▲クリントン国務長官の退任式が行われたようだ。
国務省の役人からも讃えられたようだ。
2016年の大統領選に出馬するとか—のウワサもある。
出るかもしれないなぁ。
2008年のオバマさんとの大統領選のときは、なにか女性のヒステリックさというのが目立って、とてもではないか大統領は無理だろう—と思った。
しかし、その後の国務長官時代は、その「ヒステリックさ」が陰をひそめ、もつ賢さと「女性らしい細やかさ」が表にでて、印象がよくなった。
2016年には、もしかしてアメリカ初の「女性大統領」になるかもしれないな。
以下、新聞から抜粋。
1日、国務省の正面玄関ロビーに黒山の人だかりができていた。
わき上がる拍手と歓声。
ヒラリー・クリントン国務長官(65)の退任式。
オバマ政権の「外交の顔」は「米国の安全と国益を高め、
価値観に敬意を集めるよう努めてきたことを誇りに思う」と胸を張った。
あいさつを終えると、職員の抱擁と握手攻めにさらされた。
大統領候補の時代は、敵を蹴散らさんばかりの言動がクローズアップされたが、
国務長官就任後は鋭い視線だけでなく、温和な笑顔もトレードマークとなっていた。
そうでなければ、
支持率60%台後半から70%台という「数字」を維持するのは難しい。
オバマ氏との固い結束
2008年の大統領選では米国初の女性大統領誕生に期待が高まった。
だが、蓋を開けてみれば、オバマ陣営の勢いに差し切られ、涙をのんだ。
敗れた当初は政権入りに興味がなかったが、バラク・オバマ大統領との間には「他者に理解しにくい結束」が生まれたという。
国務長官就任の決め手となったのは「私が当選していれば、ぜひ彼を閣僚にしたかっただろう」との思い。
イラク戦争を経て、
オバマ政権が目指した信頼の回復への貢献は「国家への愛」を抱く者の責務だと考え、就任を承諾したという。
4年間の外交成果では、アラブ諸国の支持を取り付けた「協調路線」の推進が挙げられる。
オバマ政権が目指した国際社会からの信頼回復の表れだ。
日米関係でも初外遊で日本を訪問。
沖縄県・尖閣諸島を
「安保の適用範囲」と明言し、最近も「日本の施政権を害そうとする
いかなる一方的な行為にも反対する」と踏み込んだ表現で中国を牽制した。
突出した親日派ではないが、アジア重視戦略の中で
中国の台頭にくさびを打っていたのは間違いない。
党首、アウン・サン・スー・チー氏(67)との会談は、国際的な敬意を集める女性政治家の対談としても注目された。
大統領選再出馬に含み
一方で重要課題だった北朝鮮やイランの核問題、中東和平などは
手詰まり感が否めない。
歴史に残る功績は見当たらず、米メディアも、
「目を見張らされるものはない」と手厳しい。
それでも、米国民には華々しさと勤勉さへの支持が高く、16年の大統領選に向けた出馬待望論も勢いを増している。
共和党の下院議長は、16年の「チーム・ヒラリー」に打ち勝つのは
「スーパーボウルの勝利に等しい」と警戒感をあらわにしている。
目下の不安要素は血栓で入院した体調面。
それでもクリントン氏は「将来のことは誰にも分からない」と出馬に含みを残しており、
その動向に今後も注目が集まりそうだ。
▲補足、感想など
2016年には、アメリカ初の女性大統領か。
そうなる可能性が高そうだな。
年齢的には、ギリギリか。
筆者には、数年前、クリントン国務長官の「日本の子供の日」に因んだコメントが記憶に残る。
全部を記憶している訳ではないが、「世界中の子供達が、なに不自由なく育つ日本の子供達と同じように育つ日が来ることを期待します」--とかだったかな。
このコメントを聞いて、筆者はヒラリー・クリントンさんの印象が一変した—と言っていい。
このあたりが、冒頭でふれた「女性らしい細やかさ」に通じているのだろう。