▲もう何年前かなぁ。
イタリアのローマへ旅行で行ったことがある。
ローマのど真ん中に、戦没兵士の巨大な慰霊碑があり、365日、24時間2人の衛兵が守っている。
自国の名誉のために戦死された人達へのいかなる誹謗も完全に拒否している。
筆者はこれでいい—と思う。
日本もそうあるべきだ。
日本という国の名誉のために戦死された方々への誹謗など—いかなるものも一切拒否すべきだ。
また、靖国神社も、衛兵が365日、24時間守るようにすべきだ—と思える。
以下、中国bbs から抜粋。
中国の掲示板で、「安倍総裁が靖国神社を参拝」というスレッドが立ち上がり、コメントが書かれていた。
・「節操のないヤツだ」
・「オマエモナー」
・「オレは節操あるよ」
・「凸（※中指を立てる）」
戦犯の霊魂を分祀できないかという声もあったが、無理だろうと反論されていた。
・「戦犯の霊魂だけ靖国神社から移動できないのかな？」
・「天安門広場にある人民英雄記念碑を移そうなんて言えると思う？」
靖国神社はドイツ人がヒトラーを祭っているようなものだという意見も出た。
・「でもドイツはヒトラーのために記念碑を作ったりしないよね」
・「安倍晋三は靖国神社に祭られているのは戦犯ではなく、国のために犠牲になった人たちだと言 っている。
ドイツ人がヒトラーに対してこんなことを言ったら、ユダヤ人はなんて言うと思う？」
中には、ある程度日本の立場を理解しようとする声もあった。
・「被害を受けた我々からしたらヒトラーのための記念碑も靖国神社も同じようなもの。
とはいえ日本人からすれば国のために戦った英雄なんだろう。
自分のじいちゃんが隣の家のじいちゃんを殺したとしても、やっぱり墓参りするだろ？
隣の家の立場に立ったりなんてしないだろ」
とはいえ、全体的には参拝に不快感を示す書き込みが目立った。
・「神社が間違いを犯したわけではなく、戦犯を祭っていることが問題。
それで参拝を続けるのも大問題」
日中間で合意点を見いだすのは、やはり難しそうである。
▲補足、感想など
英国の産業革命に200年遅れの民族の意見などどうでもいい—と思う。
このあたりの感覚だな。
欧米列強からすれば、100年遅れの日本人の意見などどうでもよかったのだろう。
いま、上で筆者が200年遅れの中国人の意見などどうでもいい—と考えることと同じだ。
核心はなんなのかな。
技術の世界では、「優劣」だけで決定づけられるからだろうな。
記事で中国人が「戦犯」という言葉を使っている。
戦犯とは一体なんであろうか。
「戦争を起こした罪」ということであろう。
しかし、本来、これが罪か。
お互いに、相手を気に食わない-と思っていて、どうにも我慢ができなくなって、相手に殴りかかった—。
散々殴りあって、最終、ケンカに負けてしまった。
そこで、ケンカの相手側からお前がそもそも殴りかかったから悪いのだ—お前が戦犯だ—という結果として、罪としてなすりつけたものであろう。
このブログでなんどもふれた。
日本人は、19世紀後半になって、英国の産業革命に100年遅れで出発した。
明治の始め頃、欧米へ視察へいった日本人は、数十年で追いつける—とか考えたようだが、実際には100年以上の時間が必要だった。
まぁ、それは結果論。
明治維新後、約40年で日露戦争に一応勝利した。
この日露戦争の勝利が、世界中を驚愕させたということもあるじ、日本人自身をも増長させたということもあるのだろうな。
以後、日本は帝国主義的な傾向を強めた。
しかし、そのことは既に100年前を進んでいた欧米諸国にとっては、乱暴な秩序破り—と見えたのだろう。
考えてみれば分かる。
15世紀から始まった大航海時代に欧米諸国は海外に多くの植民地を作った。対して日本は17世紀半ばに鎖国政策をとり、大航海時代という世界を巻き込んだ競争から、自ら脱落している。
一旦勝手に脱落した100年遅れの国＝日本が、大航海時代が一応終結し、各国が秩序を保とうとしていたタイミングで殴りこんだようなものだ。
こうして日本という新興国（100年遅れと同意だが）と欧米諸国との軋轢が強まり、第二次大戦へと繋がっていった。
上でふれたように、日本人は数十年で追いつくと頭では思っていたが、100年先に進んだ国々との技術的な格差、富の蓄積の差が大きくて、日本は欧米諸国（特にアメリカ）に太刀打ちできなかった。
（このあたり、いま日本で原発即時停止などと頭でっかちな軽薄な意見という人と似ていると思わないか。頭で理解できることと実際にそうできるかどうか—の差・距離が理解できないのだろう→日本人の弱点といえるのかもしれないな）
太平洋戦争終結後の東京裁判で、「そもそも殴りかかったお前が悪い」「だから、戦争を起こした罪＝戦犯だ」と罪をなすりつけられたものだ。
確かに日本は100年遅れだが、100年遅れには100年遅れなりの「意地」がある。イエローなりの「意地」がある。どうにも我慢ができなくなった殴りかかっただけだ。
なんせ、日本の周辺国家は、100年遅れどころか、200年-500年遅ればっかりだったのだ。そして、その殆どが欧米諸国の植民地とされていた。アジア的蒙昧さ<科学的思考・合理的思考ができないのだ。今の中国人とか韓国人の理屈をみていたら分かるだろう--ああいう人間・民族ばっかりだったということだ>に覆わていた地域といってよかろう。
その200年遅れの代表国である中国人から、日本の戦犯がどうのこうの—など言われたくもない。
戦犯という言葉がもつ「本来の意味」すら分かるまい。
冒頭に戻ろう。
日本の名誉のために戦死された方々へのいかなる誹謗も一切これを拒否すべきだ。
