2012年10月29日月曜日

民主党の前原さんって、科学も経済も分からないのだなぁ。


▲民主党の前原さんのコメントを聞いていると、この人、科学も経済も分からないのだなと思う。
原発については、これを廃棄するとかいう意見なのかなぁ。
いいさ。
ならば、原発に代替するエネルギー源を示してみよ。
原発がどうのこうなら、まず、代替するエネルギー源を示せ。その部分にふれず単に原発ゼロとか廃棄などと発言する人間って、夢想家ないしはよほど軽薄な人間だ。
少なくとも、科学者・技術者ではない。
科学者なら、○○年ぐらいの内に、こういう代替エネルギー源を開発する。それが可能となれば、○○年後ぐらいから、原発をどうするかという議論が開始できそうだ---と。
政治家はどんな非科学的なことをいってもいいというものではない。
そのあたりもっと慎重に発言すべきだ。
また、自民党の国土強靭化計画を批判している。
でも。これはなぁ、と思う。
1930年代かな。アメリカが世界恐慌に見舞われたとき、ルーズベルト大頭領が行ったニューディール計画に似ている。
恐慌かどうかは分からないが、2008年のリーマン・ショックという金融危機を契機として、民間の投資がしにくくなった。
こういう場合、国家が土木工事などの公共事業を増やして、いわば「景気回復の呼び水」とするというものだ。
例えば、堤防工事などをすれば、その使った金額は、そのままgnp を押し上げる。
そのまま経済成長率の数字に上乗せされる。
この強靭化計画の裏側にあるのは、コンクリートの耐用年数というものだ。
日本の道路・橋梁など1960年代から建築されてきた。コンクリートの耐用年数は約60年と言われている。
すると、1960年代から建築されたコンクリート製の橋とか建物の耐用年数切れがもう10年先から始まるということなのだ。
だから、この2010年代にこれらの補修工事をしなければならない---これが強靭化計画の背景だ。
これらを踏まえて、以下、前原さんのコメントの記事を抜粋してみよう。

◆我々は「原発ゼロ」目指す…前原氏、自民を批判
 前原国家戦略相は、民主党衆院議員の会合であいさつし、「自民党は『原発をやり続ける』と言っている。我々は『原発ゼロ』を目指し、あらゆる政策資源を投入する。
自民党政権になれば公共事業中心の政治に戻る。公共事業をばらまく政治に戻して良いのか」と述べた。
 次期衆院選は、原発政策や公共事業のあり方が争点となるとの考えを示したものだ。

◆自民は原発なくさない=民主・前原氏
 前原誠司国家戦略担当相は、講演し、 次期衆院選に関し「自民党政権に戻れば、自民党は絶対に原発をなくさない。
 日本が原発ゼロの道を歩むことが全く白紙になってしまう」と述べ、自民党を批判した。 


▲補足、感想など
前原さんの批判は、批判になっていないのだな。
冒頭でふれたように、原発ゼロを目指すというなら、まず、原発に代替するエネルギー源をしめして発言すべきであろう。
そこに言及しない批判は、単なる空論であり発言するものは夢想家だ。
国土強靭化計画を批判するなら、じゃ、公共事業に替わって、どういう方法で「景気浮揚」をするのか示してみよ。
つまり、いずれも「対案」がない。
これでは批判ではあるまい。単に「難くぜ」「けなしている」だけだ。
前原さんは、法学部出身だったっけ。
どうも、理系の頭ではなさそうだなぁ。