2012年10月2日火曜日

もう一度、毛沢東時代に—って。習近平さん。


▲日本人として、中国の習近平という人を理解するのは大事だろうなぁ。
毛沢東を尊敬していたなんて、始めて聞いた。
でも、毛沢東っていう人は、習近平さんが思っているような人間ではないような気がする。
長く抗日戦争を戦い続けたけれど、対日本でそんなに厳しい反応をした訳ではない。
また、日本語の「かな」を中国語に導入しようとした人でもある。
日本人及び日本というものに、十分な敬意を払っていた人だと思う。
そこらに、この習近平という人の理解の浅さを感ずるとともに、肥大化した中華思想が習近平という人の頭の中の大部分を占めているのではないかと思える。
これは、中国と日本の関係は、好転する見込みはなさそうだな。
以下、文章が長いので大幅に抜粋。

 1018日開幕共産党大会を前に、引退する胡錦濤と習近平との間で、最終戦争が展開されて いる。
■「毛沢東時代に立ち返れ!
「肝臓がん手術を受けた」「重度のストレスで立てなくなった」・・・・・・
 習近平副主席(59)が、9月初旬から2週間にわたって消えた。
この事態の裏に、権力闘争が隠されていた。
 91日キャンパスで、始業式が開かれた。
大学「中央党校」である。
 中国では、共産党の幹部候補生として選抜されたエリートたちは、1年間、中央党校で、思想強化のための教育を受けねばならない。
 '0712月から現在まで 校長を務めているのが、習近平副主席である。
中国は10年間の胡錦濤時代を終えて、来月から習近平時代を迎える。
 習近平校長は、中央党校の始業式で、「新入生」を前に強調した。
 「党の根本的理論」「党の原点」とは、「建国の父」である毛沢東主席の思想のこと。
 習近平は毛沢東主席を「政治の師」と仰いで、"毛沢東狂"として知られる。
この日も「毛沢東時代に立ち返れ!」と、幹部候補生たちを鼓舞した。
 毛沢東時代の革命の原点とは、日本帝国に勝利して建国を成し遂げたと主張する「中国共産党史」に他ならない。
 91日、習校長は、党校機関紙『学習時報』の「新学期記念 特集号」に目を通した。
〈わが国はこの10年間で、幹部の腐敗がはびこり、国民の生活格差が深刻になり、いまや多くの庶民が生活苦に喘いでいる。
こうしたこと は毛沢東時代にはあり得なかったことで、「改革開放」の名の下での過度の対外妥協政策の副作用である。
中国共産党は、党の根本理論にそぐわない『失われた10年』を過ごしてしまったが、この秋からは正しい指針を持った新時代を迎えるであろう〉
中央党校機関紙は、対外的に八方美人だった胡錦濤時代を「失われた10年」と一刀両断し、中国はこの10月末からは対外的に妥協しない強硬路線で臨むと宣言した。
この看過できない 「党校機関紙」を、胡錦濤主席に届けた。
 胡主席は、命じた。「『学習時報』を全面回収させ、緊急常務委員会を招集せよ!
 緊急常務委員会で胡錦濤主席は、『学習時報』の内容を批判し、中央党校の校長を兼任している習近平副主席の監督責任を追及した。
習近平はその場で自己批判を強要させられ、「当分間の活動禁止処分」が下された。
会談は、すべてキャンセルされた。
実際は、党校機関紙問題で、胡錦濤主席の逆鱗に触れ、 中南海で「軟禁生活」を余儀なくされていたのである。
 2週間後の915日、胡主席はようやく、習近平副主席の職務復帰にゴーサインを出した。
その際、胡主席が「復帰場所」として指定したのは、中国農業大学の視察だった。
 だが、習近平とその一派は、この胡錦濤の「冷たい仕打ち」に甘んじていただけではなかった。
むしろこの仕打ちによって一層、「反胡感情」 が焚きつけられたのだった。
 そこで「習派」は、全国的なムーブメントを展開することにした。
 「国民の反日感情を煽って胡錦濤一派を駆逐せよ!
 これが密かに「習派」が目指した方針だった。
 こうした手法は、実は中国共産党の「お家芸」とも言えるものだ。
 こうした中国共産党の伝統的手法を、習近平副主席が、「反日」というイシューを使って展開しているのが、いまのデモ騒動の 真相なのである。
反日のデモ隊に「毛沢東写真」を掲げさせているのは、反日を利用して「反毛沢東的」な胡錦濤政権を批判するために 他ならない。
 党大会を目前に控えて、「胡派」と「習派」による権力闘争は激化の一途を 辿っており、その両派の闘争の真っ只中にあるイシューが、まさに「対日政策」なのである。
 換言すれば、「習派」としては、いまの中国でどんな混乱が起ころうと、それは胡錦濤時代の責任というわけだ。
だから暴徒たちが「日本人 はみな殺しだ!」と叫ぼうが、むしろそれを煽ろうとするのである。
 ともあれ習近平副主席は、こうした胡錦濤主席との権力闘争を経て、10月に中国共産党の新体制を発足させる。
 日本として気になるのは、新体制の反日の度合いである。
さらに、 「習派」の最大のバックボーンは、人民解放軍の強硬派である。
こうしたことを踏まえると、胡錦濤主席とは比較にならないほど、強硬路線 を貫こうとするだろう。
 序列2位になると思われる張徳江副首相は、反日派として知られた江沢民前主席の 秘蔵っ子である。
 その代わり「重米軽日」の姿勢はあからさまで、日中間の最高レベルの経済協議の場である日中ハイレベル経済対話を「大臣がすぐ代わる日本と議論しても無意味だ」として、中止してしまった。
野田首相は、77日に初めて、尖閣国有化について肯定的な発言をした。
 こうした経緯を経て、中国外交部は、野田政権に対して失望感を隠せず、いまや「反日スポークスマン」と化して しまった。
中国に 「ネオコン体制」が誕生してしまえば、日本は隣に「巨大な敵国」を作ることになる

▲補足、感想など
この記事って一体なんだ?
別に、中国にどのような体制ができようと、日本は知ったことではない。
日本は日本なりに中国に対応するだけだ。
それにしてもと思う。
習近平さんって、毛沢東に傾倒しているって。
ウソとは言わないが、大袈裟だろう。
じゃ、なぜ、人民服を着ないのだ? なぜ、人民帽をかぶらないのだ?
また、毛沢東と反日運動というものは結びつかない。
冒頭でもふれたが、毛沢東という人は長い抗日戦争を戦いつづけた人ではあるが、日本及び日本人に対して充分な敬意を抱いていた人だ。--日本語の「かな」の導入提案に見るごとく
核心はなんなのだろう。
ハッキリ言えば、習近平という人は胡錦濤さんよりも頭が悪い(より硬直的な-人間なんだろう)のだろうな。
そして、このブログで何度もふれているように、胡錦濤さんより、破滅型・冒険型の政治家ということだろう。
筆者は、胡錦濤さんが北京オリンピックの際、「中国5千年の歴史」と発言したとき、こんなテクノクラートがもつ科学知識を塗りつぶすように「中華思想」が都合のいい発言を自身に強制するのだなを驚いた。
胡錦濤さん → 習近平さん と、身の回りの生活が豊かになることで、中国人がもともと持つ「中華思想」が肥大化しつづけているのだろう。
「肥大化した中華思想」と「毛沢東思想」というものがどう結びつくのか見当もつかないが、習近平さんの中ではどうやら融合しているようだ。---あぁ、江沢民の反日政策とも融合しているのか
日本は、国防に一層、力を注がないといけないようだな。