2012年10月24日水曜日

松本零士氏にフランスから学術文学勲章授与。


▲松本零士さんが、来年で画業60年だそうだ。
 彼にフランスから学術文学勲章が授与された。
 お慶びの言葉を申し上げたい。
 それにしても、画業60周年とは---
 この世代の漫画家は、世間に出るのは早かったもので、60周年となるのだな。
 手塚さんが昭和20年代初めから活躍すると、それに触発されて例えば藤子不二雄さんなど、20代初め頃から売れ始め、「20代で既に大家だった」。
 松本さんも藤子さんなどとほぼ同じ世代であろう。あぁ、宮崎駿さんもそうだな。
 昭和40年代から活躍していたからなぁ。
 大人向けの「戦場シリース」なんて、いつ頃だったかな。
 コックピットシリースなんて、名作をものしたのはいつだったろうか。
 大人の男でなければ分からないそんなマンガだった。
 以下、新聞から抜粋。

 『銀河鉄道999』など生み出してきた漫画家・松本零士氏が、フランス文化省が 運営する『芸術文学勲章』のシュヴァリエを受章し、フランス大使館での叙勲式に 出席した。
 「日本はもとより世界における日本のマンガとアニメの認知と普及に大きく貢献した」 として選出。
 来年で画業60周年を迎える松本氏だが「さらなる創作活動に励んでまいりたい」と語った。
 同勲章は1999年に映画監督・北野武、漫画家・大友克洋が2005年に 受章している。
 式典ではベルトラン・フォール文化参事官より叙勲に際して祝辞が述べられ「マンガは光輝く 日本文化の一部を構成しており、あなたがその代表的な人物であることは誰しもが認めるところ」と松本氏の功績を絶賛。
 この祝辞に松本氏は「本日はこのような晴れがましい栄誉を得ましたことは、ひとえに皆様のおかげと心より御礼申し上げます」と感謝のスピーチ。
 「来年で 画業60周年を迎えますが、皆様のご支援に応えるためにも、さらなる創作活動に励んで まいりたいと思います」と、今後の創作にさらなる意欲をみせた。
 松本氏は『宇宙海賊キャプテンハーロック』、『銀河鉄道999』などのSF作品で知られ、1970年代 半ばから1980年代にかけてのアニメブームの火付け役となった巨匠。
 2001年には 日本文化の発展に寄与した功績により紫綬褒章を、2010年には旭日小綬章を受章など、多数の受賞歴を持つ。


▲補足、感想など
 ---マンガは光輝く 日本文化の一部を構成しており、あなたがその代表的な人物であることは誰しもが認めるところ---か。
 筆者も異論はない。
 冒頭でふれたように、筆者は松本さんの「コックピットシリーズ」が好きだ。
 男でなければ決して分からないような、意地とか、勇気とか、そこらに付随するモロモロが好きだ。
 それにしても、外国でこの松本さんのコックピットシリーズに相当するようなものが存在するのだろうか。
 おそらく、匹敵するものは存在していまい。
 だからこそ、記事のフランス人の言葉が生きてくるのだ。
 曰く--マンガは光輝く 日本文化の一部を構成しており、あなたがその代表的な人物である---と。
 この褒め言葉は決して外れてはいない。