が発言したのを聞くのは始めてだな。
当然、日本は自前の国防軍をもつことになる。
そのあたり、戦後70年を前にして、大きな転機がきつつあることを予感させる。
 しかしなぁ、と思う。
 本来、こんな発言、自民党の安倍さんが発言すべきことであろう。
 なぜ、橋下さんに先を越されるのだ?
 これは-----。
 それぞれのブレインの差だろうな。
 橋下さんのバックにある「北野高閥」だろうな。
 対して、安倍さんのブレインは「北野高閥」に対抗できるだけのものではない--ということだろう。
 まぁ、致し方ないか。

以下、新聞から抜粋。

★2045年までに在日米軍「全廃」 維新の衆院選公約案 
 「日本維新の会」の次期衆院選に向けた選挙公約案がわかった。
終戦から100年にあたる2045年を目標に「外国軍の国内駐留を全廃し、国土と国民を自力で守る」と記し、沖縄県をはじめとする在日米軍の全廃を盛り込んだ。
 公約案では、「国家の独立」について
(1)独自の国防軍の編成(2)強制通用力を持つ独自通貨の発行(3)徴税-を満たすことで成り立つ、と定義した。
在日米軍全廃 は「独自の国防軍編成」の実現に必要とした。
 一方、橋下氏が沖縄県名護市辺野古以外に「良いアイデアがない」としていた米国普天間飛行場(同県宜野湾市)移設については触れなかった。
 「強制通用力」を持つ独自通貨発行策として、アジア通貨統合や新たな国際通貨制度のルール設定を日本政府が主導していくことを盛り込んだ。
 橋下氏の発言で物議を醸した竹島、尖閣諸島や北方領土の対応については「国際法上、いずれもわが国固有の領土であることは疑いの余地がなく、一切の妥協を排する」と記した。
ただ、橋下氏が最終判断するため、さらに加筆・修正されることが予想される。


▲補足、感想など
なるほどな、と思う。
橋下さんの「恐ろしさ」は、このあたりにあるのだな。
前都知事の石原さんは、こういう発言はできまい。
石原さんは、戦時中、米軍の飛行機に機銃掃射されたことがある。その恐怖のようなものが脳裏に残っているだろう。
橋下さんは、もう、完全に太平洋戦争というものと切り離された世代なのだな。
いい、悪いと言っているのではない。
記事を読みながら、なんというか、太平洋戦争というものと完全に縁の切れた世代が、「政策」を提案する時代が来たのだなと改めて感慨深い。
これは、保守化とか右傾化というような表現で収まるものではない。
「自分の国を自前の軍隊で守る」---なんとも真っ当な意見が言えて、それが違和感のない時代がきたということなのだ。
なるほど、本当に「普通の国になった」ということだ。
 ついでながら、安倍さんが戦後レジームからの脱却とかいう文言をいっているが、この橋下さんの政策などをみていると、「既に意識の上では戦後レジームから脱却してしまった」----そういう世代ではないのか。
そういえば、アメリカ民主党のロムニーさんの対立候補が、今年の春かな、日本からの米軍の撤退を政策として掲げていた。
日本からアメリカから、ともに「米軍撤退」を望んでいる勢力があるということだ。
いや、話を元に戻そう。
橋下さんの「恐ろしさ」という意味は、こういう「構想」を打ち上げることができるというところにある。
夢のような話・本当にできるものやらということを抜きにして、将来へ向かって「構想」を打ち上げ、それに向かって全力で「突破」しようとするところにある。
こういう「構想力」「突破力」は、他の追随を許さない。
このあたりを前都知事の石原さんは、高く評価しているのだろうな。(都知事の辞任会見でふれていた)
自民党の安倍さんについては不満そうな言い方をしていたが、橋下さんと比較すれば致し方ないだろう。
これから物議を醸すだろうが、米軍には気持ちよく日本を離れて頂くような形にもっていって頂きたい。