2012年10月28日日曜日

温家宝中国首相。必要なら法的追求と。まぁ、言っただけ---かな。


▲アメリカの新聞が中国の温首相の不正蓄財を報じた。
 これに対して温首相は、必要なら法的追求を---と。
 えっ、と思わないか。
 アメリカの裁判所へ訴えるという意味か。
 そもそも、この情報新聞社はどこから入手したものだろう?
 う~ん、おそらくアメリカの情報機関cia 絡みかな。
 これはおそらく中国の温首相の家族とか親類の名義で、アメリカとかヨーロッパの銀行に預けているという意味であろう。
 その金額をcia はずーと追いかけていたのだろう。
 アメリカの情報機関ならありそうだ。
 で。
 仮に温首相が、アメリカの裁判所に訴える → アメリカの新聞社が、山ほどの銀行預金のコピーを裁判所に提出する----となったらどうするのだ?
 アメリカにでも亡命するのか?
 以下、新聞から抜粋。

 香港各紙によると、温家宝中国首相の一族は、温氏の首相就任後に一族が少なくとも 27億米ドル(約2100億円)の資産を形成したとする米紙ニューヨーク・タイムズの報道を全面否定する声明を出した。
声明は同紙の法的責任を追及する権利を留保するとしている。
 中国指導者の一族がメディアの報道に反論するため声明を出すのは極めて異例。
 声明は北京の弁護士2人が香港紙・ 明報などに送った。
 11月の共産党大会を前に、一族の不正疑惑で温首相の影響力が低下する事態を避けるためとみられる。
 声明は「温一族のいわゆる『秘密財産』は存在しない。
 一族が違法な経営活動に従事したことはない」と強調。
 5年前の 時点で1億2000万ドル相当の株式を保有していたとタイムズ紙が指摘した温首相の母は年金以外の収入も財産もないと 説明した。
 米国の中国語ニュースサイト・明鏡新聞網や博訊新聞網もタイムズ紙の報道疑問視。
 明鏡は同紙の報道について、3月に失脚した薄熙来・前重慶市党委書記の支持者や保守派が画策したとのうわさがある と伝えている。


▲補足、感想など
 真偽のほどはどうかなぁ。
 まぁ、金額が当たっているかどうかは別にして、欧米の銀行に温家宝首相の一族の名義でバラバラに預金しているのだろうな。
 そして、温首相だけではなく、胡錦濤国家主席、次期国家主席である習近平さんもおそらく海外に預金しているのだろう。
 そして、冒頭でふれたようにcia はこれらをぴったり追いかけ続けているということだろう。
 アメリカ政府・cia なら、充分に可能性があるし、間違いなくやっている。
 そういえば、もう、7-8年くらい前か、北朝鮮の金正日総書記の預金の封鎖をしたことがなかったか。
 だから。
 温首相の「法的追求」なんて、言っただけ---だ。
 裁判沙汰にすれば、アメリカの新聞社はcia 経由の証拠品を山ほど出してくるだろう。
 結局、否定しても意味がない。
 ならば、無視すればいいことだ。
 そうでなければ、欧米のマスコミに対して、それだけ、一生懸命働いているとでもいえば、余程、スッキリするのではないのか。

 ここで、今年の7月、クリントン国務長官が演説した文章をご紹介したい。
 曰く、中国はもっとも貧しい国になる---と。
--ここから-
◆中国は最も貧しい国になる 

根拠 
1.移民申請の状況から見て、中国9割の官僚家族と8割の富豪がすでに移民申請を出した。またはその意向がある。
 一国家の指導層と既得権益階級がなぜ自国に自信をなくすのか理解しがたい。 

2.中国人は社会の個体として、国家と社会に対して負うべき、責任と義務がわかっていない。 
 国際社会に対して負うべき責任はなおさら分かっていない。
 受けた教育或いはメディアの宣伝はほとんどが 憎しみと他人または他国を歪曲した内容で、人々の理性と公正な判断力を失わせる。 

3.中国は世界で数少ない信仰のない恐ろしい国で、全国民が崇拝するのは権力と金銭のみだ。 
 利己的で愛心のない、同情心を失った国家が国際社会の尊重と信頼を得られると思うか? 

4.中国政府の所謂政治は人民を騙し人間性に背く以外の何物でもない。 
 人民大衆は過去の権力の奴隷から今は金銭の奴隷に変わった。
 このような政権がいかに人民の尊重と信頼を得られるか。 


--ここまで--

 クリントン国務長官の指摘はまことに手厳しい。
 記事にある温家宝首相の不正蓄財は、国家の指導者が自国を愛おしんでいない、愛おしんでいるのは自分とその家族だけだ--ということを意味している。
 19世紀半ば、日本の幕末期に「勤皇」「佐幕」と別れたとしても、国の根幹が揺さぶられた時、雲のごとく湧きいでた日本の逸材達の思いは、「この国をどうするか」--という自分を取り巻く集団への帰属意識を本にしている。
 温家宝首相などの蓄財をみていると、なるほど、中国には「勤皇の志士」も「新選組」も出現などしない。
 中国人は、個人個人がバラバラになった砂のような国家だということが分かる。
 「恐怖」・「お金を掴みたい」というものでしか、まとまることのできない--そういう国家なのだろうな。