▲いま、安倍さんの言動を見ていると、随分、余裕がある。
対外国でも、テーブルの上・下とを使いわけている。
テーブルの上では、笑顔で「友好が大事だ」とか、「重要な国だ」--とか言いつつ、テーブルの下では相手国の足を蹴飛ばしまくっている。
まぁ、余裕があるというより、「老練な」とか、「老獪な」--という表現が適当なのかなぁ。
その「安倍さんの老獪さ」をバックアップしているのが、麻生さんだ。
表題の2メートルの男というのは、2メートルまで近づくと、その魅力にとりつかれる—とかいう意味らしい。
いま、安倍政権は、安倍さんと麻生さんという2つのエンジンで、猛然と「つっぱしろう」--としている。
以下、新聞から抜粋。
「企業は今、巨大な内部留保を抱えていると思っております。幸いにして株価が上がり、輸出企業にとってはドルが高くなり、円が安くなったんで、明らかに思わぬ利益が入った分
が収益として増えている。
その増えた分で従業員の給料を上げようといわれる会社もある。
ただ、ここんところは、われわれが強制してやらせることではありません。
私どもは共産国家
じゃありませんので」
8日の衆院予算委員会で、麻生太郎副総理兼財務相は、共産党の笠井亮氏から
「企業の収益増が従業員の賃金アップにつながっていない」と批判されると、皮肉混じりに
こう切り返した。
麻生氏ならではのブラックジョークに、衆院第1委員室は笑いに包まれ、
安倍晋三首相も「政権として麻生副総理の発言を撤回をしますが、経営者の皆さまに
賃上げの要請するつもりでございます」と笑顔で答弁を続けた。
底抜けに明るい性格で、親しく付き合えば魅力が伝わる「半径2メートルの男」と呼ばれる
麻生氏。
昨年の自民党総裁選ではいち早く安倍支持を表明し、総裁選勝利への流れを作った最大の功労者でもある。
安倍政権でナンバー2の副総理に抜擢されたのも、安倍
首相が麻生氏の実力を高く評価しているからだといえる。
ただ、同時に心配されているのが失言癖だ。
「吉田茂の孫」という育ちの良さを隠すためか、
砕けた語り口が物議を醸すことも少なくない。
▲捕捉、感想など
失言?
なんのことだ。
未曾有(みぞう)--とかが読めないことか。まぁ、英語も日本語も--と完璧を期待するのが無理というものではないか。
また、育ちの良さと語り口とは関係があるまい。
それを言うなら、あの「笑い顔」だ。
笑い顔には、たしかにその個人の「育ち」が露呈する。
麻生さんの「笑い顔」には嫌味がない。
2008年秋ごろの「麻生降ろし」の際、武部なんとかという議員が、「麻生さんには人徳がないから」--とか、面前でけなしていたが、それに対して、あの笑顔で返していた。
そうか、あの時も1年くらいで首相を辞任せざるを得なかったか。(リーマンショックへの対応では世界中の首脳達を主導したのだが)
しかし、今度は違う。
この安倍政権は、5-6年は充分にもつ。
すると、麻生さんも元気ならば、充分な時間的余裕をもって日本の経済へ対応できるな。
なによりも、東日本大震災からの復興だ。国土強靭化だ。
北方領土の問題も片付く可能性が高い。
きっと、日本は良くなる。
そんなことを「信じさせてくれる笑顔」だ。